注目キーワード
  1. 仕事
  2. 美輪明宏
  3. キリスト教
  4. 哲学
ゲーテ ファウスト 手塚富雄

「独身のほうがいいとおっしゃる方は、なかなか考えを変えてくださらないし」

ゲーテ ファウスト 手塚富雄

[su_row] [su_column size=”1/6″]女[/su_column] [su_column size=”5/6″]ほんとうに、女はどうしてよいかわかりません
独身のほうがいいとおっしゃる方は、なかなか考えを変えてくださらないし[/su_column][/su_row] [su_row] [su_column size=”1/6″]男[/su_column] [su_column size=”5/6″]そりゃ、あなたがたの腕しだいですよ。わたしなどの心得違いを思い知らしてくださるのは。[/su_column][/su_row] [su_row] [su_column size=”1/6″]女[/su_column] [su_column size=”5/6″]ねえ、はっきりとおっしゃらない? まだ、お見つけになりませんの? どこかに心がつながれてしまったのじゃありません?[/su_row] [su_row] [su_column size=”1/6″]男[/su_column] [su_column size=”5/6″]諺にいいますね。自分のかまどと よい女房は、金と真珠の値打ちがあるって[/su_row]

さて、この台詞は、誰の作品でしょうか。

[su_row] [su_column size=”1/6″]女[/su_column] [su_column size=”5/6″]それで、あなたはいつも旅ばかりしていらっしゃいますの。[/su_column][/su_row] [su_row] [su_column size=”1/6″]男[/su_column] [su_column size=”5/6″][/su_column]いや、どうも勤めや商売に追い回されましてね。
土地によっては、発つのがずいぶんつらいこともあるんだ。あ
腰を落ち着けてしまうわけにもいかないのでね。[/su_row] [su_row] [su_column size=”1/6″]女[/su_column] [su_column size=”5/6″][/su_column]それはお元気なうちは、そうやって気ままに世界じゅうをお歩きになるのも結構ですわ。
けれど、おいおい お年を召して、やもめのまま、年々お墓に近くなってゆくなんて、
誰しもあんまりぞっとしませんわねえ。[/su_row] [su_row] [su_column size=”1/6″]男[/su_column] [su_column size=”5/6″][/su_column]そう。わたしも先にそれが見えているから、いやな気持ちになりますよ。[/su_row] [su_row] [su_column size=”1/6″]女[/su_column] [su_column size=”5/6″][/su_column]ですから、いまのうちに、ようくお考えなさらなくては。[/su_row]

[su_spacer size=”90″]

正解は、ゲーテの『ファウスト』(悲劇第一部 (中公文庫) )です。

翻訳は、今や絶版となってしまった手塚富雄・訳。(参照→文学への愛は時代を超える 手塚富雄のあとがきより

上記だけ見たら、ほとんど現代小説か、どこぞのライフハック系の小説仕立てという印象。

ちなみに、『女』は、ファウスト博士の恋人グレートフェンの乳母マルガレーテ。

『男』は、メフィストフェレスです。

執筆されたのは1770年代から1806年にかけて。

二〇〇年以上も前に書かれた作品にもかかわらず、男女の会話は、現代とほとんど変わりないのが興味深い。

追うマルガレーテ。

逃げるファウスト。

遠回しに男性に改心(結婚)を迫る手管も、現代とほとんど変わりありません。

男性にしてみたら、これこそ悪魔の囁きかもしれませんね。

かのメフィストフェレスでさえ、恐れおののくほどに。

一方、マルガレーテに目を転じれば、家事一筋、子守一筋に生きてきて、はたと気付けば、自分というものが全く失われていた空しさや焦りもなんとなく分かるります。

ほんとうに、女はどうしてよいかわかりません』の一言に、女性の生き様と葛藤の全てが凝縮されており、男性のゲーテがこの台詞を考え出したのは、まさに創作の妙といえるでしょう。婦人公論賞を差し上げたいくらい。

*

それにしても、手塚富雄訳が絶版になるとは文学界の大損失でしょうに。

ゲーテの『ファウスト』といえば、新潮文庫や岩波文庫がロングセラーになっていますが、私が店頭で手に取って読み比べた限りでは、手塚先生のが「古典」と「カジュアル」の真ん中ぐらいで、一番読みやすかったです。もちろん、これは個人の趣味なので、誰が一番という問題ではないですが。

中公文庫のファウストも、大型書店の書架に残っていることがあります。古本市場でもまだ取引されていますので、興味のある方はお早めに。

ゲーテ ファウスト 手塚富雄

 ファウスト 悲劇第一部 (中公文庫) (文庫)
 著者  ゲーテ (著), 富雄, 手塚 (翻訳)
 定価  ¥1
 中古 26点 & 新品   から
海洋小説 《曙光》 MORGENROOD
ブックカバー
宇宙文明を支える稀少金属ニムロディウムをめぐる企業の攻防と、海洋社会の未来を描く人間ドラマ。心に傷を負った潜水艇のパイロットが、恋と仕事を通して成長する物語です。


Fatal error: Uncaught Error: Call to undefined function WP_Optimize() in /home/marier/novella.works/public_html/wp-content/plugins/wp-optimize/cache/file-based-page-cache-functions.php:149 Stack trace: #0 [internal function]: wpo_cache('\r\n<!DOCTYPE htm...', 9) #1 /home/marier/novella.works/public_html/wp-includes/functions.php(4552): ob_end_flush() #2 /home/marier/novella.works/public_html/wp-includes/class-wp-hook.php(288): wp_ob_end_flush_all('') #3 /home/marier/novella.works/public_html/wp-includes/class-wp-hook.php(312): WP_Hook->apply_filters('', Array) #4 /home/marier/novella.works/public_html/wp-includes/plugin.php(478): WP_Hook->do_action(Array) #5 /home/marier/novella.works/public_html/wp-includes/load.php(947): do_action('shutdown') #6 [internal function]: shutdown_action_hook() #7 {main} thrown in /home/marier/novella.works/public_html/wp-content/plugins/wp-optimize/cache/file-based-page-cache-functions.php on line 149