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恋人の優しさは永遠に クリスマスに観たい恋愛映画 『ゴースト ~ニューヨークの幻』

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世界中の心を温めた恋愛映画の最高峰

皆が憧れたデミ・ムーアのショートヘア

1990年、この映画が流行っていた頃、私もデミ・ムーアの髪型に憧れて、ショートカットにしたことがあります。

が、やはりタヌキ顔には似合わず、秋には帽子をかぶって出来の悪さを隠していました。

一見、誰にでも似合いそうですが、顔のラインがシャープでないと映えないんですね。

それに、意外とボリュームが必要。後ろ髪がふっくらしないと、ただの断髪になってしまうのです。私も切ってから気が付きました。

写真は、『Tallulah Willis Channels Her Mom Demi Moore’s Famous '90s Haircut』からお借りしています。
こちらのビューティー記事にも掲載されているように、当時、この髪型は大変注目されたんですね。
ボーイッシュながら、女性らしい魅力を失わず、ぎゅっと抱きしめたくなるような愛らしさでしょう。
そんでもって、ジェルで斜めに流すと、非常に知的で、大人びた雰囲気になるんですね(このアレンジも劇中に出てきます)

↓ 顎のラインがとってもシャープ
デミ・ムーアのショートカット
Tallulah Willis Channels Her Mom Demi Moore’s Famous '90s Haircut

優しさは永遠に ~不滅の恋を描く『ゴースト』

そんなデミ・ムーアの魅力全開の映画『ゴースト ~ニューヨークの幻』。

公開当時、「クリスマス、彼氏と観たい映画 No.1』の栄誉に輝き、乙女の心を鷲掴みにした話題作です。

デミ・ムーアの愛らしさもさることながら、インチキ霊媒師を演じたウーピー・ゴールドバーグの演技も絶妙で、アカデミー助演女優賞を受賞。本作での成功を皮切りに、コメディもシリアスもやれる実力派女優としての地位を固めました。

物語は、いたってシンプル。

陶芸家として活躍するモリーと銀行員のサム(=パトリック・スウェイジ)は仲のいい恋人同士。ニューヨークの素敵なアパートで一緒に暮らしています。

ところが、ある晩、財布を盗もうとした暴漢と揉み合いになり、サムは銃で撃たれて命を落とします。

幽霊となったサムは、モリーへの想いから天国に行くことを拒み、悲しみに暮れるモリーを元気づけようとします。

そんなサムと人間界を繋ぐ橋渡しになったのが、インチキ霊媒師のオダ=メイ(ウーピー・ゴールドバーグ)。

サムはオダ=メイを利用して、何とか自分の存在に気付かせようとしますが、オダ=メイが前科者であることから、モリーはオダ=メイの言動を一切信用しません。

やがて自分が暴漢に襲われた理由を知ったサムは、同僚の銀行員、カールの悪事をモリーに報せるべく、もう一度、オダ=メイを使いますが、モリーは固くドアを閉ざし、「どうして私を苦しめるようなことをするの!」と涙を流します。

その時、モリーの目の前で、一枚のコインが宙に浮かび、目に見えないサムの存在に気付きます。

オダ=メイから改めて真相を聞かされたモリーは、一緒に警察に行こうとしますが、カールの仲間の悪党がやって来て、モリーとオダ=メイは絶体絶命のピンチに。

幽霊となったサムは、愛するモリーを守ることができるのでしょうか……。


この映画の見どころは、「恋人だけが知っている秘密の思い出」がヒントになっている点です。

たとえば、「一緒に旅行に行った時、君のシャツにこぼしたマルガリータ」とか、「下着に縫い付けてあるイニシャル」とか。

サムしか知り得ない恋人同士の秘密を、赤の他人であるオダ=メイが知っている。

それが物語の鍵となって、真相解明へと進んでいくんですね。

マルガリータも、イニシャルも、他人にとっては何でもないことだけど、モリーとサムにとっては、恋人の歴史を刻む宝物のような思い出。

それがインチキ霊媒師オダ=メイに対して心を開く鍵となり、頑なに閉ざされたアパートのドアを開くことになる。

そして、ドアを開けた向こうには、真相を知り、二人の力になろうとしている新しい友人オダ=メイが優しい微笑みを浮かべて立っている。

この演出が非常に上手いわけです。

↓ 三人で喋っていますが、モリーにサムの姿は見えません。なのに、オダ=メイが誰かとべらべら喋っていて、しかも、恋人同士しか知り得ない秘密を知っている。最初は胡散臭い目で見ていたモリーも、何かがおかしいと気づき始めます。

↓ コインを受け取った時の涙ポロリが最高に可愛くて、いじらしいんですよね♪

それまで、人を騙したり、物を盗んだり、粗野で自分勝手だったオダ=メイが、この時ばかりは聖母マドンナのように光り輝いて見える、ウーパー・ゴールドバーグの演技も秀逸です。

本作は、どうしてもモリーとサムの恋にフォーカスしがちですが、それまで愛とか正義とはまったく無縁に生きていたオダ=メイが、二人とのやり取りを通じて、次第に良心に目覚めていく過程も素晴らしいのです。

