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詩想と哲学

  • 2020年4月6日

透き通るように小さな爪

ユキちゃんの手。 生まれた時は、鶏の足みたいにシワシワで、 皮膚なんか今にも破けそうなぐらい薄かったのに、 今はおまんじゅうみたいにプリプリしているよ。 あんまり柔らかくて、温かいので、 いつも両のゲ […]

  • 2020年3月16日

Fortuna -運命- 絶望と試練と

前回、『運命の女神は意地悪な顔でやって来て、勇者を試す』と書いた。 いつか本で読んだ。「人間に解けない問題は与えられない」と。 難問、難問、また難問…… それこそ血を吐くような思いで、これらの難問を解 […]

  • 2020年3月11日

【詩】The Lady of Shalott ~シャロットの女

恋を知り あなたを知って 私は死へと旅立つ 報われぬ想いを胸に 夜の果てへ 恋を知り あなたを知って 私は永遠に孤独になった もう何処にも救いはない この地上に あなた以外に もはや死だけが 私を安ら […]

  • 2020年2月19日

ちょっとだけ待っててね

ユキちゃん。 いつもバタバタして、ごめんね。 掃除。洗濯。買い物。炊事。 やることがいっぱいあって、 いつもユキちゃんをひとりぼっちにさせてしまう。 「お台所をするから、ちょっとだけ待っててね」 そう […]

  • 2020年1月19日

私はあなたの心に映る影

私の言葉の上を通り過ぎてください。私は名前もなく 実体もなく あなたの心に映る影だからです。どんな風にでも解釈してください。それは私の感情ではなく あなたの感情だからです

  • 2020年5月28日

存在理由と深海の生き物

なぜ 人間だけが 自分は無意味などと思うのだろう 深い海の底を覗けば 何のために生きているのか分からないような 生物がごまんといる 誰に知られることなく 息づいているような生き物が その一つ一つが 何 […]

  • 2020年3月11日

Fall in Love ~不幸な恋と哀れな女

今 私ほど不幸な女もないだろう 空は灰色 地には空っ風 憂鬱以外 何もありゃしない 恋に憑かれてからというもの―― 恋は一瞬にして 心の平安を奪ってしまった 今じゃ希望も悦びも あなたなしには あり得 […]

  • 2020年4月28日

『月』はあなたを見守っている ~月光浴のススメ~

本当の魂の導き手は、あの燦々と輝く太陽ではなく Clair de Lune 自らは決して輝くことはないけれど、世の光を映し出して、夜道を照らすあの月の光だと、今も思う。夜に迷った時、人がようやく気付く、音のしない存在感も好き。月を見ていると、この世ではない何処かに本当の居場所があるような気がする。

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海洋小説『曙光』MORGENROOD

宇宙文明の根幹を支える稀少金属『ニムロディウム』をめぐる企業と海洋社会の攻防を描く人間ドラマ。生き道を見失った潜水艇パイロットと、運命を握る娘の恋を通して仕事・人生・社会について問いかける異色の海洋小説です。
Kindle Unlimitedで公開中。冒頭部の無料PDFもあり。

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