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名も無き善人は天国を目指す

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『善行を積めば、あの世にとこしえの幸せが用意されている』というファンタジーは、名も無き善人にとって、最後に残された砦といえる。

現世で栄耀栄華を味わっている人は、あるかどうかも知れない『あの世の幸福』とやらに何の興味も持たないだろうし、それより秦の始皇帝みたいに、不老不死の霊力を手に入れ、とこしえに現世の快楽を味わいたいと願うからだ。

『銀河鉄道の夜』も名も無き善人のファンタジーで、本当のところ、あの列車が何処に向かうのか、誰にも分からない。

それでも「行ける」と信じる、その気持ちが多くの人々の心の支えであり、慰めであるのは確かだろう。

ある人はそれを『宗教』と呼び、その『象徴』を神と仰ぐ。

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