クラシック音楽・オペラ・バレエ大阪・梅田32番街 クラシックの殿堂「大月シンフォニア」永遠の響き
大阪・梅田32番街のクラシック専門店『大月シンフォニア』の閉店の思いをコラムに綴り、『音楽の友』に応募したら採用され、スタッフにも届いたエピソードを紹介。親切丁寧かつ豊富な知識で関西クラシック・ファンの心の支えだった。 ギリシャ神話&キリスト教ヴィア・ドドローサ 悲しみの道
聖都イスラエルには、今も『ヴィア・ドドローサ』と呼ばれる路が残されいます。ラ... エッセイ&コラム人生では、さまざまな能力を使ってみて、その使い方を覚えていくしかない。とくに、愛する能力の場合は。
ここでは「能力」と訳されていますが、【function】には、“機能”“作用”“職務”といった意味合いがあります。この世におけるもっとも難しい「心のはたらき」とは、人を「愛する」ことだと思います。 文学・思想・神話宮尾登美子『天璋院 篤姫』に見る女の生き方と心得
親に命じられるがままに嫁ぎ、嫁いでからは個よりも公として生きる。今よりもっと女性が縛られた時代、天璋院篤姫は自らの意思によって将軍を支え、幕府政治の未来を負う。一本芯の通った生き方は現代女性にも学ぶところが大きい。 文学・思想・神話フリードリヒ・ニーチェの哲学 「自己超克」と「生の肯定」は本当に救いになるか
生そのものが、柱を立て、階段をつくって、高みを目指して、おのれを打ち建ててゆこうとする。生は、はるかな遠方に目をそそぎ、至福の美を望み見ようとする。そのために生は高みを必要とするのだ。ニーチェの哲学の心髄である『自己超克』に関するエッセー。 文学・思想・神話アーサー王伝説『シャロットの女』恋と孤独を恐れた処女姫
呪いをかけられ、高い塔に閉じ込められた乙女にとって、外界と繋ぐ唯一のものは鏡だった。ある日、その鏡に騎士ランスロットが写り、その麗しさに魅了された乙女は思わず外界を目にして「呪いが私にふりかかった」と叫ぶ。運命を覚った乙女は一隻の船に乗り込み、最後の歌をくちずさみながら、やがて息絶えてしまう……。 文学・思想・神話人は労働を通して社会的存在になる カール・マルクスの哲学
人間は労働を通して社会的存在になる。社会的存在とは、自分一人の世界の中ではなく、人々との交流の中に生きているということである。労働者革命の一大潮流を生み出したカール・マルクスの名言を紹介。今マルクスを読むべき理由や思想についてのコラムです。 文学・思想・神話バルタサル・グラシアンの成功の哲学 人生を磨く永遠の知恵
17世紀から今日に至るまで、ニーチェやショーペンハウアーといったヨーロッパの知識人に読み継がれた『知恵の書』。『人づきあいの知恵』『自分づくりの知恵』『仕事に関する知恵』『友情を育てる知恵』『ライバルに差をつける知恵』『人から愛される知恵』『ツキと幸運を呼び込む知恵』『よりよい人生を送る知恵』など読みやすい人生訓。 文学・思想・神話『超訳 ニーチェの言葉』と FOR BEGINNERS『ニーチェ』 ルサンチ野郎の心の出口
青年がその社会に対して抱く平均的な歪み(と感じられるもの)をそれなりに表現している。しかし、普通は、誰も自分の一生を費やして、この問題を問いつづけることはできない。 文学・思想・神話名刺の肩書きは『旅行中』 本当に自由な生き方とは 映画と原作『ティファニーで朝食を』
彼女の名刺には、彼女の生き様そのものともいえる肩書きが一つ、『旅行中』。何ものにも属さず、誰のものにもならず、自由奔放に生きる女ホリー・ゴライトリー。”ティファニーで朝食を”とは、自我と自由を愛するホリーの心意気と、留まる所の無い不安と淋しさを表した、象徴的な言葉です。 文学・思想・神話肉体の声に耳を傾け、自分に素直に生きる D・H・ロレンスの名作 『チャタレイ夫人の恋人』
自分の肉体のことに気がついた瞬間から、不幸というものが始まるのよ。だから文明というものが何かの役にたつならば、私たちが肉体を忘却することを手伝ってくれるものでなければなりませんわ。猥褻か芸術家で裁判沙汰にまでなったD・H・ロレンスの性愛小説。だが本質はありのままに生きることを謳った人生賛歌である。 文学・思想・神話アルトゥール・ランボーの詩 と 映画『太陽と月に背いて』
もう一度 探し出したぞ。何を? 永遠を。それは、太陽と番った 海だ。待ち受けている魂よ、 一緒につぶやこうよ、空しい夜と烈火の昼の 切ない思いを。フランスの天才詩人ランボーの傑作と、ランボー&ポール・ヴェルレーヌの男色スキャンダルをテーマにした映画『太陽と月に背いて』の魅力を語る。 文学・思想・神話戦後日本の宿命と社会の不条理を描く 森村誠一『人間の証明』 / 野性の証明
八杉恭子に人間の心が残っているなら、必ず自白するはずだ。無残に刺殺された黒人ジョニー・ヘイワードと西条八十の麦わら帽子の詩の関連を追う中、棟居刑事は一夏を霧積で過ごした家族の存在を突き止める。戦争直後の混乱と貧困を背景に、人種差別や階級格差を描いた本作は、単なる推理劇にとどまらない重厚かつ社会的な人間ドラマである。 文学・思想・神話小説『白い巨塔』 山崎豊子の「あとがき」より ~作家の社会的使命とは / 華麗なる一族
権威のヒエラルキー、浪速大学附属病院を舞台に、優秀な外科医・財前五郎の野心と権力欲、誤診によって亡くなった患者家族とそれを支える里見医師らの人間模様を、豊富な医学知識を元に描いた重厚な人間ドラマ。作家・山崎豊子の社会的使命とは。 文学・思想・神話文学への愛は時代を超える 手塚富雄のあとがきより
ドイツ文学の第一人者で、ニーチェの名著『ツァラトゥストラ』の訳者でも知られる手塚富雄が記したドイツ文学の魅力。あとがきに手塚氏の人柄が溢れて泣ける。