軽やかに 走ろう
空気入れたての
自転車みたいに
空気入れたての
自転車みたいに
音も聞こえる
景色も見える
道も走れる
草木も摘める
世界をありのままに
感じることができるのだから
窓辺に頬杖ついて
幸せがやって来るのを
ただ待っているなんて
もうたくさん
外に出よう
花を摘もう
両の腕を思い切り伸ばして
風を感じよう
空気入れたての
自転車みたいに
時々 弾けながら
軽やかに世界を駆ける
陽がすっかり暮れるまで
初稿:2002年5月1日
[su_posts template="templates/list-loop.php" tag="詩" post_type="poem" posts_per_page="5" orderby="rand"]