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無理のない育児 ~子供に言う事を聞かせるより原因の分析にフォーカスする

無理のない育児 ~子供に言う事を聞かせるより原因の分析にフォーカスする
あなたに知って欲しいこと

子供があなたの手料理を《あなたの望み通りに》たくさん食べるようになったからといって、子供が幸福になるわけではありません。無駄に悩むと子供に言う事を聞かせることが目的になります。

sanmarie*com 恋と生き方のエッセー

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無理のない育児 ~子供に言う事を聞かせるより原因の分析にフォーカスする

メルマガの読者さんへ。

ノウハウものや「子供カワイー!」のマガジンではなく、どちらかと言えば、内省的で、哲学志向のメルマガを購読されるという事は、「子育て」というものを、いろんな角度から考えたい、あるいは、自分自身を見つめ直したい……という熟女ママ・タイプなのかな、と推察します。

「熟女」といっても、オバサンという意味ではなく、円熟味あふれる、パワフルな女性のことです。

さて、これから週に1~2回のペースで育児コラムをお届けするわけですが、創刊号にも書きましたように、このメルマガは、「いい子に育てる方法」や「母親はこうあるべき」について語るものではなく、あくまで「母である自分自身」に基づいた、無理のない子育てについてお話しするものです。愚痴、ホンネ、泣き言etc――も、時々入ります。

「無理のない子育て」は「悩まない育児」に通じる部分がありますが、誰の子育てにおいても『悩まない(あるいはストレスを感じない)』ということは、まず有り得ませんし、悩んだりストレスを感じたりすることが悪いとも思いません。

人間、真剣に一事に取り組む限り、悩んだり、疲れたりするのは、あたり前だからです。

むしろ、壁にぶつかって、「ああでもない、こうでもない」と悩み、考えるところから、精神的にも、親子関係においても、ステップアップするのではないでしょうか。

ただ、同じ悩むなら、無駄に悩まない方がいい。

無駄に悩むというのは、つらい、大変と騒ぐだけで、具体的に行動しないことです。

もちろん、育児が大変で、ストレスがたまりまくっている時、周囲の人に愚痴をこぼしたり、自分の中に閉じこもったりするのはアリだと思います。

でも、一方で、「どうしたら、この問題を解決できるか」と真剣に考え、知人や専門誌から情報を得たり、公共機関に相談に出かけたり、とりあえずおすすめの方法を試してみるなど、具体的に行動することも大事だと思うのです。

無駄に落ち込み、周りを恨めしく思うだけでは、ますます心が閉塞して、辛さが増すだけなので。

しかし、ここで勘違いしないで欲しいのは、子供を自分の思う通りの育てることが問題解決への道と思い込まないことです。

たとえば、子供の偏食が激しく、それが大きなストレスになっているとします。

となると、そのお母さんにとって、問題解決とは、「子供が何でもモリモリ食べること」ですよね。

しかし、「なぜこの子は偏食をするのか」という問いかけを無視して、「とにかく、何でもたくさん食べるように仕向ければよい」となれば、子供はますます追い込まれ、お母さんだって幸せな気持ちにはならないでしょう。

そして、それに固執すれば、子供の健康より、「自分の言うことを訊かせること」が目的になってしまいます。

子供の食生活が充実することよりも、子供が自分の言いつけに従って、何でももりもり食べることに満足を覚えるようになるんですね。

そうなると、それはもはや信頼関係ではなく、主従関係です。

子供も、子供自身の為ではなく、親の為に食べるようになります。

ただただ親に怒られたくないが為に、無理矢理、口に頬張るような食事が果たして美味しいでしょうか。

親は子供が何でも食べて満足かもしれませんが、子供にとったら、生き地獄ですよ?

親子でも、夫婦でも、全ての人間関係の基本は、相手を自分の思う通りにコントロールしないことです。

子供が良い方向に向かうよう働きかけるのは大事ですけど、「子供を健やかに育てる」のと、「親に従わせる」のでは全く意味が違うでしょう。

そうした主従関係は、子供が幼いうちは表だって問題化することはないですが、思春期にもなれば、親への憎悪や反発に変わり、いずれ手がつけられなくなります。

親に対する怒りが、自分の内側に向かえば、鬱や自傷、家出や自殺といった形で現れるようになります。

親子関係が、『抑圧する者(指示する者)』と『抑圧される者(指示される者)』という主従関係にしない為にも、悩む時は、「どうすれば子供にモリモリ食べさせることができるか」よりも、「どうして子供は食べないのか」「何故、自分はここまで子供の食事に拘るのか」という点にフォーカスした方がはるかに上手く行くのではないでしょうか。

世の中には、お母さんを楽にする様々なノウハウが溢れていて、「子供にたくさん食べさせる方法」とか、「子供が野菜好きになるレシピ」なども、その中の一つです。

それはそれで意義がありますが、食事本来の楽しさや健やかさを無視して、「食べろ、食べろ、たくさん食べろ、私の思う通りに食べろ」とこだわるのは、もはや強制ですし、たとえ、それでニンジンやピーマンが食べられるようになっても、子供はちっとも幸せではないと思います。むりやり口の中に突っ込まれた(あるいは自分で突っ込んだ)野菜が、美味しいわけがないですから。

自分が楽になる為の無駄な悩みは、時に人間を傲慢にします。

それよりも、原因の分析にフォーカスし、今、その悩みが子供と親の人生においてどれほどのものかを自問しましょう。

子供があなたの手料理を《あなたの望み通りに》たくさん食べるようになったからといって、必ずしも、子供が幸福になるわけではありません。

コラム子育て・家育て : あせらず、あわてず、あらそわず 第1号 【 無理のない育児 】より 2007年07月24日

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