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建築ルールを尊重することは、住民を尊重すること #0075

#0075 エッフェル塔効果?

>#0074 やあさん

 はじめまして。えっ、「やあさん」?、「会社役員」?、....................怖い人ですか?。

>パリの中心部の土地はすべて公有地で道路沿いのビルの階数・高さ・
>色調は一定の範囲内に制限されており、そうかといって窓枠や手すり
>の彫刻・装飾などは隣のビルと同じでは許可されないとフランス人に
>教わりました。

やはり、ある程度の規制やルールは必要なのでしょうね。生活者の「公共意識」に丸ごと期待してしまうのはムリがあります。逆に、ルールで方向を示して誘導していくことで、「公共意識」を育てていくと考えた方が良いのかも知れませんが。

ところで、パリの都市景観の話しというとエッフェル塔のことを良く聞きますね。建設当時は「醜い鉄の塊」扱いされていたものが、数十年の時間が経つうちに、「パリの象徴」として親しまれるようになった、という話し。その間に人々の美意識が変わっていったのか、単に「馴れ」たのか。

探偵団で取り上げているような「ばかけんちく」にも同様なことが起きうるのでしょうか?。 あと50年経ったら「地域を象徴するランドマーク」となっているのでしょうか?。

エッフェル塔が市民に受け入れられたのは、時代や流行の変化に影響されない「シンプルさ」「スタイルのよさ」をもともと備えていたため、と私は思います。でも、探偵団でこれまでに取り上げたような「ばかけんちく」には、これらの建物の根本的な魅力はあまり感じませんでした。

単に「馴れ」を期待するだけでは、「親しまれるランドマーク」にはなれないのではないでしょうか。

 .............でも、浅草の " おい、うんこのせてんぞ " ビルなんかは、結構馴らされてしまった気がするなぁ。
 
あっ、そういえばあれもフランス人のデザインらしいですね。フランス人おそるべし!。

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 講談社の「HotGog Press」の今週号の特集「インターネット極楽サーフィン術」に、「ばかけんちく探偵団」が紹介されました。
 談話室で以前紹介した、林さんの東京トイレマップと、「日本甲斐性なし倶楽部」の、「凄い部屋の会」も出てます。
 で、「ばかけんちく探偵団」は「ギャグ」のコーナーに載ってます(笑)。本望です。

 でも、この「HotGog Press」。表紙にでっかく、特集「なんでボクがふられるの?」って書いてあるので、ちょと買うの恥ずかしい。

建設当時は「醜い鉄の塊」扱いされていたものが、数十年の時間が経つうちに、「パリの象徴」として親しまれるようになった、という話し。その間に人々の美意識が変わっていったのか、単に「馴れ」たのか。

おかしなことがまかり通るのは、建築みたいに巨大だと、単に「気に入らない」というだけで退けたり、取り壊したりできないからでしょう。
いわば、「作ったもの勝ち」とでも言うのでしょうか。
その果てに「馴れる」というより「諦め」の境地かもしれません。
しかし、地元の署名で撤去、もしくは改装された建物もあるので、そこは一致団結かもしれませんね。

↓ 浅草のうんこビルって、これですね。
ビルとオブジェは、フランスのデザイナー、フィリップ・スタルクによる設計とのこと。

View from the riverside beside AZUMA-BASHI Bridge of SUMIDA River 2018-09-23.jpg
By ウィキ太郎 (Wiki Taro) - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link

パリの都市景観の話しというとエッフェル塔のことを良く聞きますね。建設当時は「醜い鉄の塊」扱いされていたものが、数十年の時間が経つうちに、「パリの象徴」として親しまれるようになった、という話し。その間に人々の美意識が変わっていったのか、単に「馴れ」たのか。

ルーブル美術館もそうですね。
コンペで『ガラスのピラミッド』が選ばれた時は喧々囂々だったようですが、今ではすっかり馴染んで、パリのシンボルになっています。

公共建築にうるさいといえば、京都も同様で、駅前開発や高層ホテルの計画が持ち上がる度に、近所の神社仏閣を中心に喧々囂々となりますが、それはもっともな話で、禅寺の隣に、半裸の女の子のポートレートがずらりと並ぶピンサロが建ったらえらいことです。

古都でなくても、ファミリー向けの新興住宅地やスクールゾーン、億単位の豪邸が建ち並ぶ高級住宅地も同様です。

言い換えれば、それだけ建物が近隣住民の心理に与える影響は大きく、時には、国民感情を激しく揺さぶることもあります。

NASAの宇宙センターやフロリダのディズニーワールドがテロの標的にされたり、ノートルダム大聖堂の火災を世界中が悼んだのも、それらは単なる建物にとどまらず、国民感情や人民の意思を表象する存在だからでしょう。

いわば、建築における公共のルールは、個々のアイデンティティに直結する問題でもあり、ルールを守ること=住民の尊重なんですね。

美しい景観を保存することは、その町に暮らす人の感情を大事にすることでもあります。

建築ルールが尊重されれば、住民も尊重されているように感じ、町への愛着がいっそう深まります。

「愛される町づくり」の基本は、調和の取れたルールかもしれません。

Louvre Museum Wikimedia Commons.jpg
By Benh LIEU SONG (Flickr) - Own work, CC BY-SA 3.0, Link

「エッフェル塔効果?」 #0075

ばかけんちく談話室について

『ばかけんちく談話室』は、1995-2007年にかけて古井亮太氏が運営されていた『ばかけんちく探偵団』に設置されていた掲示板です。 詳細は「ばかけんちく談話室について」をお読みください。
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