希望

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希望

正しいからといって人が付いてくるわけではないし、正しければ報われるというものでもない。

『盗むな、殺すな』という話なら明快だが、『事業を拡張するか否か』という話になれば答えは無数にある。まして社会の方向を定めるとなれば、変化を求める者、現状を維持したい者、それこそ千差万別だ。

だからといって、正しい答えが来るのを待っていても何も出来ない。

時には六割の確証に自分を懸ける度胸も必要だ。

それでも、やりたい、やらねばならぬ、という気迫が周りを動かすんだよ。

*

もし、君のアイデアが世界を変えるものだとしたら、それでも今すぐ形にできないものは無価値だと言い切れるだろうか。

アイデアとは、結局のところ、執念だよ。
それこそ「思いつく」だけなら誰にでも出来るんだ。

資本は、所詮、資本に過ぎない。

一つのアイデアが数千万の資本を生むことはあっても、数千万の資本が世界にただ一つしかない優れたアイデアを生むか──と言えば、それはまた別問題だ。

いくら投資したって、生まれない所には何も生まれない。

アイデアは資本に優先する』は本田宗一郎氏の言葉。

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*

技術を教えるのは、大人の仕事。

目的を見出すのは、本人の仕事。

*

どんな優れたノウハウも

秀でた才能も

「目的を持つこと」の偉大さには叶わない

*

どれほど能力があっても

目的がなければ

器用貧乏で終わる

*

本当にやりたいことがあれば

能力の有無など

気にしておれぬ。

*

「私はあくまで紹介するだけ、その先の運が掴めるかどうかはあなた次第よ。

パパのコネで何でも自在に動かせるほど世の中は甘くないもの」

*

「そんなに根を詰めない方がいいわよ。物事って、ある日突然、思わぬところから動くことがあるから」

*

「お前のアイデアは正しいと思う。だが、それを説いて回るなら、行く先々で同じことを言われるのを忘れるな。資格が、キャリアが、と言われる度に食って掛かってたら、収まるものも収まらなくなる。痛いところを突かれたら『ああ、そうですか』と聞き流すんだよ、それが出来なきゃ、どんないいアイデアを説いて回っても、喧嘩の種だけ撒いて終わる。それはどう考えても賢い人間のやることじゃない」

*

「君にもいろんな才能があるよ。形には表れない才能が。
俺の母親が『スープの才能』と呼んでたよ。いろんな肉や野菜のエキスが染みこんで豊かな風味を作り出す。
一見単純だけど、美味しいコンソメスープを作ろうと思ったら時間も手間もかかる。もしかしたらスープ料理の中でも最も難しいかもしれない。
普通、才能と言えば、『絵が上手』だとか『高度な数式が理解出来る』とか、目に見えるものを指すだろう。でも世の中にはそれと分かりにくい才能もあって、そういうのは時間をかけてじっくり染み出してくる。才能に形がないから、何にでも応用が利いて、限りがないんだ。
君もそういう『スープの才能』の持ち主かもしれない。これからきっと花開くよ。今はまだきっかけがなくて、心の奥深くに眠ってるだけだ」

*

自分が取り組んだことの真価は一朝一夕には分からない。

何億年、何十億年とかけて生命が育まれるように、物事も熟成するまで長い時間がかかる。

肝心なのは始めること。

そして、続けること。

*

人間の仕事というのは、物を売ったり、会計をこなしたりするだけではないわ。心を磨いて、悩みに打ち克つことも立派な仕事よ。

そして、多くの人は、そんなことは仕事でも何でもないと思って後回しにしている。それこそがこの世に生まれた意味なのにね。

だから、あなたも、今すぐお父さまのようになろうとか、彼みたいにばりばり仕事をしようとか、そんなことで焦らなくていいのよ。
むしろ、今の不安定な気持ちを放ったらかして、別のことで気を紛らわそうとすれば、かえって心をこじらせてしまう。
それは結局、恋も仕事も、台無しにしてしまうのよ。

*

もっと自信をもて。

自分で自分を信じられないものを、誰が信用してくれる? 

いざ周りを説得しなければならない時に、自分で自分を疑いながらでは子供の心も動かせないぞ

*

「ならば、海洋情報ネットワークも同じだ。最終的に決め手になるのは、誰が協賛し、実質的に動いてくれるかによる。金はあっても無責任、技術あっても志の低い人間が大事を成せると思うかね。お前はプレゼンテーションでこう言ったそうだな。土台ができれば本望だ、と。この場合、土台とは何だ。お前に代わって、実際にネットワークを構築してくれる技術者であり、政府に働きかけてくれる要人であり、海洋情報管理のノウハウを教えてくれる専門家だろう。ならば、その土台を作れ。基礎が整えば、後は自ずと動き出す」

「では、この時期に企画提案書を作成する意味は?」

「どんな形でも産業省に企画書を提出すれば協議の対象になる。予備審査で蹴られたとしても、保留という形でアイデアは残る。今は駄目でも来年、来年が駄目でも再来年、あるいは五年後、十年後、見直される日も来るかもしれない。『DUM SPIRO SPERO(息の続く限り、あきらめるな)』。本当の意味でアイデアを殺すのは自分自身に他ならない」

*

何が何でも優勝したかったわけではない。

でも『何か』したかった。
自分の中の何かが変わると思ったから。
それが一番の理由だろ?

