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「ドストエフスキー」の検索結果43件

  • 2020年2月29日

一つの生命を代償に、数千の生命を堕落と腐敗から救う ~ドストエフスキーから永遠の問いかけ

「ひとつのちっぽけな犯罪は、数千の善行によって、つぐなえないものだろうか?ひとつの生命を代償に、数千の生命を腐敗と堕落から救うんだ」 心の奥底の願望を映し出すような学生と将校の会話によって、ラスコーリニコフは斧を手に取る。永遠の問いに答えはあるのか。

  • 2020年1月19日

ドストエフスキー伝記(祥伝社新書)より ~人は葛藤する限り、神と共に在る

難解・冗長で知られるドストエフスキーはどんな時代に生まれ、何に影響を受けて作家活動を開始したのか、ロシア史、文学史から読み解く伝記。賭博、借金、投獄、女、波瀾万丈の人生の中でもロシアの行くべき道を模索し、人類の処方箋を探し求めたドストエフスキーの深い知性と義侠心がひしひしと伝わってくる良書。

  • 2019年12月23日

人間は近づきすぎると愛せない

「ぼくは身近な人間をどうして愛することができるのか、どうやってもわからないんだ。ぼくに言わせると、身近だからこそ愛することができないんで、愛せるのは遠くにいる者にかぎるんだよ」高尚な理想を唱えながらも身近な人間を愛せないイワンの心理とは。

  • 2019年11月18日

『カラマーゾフの兄弟』執筆の背景 ~ドストエフスキー評伝より

ドストエフスキーは病み、疲労し、発想力を失っていた。しかしそれだけではなく、今やドストエフスキーにとってこの小説は「小説の中でも最も重要な小説の一つ」だった。この作品は「入念に仕上げなければならない」。さもなければ、「作家としての自分自身を未来永劫にわたって傷つけることになる」とドストエフスキーは書いている。

  • 2019年11月2日

幸福に必要な鈍感力 ~鋭い知性はむしろ人間を不幸にする

次男イワンと決定的に違うのは、「それがひとつも苦にならないし、屈辱でもない」という点。一つ一つを「施し」「お情け」と感じ、自己卑下に陥ってしまったイワンの繊細な性格とはあまりに違う。アリョーシャには、この現世を生きるに必要な鷹揚さが備わっていたということだろう。他人の施しに預かるには、イワンはあまりに繊細で、同時に誇り高い人でもあった。

  • 2019年10月14日

それでも『ジョーカー』が勝てない理由 ~君は溺れる者の口にホースを突っ込んで完全に沈めることができるか?

病苦と貧困に喘ぎながらも笑いを忘れないアーサー。しかし格差の壁は厚く、心の支えだった職も失い、だんだん心を病んでいく。壊れざるを得なかったジョーカーの狂気をホアキン・フェニックスが好演。格差社会のアイコンとなったジョーカーの狂気は大衆を暴力へと駆り立てるのだろうか?

  • 2020年2月14日

ロシアとソ連と国家のイメージ ~自分は洗脳されないと言い切れるのか

ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』をもっとよく理解するなら、ロシア+ソ連の歴史は欠かせないので、先年、日本に帰国した時、入門編として二冊の本を買い求めたのですが、類に漏れず、明るい話はないですね。良い時もあったのかもしれないけど、ロシ […]

  • 2020年2月14日

リアリストは自分が信じたいものを信じる ~信仰と奇跡と自身の基軸(6)

『リアリストにあっては、奇跡から信仰が生まれるのではなく、信仰から奇跡が生まれるのだ』。盲目的に奇跡を信じることと、信じる気持ちから奇跡的な出来事を生みだすことは全く異なる。なぜ人は宗教に自分を委ねてしまうのか。アリョーシャはその他の信者とどこが違うのか。

  • 2019年7月31日

イワンと無神論 自己卑下と高い知性が結びつく時(4)

イワンがニヒルになるのも無理はない。幼少時、人生一番最初にして、もっとも身近な『神』である父親に見捨てられたのだから。それも”口に出すのもはばかるような男”となれば、自分を恥じ、自身や周囲に対しても、自嘲的かつ冷笑的にもなるだろう。一番信仰を欲しているのは、他ならぬイワン自身ではないか。

  • 2019年8月18日

作品に罪はあるのか。非凡人は法律を超える権利を有するのだろうか。

マイケル・ジャクソンの性的暴行容疑に思う。有名人の犯罪は「非凡人」ということで許されるのか。作品に罪はないのか。ドストエフスキーの名作『罪と罰』の「非凡人は法も踏み越える権利を持つ」というラスコーリニコフの思想をベースにしたコラム。

  • 2019年7月31日

父に捨てられた長男ドミートリィが金銭に執着する時(3)

父親に厄介払いされた長男ドミートリィは幼少時からたらい回しにされ、金で周囲の歓心を買う、無節操な人間に育っていく。自分の父親が金持ちの小地主と知った途端、実際以上の資産を受け継げるものと勘違いし、金勘定に長けた父親が自分を騙そうとしていると逆上したところから悲劇が始まる。