陽が当たりそうで 当たらない
そんな暗闇を生きている
生きることに意味があったのは
言葉も知らぬ 無垢な頃
何が私を変えたかは
もう遠い昔のことなので
語る気にもなれない
せいぜい
渇いた道すがら
蜃気楼のように
夏の陽を思い出すぐらいで
…そうして私は 幾度も闇に落ちる
悲鳴など上げもせず
落ちて行く
闇もまた優しい
すりきれた私には
希みを持つことも
忘れさせてくれる
初稿:2000年秋
陽が当たりそうで 当たらない
そんな暗闇を生きている
生きることに意味があったのは
言葉も知らぬ 無垢な頃
何が私を変えたかは
もう遠い昔のことなので
語る気にもなれない
せいぜい
渇いた道すがら
蜃気楼のように
夏の陽を思い出すぐらいで
…そうして私は 幾度も闇に落ちる
悲鳴など上げもせず
落ちて行く
闇もまた優しい
すりきれた私には
希みを持つことも
忘れさせてくれる
初稿:2000年秋