MENU
カテゴリー

人生なんて相談しても仕方がないことが多い

数奇な人生を経験した奇跡のピアニストとして一躍有名になったフジ子・ヘミングさんの著書『運命の力』に、こんな言葉があります。

人生なんて、人に相談しても仕方がないことが多い――

本当にその通りで、相談する方も、された方も、どうしようもない事の方がうんと多いと思います。別の章にも、<私を認めて勇気をつけてくれた人は、みんな純粋でいい人ばかりだった。でも「じゃあ、どうすればいいの」って訊くと応えられない。言ってくれる人も貧乏で、なにもできなかったから>というエピソードがありますが、それが現実です。

たとえば、ブラック企業の過重労働に悩んでいる人に「仕事がつらい。辞めたい」と相談されても、「そうね、辞めた方がいいかもね」と答えることはできても、具体策までは提示できないでしょう。よほど強力なコネがあって、「あなた、私の伯父の会社に転職しなさいよ」と話がぽんぽんと決まるならともかく、世の多くの人はそうではありません。皆さんも、貧困や虐待のニュースを見聞きしても、実際に相手の家庭に立ち入って、ああしなさい、こうしましょうと、具体的に手助けできるわけではないでしょう。

Protected Area

This content is password-protected. Please verify with a password to unlock the content.

周りの人をカウンセラーにしない

じゃあ、心の弱った人は、誰にその悩みを打ち明ければいいの……。

第一には、専門家、もしくは社会活動として取り組んでいる団体などに相談することです。

何でも話せる友だちが近くにあればいいですが、そういう相手がないから、『月額千円で手に入る幸せのメソッド。愛される秘訣をお教えします』『空しい社畜人生にサヨウナラ。今日から好きなことだけして自由に生きる最強のセミナー』みたいな宣伝に心を引かれるわけでしょう。そりゃあ、他人の悩みがお金になるなら、誰でも善人になるし、聞こえのいい事しかいいませんよ。あの人とお近づきになれば、有名人とも知り合いになれて、一気に人気者になれるかも……と期待すれば、人はいくらでもお金を積みますからね。

しかしね、冷静に考えて下さい。

あなたも自分の問題で心がいっぱいなように、周りの人もいろんな問題を抱えています。家賃の振り込み、進まぬ商談、子供の進学、老親の看病、雨樋の修理、この世に何の悩みもない人など皆無です。世の九割は今日一日を生き抜くのに精一杯、何かしたいと思っても、時間的、金銭的、気力・体力の余裕もなく、虐待のニュースを見る度に「可哀想やなぁ」と胸を痛めるのが精一杯でしょう。

そんな中、さして親しくもない人から、延々と愚痴や恨み言を聞かされたり、「あなたもAさんを許せないですよね、ね、ね、」みたいに同意を求められたら、心の優しい人でも(勘弁してくれ)と言いたくなるのが人情です。その人が冷たいわけでもなければ、無関心なわけでもない、日々の生活に疲れ切って、煩わしいことは一つでも避けたい、というのが本音だからです。

Protected Area

This content is password-protected. Please verify with a password to unlock the content.

[afTag id=50700]

目次
閉じる