*

『クリスマスに彼氏と観たい映画 No.1』だけあって、女の子の泣き所はすべて押さえているような本作。

男性には「甘過ぎ」と感じるかもしれませんが、意外とラブシーンは控えめで(冒頭のアンチェインド・メロディの場面だけ)、幽霊になったサムとインチキ霊媒師オダ=メイの掛け合い漫才みたいなやり取りを楽しむことができます。

一方、親友カールの裏切りと、銀行を舞台にした資金洗浄など、サスペンスの要素も盛り込まれ、案外、先の読めない展開になっています。

また『善人は天国に召され、悪人は地獄に堕ちる』という普遍的なテーマもシンボリックに描かれ、「うん、人が死んだら、きっとこんな風にお迎えが来るんだな」と納得すること請け合いです。

↓ 悪党は地獄に連れて行かれる。マジで怖い。

ともあれ、『ゴースト ~ニューヨークの幻』は、恋人のいる人も、いない人も、ホットに楽しめる良作。

コンプレックスを刺激されるような場面はまったく無くて、クリスマスのキャンドルみたいに温かい、人の優しさを感じることができます。

その中で、デミの浮かべる涙はまるで壊れやすいダイヤモンドのよう。

数ある恋愛映画の中でも、「女の子の涙」がこれほど可憐に描かれた作品もないのではないでしょうか。

【心のコラム】 幽霊は実在するのか?

「幽霊」とか「霊魂」とか言うと、たちまち目を背ける人もありますが、そういう存在が、愛する人を亡くした悲しみを和らげているのも、また事実だと思います。

その弱みに付け込んで、物を売りつけたり、恐怖や罪悪感を煽るのが悪質なのであって、信じること、そのものに罪はないと思います。

私の好きな言葉に、「この世には神様にしか癒やせない悲しみがある」(映画『デッドマンウォーキング』で、シスター・ヘレンが殺人犯に対して口にする言葉)があります。

何でも理屈で割り切れるものではなく、理屈で乗り越えられないところを手助けするのが、神様や霊魂、幽霊といった超常の存在なのかもしれません。

今は幽霊や霊魂を信じない人も、いつか愛する人を喪った時、すぐ側にその気配を感じ、心を慰められる日も来るのではないでしょうか。

デミ・ムーアの悲しい出来事

そんな人気絶頂のデミ・ムーアが、同じく一世を風靡したブルース・ウィルスと結婚したのはずいぶん昔の話。その後、離婚、再婚を繰り返し、華やかなスポットライトからはちょっと遠ざかってしまったようなデミに最近こんなニュースが。

デミ・ムーア、入院の理由は拒食症の治療 てんかん性の発作も

結婚して6年になる夫アシュトン・カッチャーとの離婚騒動で激ヤセしてしまったデミは、出演が決まっていた映画『ラブレース(原題)/ Lovelace』も降板。疲労とストレスを改善するための入院だとスポークスマンは発表したが、それだけではないようだ。「デミはてんかん性の発作を起こして倒れたんです。発作の原因と拒食症の治療のため入院しました。最近は健康にまったく気をつけておらず、体重も大きく減っています」と関係者はレーダー・オンラインにコメントしている。

アシュトンとの破局後、デミはインタビューで「自分は愛される価値のない人間」として終わってしまうのが怖いと自分の精神状態を語っている。「一番怖いのは、自分は本当は愛しようのない人間なんだ、愛される価値のない人間なんだと、人生の終わりに認識すること。自分には根本的におかしい部分があり、もともと、この世で求められない人間だったんだと知るのが怖いの」と精神的にかなりダメージを受けているようだ。

後者の告白は非常に痛ましい。

『ゴースト』であんなに素敵な恋人を演じたデミだけに、私も悲しくなってしまいました。

早く元気になって、また素敵な笑顔を見せて欲しいです☆

DVDとAmazonプライムビデオの紹介

ゴースト/ニューヨークの幻 スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
出演者  パトリック・スウェイジ (出演), デミ・ムーア (出演), ウーピー・ゴールドバーグ (出演), トニー・ゴールドウィン (出演), マルティーナ・デグナン (出演), リック・エイヴィルス (出演), ヴィンセント・スキャヴェリ (出演), ジュリー・ザッカー (監督)
監督  
定価  ¥980
中古 18点 & 新品  ¥980 から

Amazonプライムビデオで視聴する

『ラットレース』のジェリー・ザッカー監督が、パトリック・スウェイジとデミ・ムーア共演で贈るファンタジックなラブストーリー。暴漢に襲われ命を落とした男が幽霊となって現れ、恋人を危機から救うために奔走する。

Amazonの関連商品に「プリティ・ウーマン」や「ボディ・ガード」「愛と青春の旅立ち」といったタイトルが並んでいるのを見て、「そうそう、あの系列の恋愛映画なんだよな」と思ってしまった。

思えば、女優さんがキラキラしていた時代でもあった。今はスポーティーかセクシー系が主流で、体型もスリムな人が多いけど、この頃はまだポッチャリした、女の子らしい女の子が多かったような気がする。

初稿 2012年2月7日

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