花

『片思いの詩集』寺山修司 人を好きになることを愉しもう

花

片思いはレコードでいえば、裏面の曲のようなものです。

どんなに一生懸命唄っていても、相手にはその声がきこえません。

「世界中の恋の数は一定なのだ」と、ロバ先生は言いました。

「だから、ここにひとりの片恋がいるということは、世界中のどこかに、その片割れがいるということなのだ」と。

ぼくは、広い空を見上げてると、何だかかなしくなりました。

ぼくの まだ見ぬ片恋の相手は、どこにいるのだろうか?

死ぬ気で想えば はないちもんめ

ぼくのこころは ぼくが知る

この世でいちばん遠い場所は
自分自身の心である

生まれてから何回ドアを閉めたか
思い出すたび
ひとは老いる

みんなが一つずつ
自分の海をもてばよいのだ

わかれるとき
どこへでも持っていけるように

本当に恋をしたら、きれいな詩集でも読みましょう。

功利的な恋愛コンテンツばかり眺めて、「どうしたらモテますか。もっと彼に愛されますか」みたいなことばかり考えても、映画みたいなロマンスなんて一生経験できないよ。

女の子だって、男が「女を悦ばせる10のテク」とか「巨乳列伝」みたいなコンテンツばかり眺めてたら、げ! って思うじゃない。

それと同じで。

いつも自分が眺めてる恋愛コンテンツを相手の男性に見せて、どんな反応が返ってくるか想像したら、「君って、素敵な女の子だね」とは言わないと思うよ。

*

「彼氏がいること」=恋愛 じゃないし。

もう少し「人を好きになること」を愉しんだらどうかと思う。

淋しさや悲しさもひっくるめて。

ある意味、純粋に誰かを好きになれるのは、10代、20代のうちだけ。

その美しい時期を誤解と思い込みで終わってしまうのは非常にもったいない気がいたします。

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