注目キーワード
  1. 仕事
  2. 美輪明宏
  3. キリスト教
  4. 哲学
完全無人化か、有人潜水艇による目視か ~技術の進歩で不要になる人材と現場のマネジメント

技術の進歩で不要になる人材と現場のマネジメント – 完全無人化か、有人潜水艇による目視か

完全無人化か、有人潜水艇による目視か ~技術の進歩で不要になる人材と現場のマネジメント

技術の進歩と不要になる人材

技術の進歩に伴い、可能になる事もあれば、不要になるスキルもあります。

一つのスキルが不要になるということは、それを扱う人材も不要になるという事で、自分がそれに該当すれば、気持ちも複雑でしょう。

何でも無人化は素晴らしいことだ、人の手より優れている、と無条件に思われている節もありますが、無人化や完全自動化が、100パーセント、人より優れていると言い切れない部分もあり、それをどう解釈するかで、現場の業務も、従業員の士気も、何もかも変わってきます。

本作では、従来、有人潜水艇を用いて人為的に行っていた深海での接続作業を、水中無人機に切り替えよう、という話が登場します。もちろん、これはフィクションですが、この人為的な作業には、スタッフ全員の嫌われ者、プロジェクト・リーダーのレビンソンが深く関わっており、追い出したくても、追い出せなかった経緯が描かれています。

嫌われ者は、皆から嫌われていることを知って、わざと居丈高に振る舞い、自分抜きで接続作業ができないように仕向けてきました。

一方、嫌われ者を恐れるスタッフは、事業の最高責任者である理事長にも言い出せず、悶々とするばかり。

そして、理事長は、現場の心情を理解しながらも、粛々と事業を推し進める。

どこの世界も、技術云々より、人心で苦労する方が圧倒的に多いと思います。

だからこそ、一丸となって何かを成し遂げた時の達成感は計り知れないのでしょうけど。

関連のあるエピソード →
・ 鉱業の完全自動化を目指せ 深海の破砕機と集鉱機のオペレーション
・ 鉱業の歴史を変える海底鉱物資源の採鉱プラットフォーム ~Nautilus社の採鉱システム・モデルより

【第二章 採鉱プラットフォーム】 のシリーズ

このパートは海洋小説『曙光』(第二章・採鉱プラットフォーム)の抜粋です。詳しくは作品概要をご参照下さい。

【リファレンス】 無人機を使った海中の機械作業

無人機を使った海中作業の一例。周囲は真っ暗で、水中の浮遊物で視界も悪いです。機材やシステム自体が古いせいもありますが、地上でパイプを繋ぐようにはいきません。

こちらも有索無人機のマニピュレータを使った細かな水中作業です。全て船上のコントロール・ルームから遠隔操作しています。

無人機(ROV)にも潜水艇に搭載するような小型のものから、大人の背丈ほどある大きなものまで、サイズも用途も様々。こちらのビデオは細部まで分かりやすいです。

海外では鉱山会社の採掘現場にも女性が普通に任務を得て、重機を動かしたりしています。マッドマックスのフュリオーサ大隊長で有名なシャーリーズ・セロンが主演した『スタンドアップ』でも、炭鉱で働く女性のハラスメントを描いています。本作では「悲惨な採掘現場」が登場しますが、一般的な鉱山会社の採掘現場では「奴隷のように鞭打たれて」というのは前時代の話。巨大なハイテクマシンが全自動でガンガン露天掘りをやってます。

鉱業

鉱業

おまけ。

海底 パイプライン

第二章 採鉱プラットフォーム Googleブックスで試し読み

水深3000メートルの海台に広がる海底鉱物資源を採掘する為、潜水艇パイロットのヴァルターは洋上プラットフォームの採鉱システムを接続するミッションに参加する。採鉱事業を指揮するアルの娘リズは彼に一目惚れするが、彼の態度は素っ気なく..。
Googleブックスで試し読みできます。

海洋小説 《曙光》 MORGENROOD
ブックカバー
宇宙文明を支える稀少金属ニムロディウムをめぐる企業の攻防と、海洋社会の未来を描く人間ドラマ。心に傷を負った潜水艇のパイロットが、恋と仕事を通して成長する物語です。