目に見えて世界を変えることはできなくても
自分の心の持ちようが変われば
目に映る世界も変わる。

*

「もしかしたら、初回の打診が一番難しいのかもしれないわね。パパがいつも言ってたわ。本当に重要な話ほど一対一で簡単に決まる、って」

*

「どのみち前の職場には戻れないし、ここでは本当の意味で俺の職能は必要とされてない。

何のポジションも得られなくても、人並みに給料がもらえるだけましだし、ベストを尽くすのは俺のプライドだ。

宙ぶらりんな契約社員で、おまけに仕事も出来なかったら、あまりに格好悪いじゃないか」

*

最初から負けの見えているコンペに参加したからといって、命まで取られるわけないじゃない。

最初から失うものなんて何もないんだ。

今なら何だって出来る

*

一つの真理は万事に通じる。

狭い井戸でも突き詰めれば、色んなことが理解できるようになる。

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■作品の概要

宇宙世紀、無人探査機『パイシーズ』が、みなみのうお座星域より一つの鉱石を持ち帰る。そこに含まれる未知の稀少金属『ニムロディウム』によって、宇宙開発技術は劇的に向上するが、世界最大のニムロデ鉱山がファルコン・マイニング社の手に落ちたことから、恐怖と寡占による一党支配が始まる。
マイニング社の横暴に風穴を開け、幾多の鉱業問題を解決する為に、特殊鋼メーカーの雄、アル・マクダエルは前人未踏の海底鉱物資源の採掘に挑むが、採鉱システムの完成を前に、チームリーダーの失踪という憂き目に遭う。
急遽、代役を捜し求めるが、紹介されたのは半年前に解雇された潜水艇のパイロット、ヴァルター・フォーゲルだった。半信半疑で身上調査していたところ、パスワードでロックされた『リング』の鳥瞰図を覗き見てしまう。それは大海原に直径15キロメートルの二重ダムを築き、内部の海水をドライアップして、海底面に都市空間を創出するというアイデアだった。
これこそ惑星表面積の97パーセントを海洋で占められた惑星《アステリア》の未来を変えると確信したアルは、早速、ヴァルターに面会し、アステリアに連れ出すことに成功するが、アルの愛娘、リズが彼に一目惚れしたことから、アル自身の運命のシナリオも微妙に狂い始める。

ニーチェの名言『これが生だったのか、よし、それならもう一度』をテーマに、鉱業、海洋科学、建築、情報ネットワークなど、様々な雑学を織り交ぜてお送りする人間ドラマです。
SF的なトリックより、人間描写と社会問題を第一にしています。
どんでん返しやアイテムなど、ストーリーを追う作品ではないですが、青年期の葛藤と心の成長、仕事と生き甲斐、恋愛など、人間ドラマに興味のある方には読み応えがあります。
海洋技術に関しては専門家の指導を受け、現存の科学理論に基づいたリアルな内容に仕上がっています。ジャンルはSFですが、ファンタジーではありません。

■ 章立て
 
【第一章】運命と意思
希有な技能を持ちながら、人員整理で解雇されたヴァルターには悲しい過去があった。十三歳の時、故郷ネーデルラントの干拓地が未曾有の大洪水に襲われ、堤防を守りに戻った土木技師の父親が高波に呑まれて命を落としたのだ。母は裕福な元婚約者と再婚するが、新しい暮らしに馴染めず、継父と諍って、家を飛び出してしまう。
その後、商船学校で学び、潜水艇パイロットの職も得るが、壊滅した干拓地では世界的建築家を迎えて商業エリアを再建する計画が持ち上がり、異議を唱える。長年、復興ボランティアに尽くしてきた仲間と共にアイデアコンペを通して対決する。彼の提案した『緑の堤防』は地元民に支持されるが、建設会社の意匠を盗用したかどで告発され、やむなく示談書にサインする。
裏切り者として故郷を追われた彼は、自暴自棄になって、ステラマリス(地球)を飛び出す。

【第二章】 採鉱プラットフォーム
水深3000メートルの海底下で、揚鉱管や集鉱機を繋ぎ、採鉱システムを完成させる『接続ミッション』を六週間後に控え、現場の士気は最高潮だが、新参のヴァルターに対してマネージャーらの態度は素っ気ない。今さら潜水艇のパイロットなど必要ないという熟練スタッフに対し、ヴァルターはテスト潜航の必要性を力説し、そこにリズに片想いする大学生兼パイロット補佐のエイドリアンが絡んで、三つ巴の様相となる。そんな彼を温かく励ますリズと次第に心を通わせるようになるが、二人の間には、父親であり上司でもあるアルの存在が巌のように立ち塞がっていた。

【第三章】 海洋情報ネットワーク
採鉱プラットフォームの成功は自由公正をもたらすかに見えたが、アステリアに眠る膨大な鉱物資源を求めて、ファルコン・マイニング社やその他の企業も開発公社を結成して乗り込んでくる。寡占を阻止する為、ヴァルターは情報共有による事業の透明化と知的基盤の強化を訴えるが、理想とするネットワークの構築には莫大な資金やノウハウを必要とする為、一朝一夕には運ばない。
彼のアシストを務めようとリズが必死になればなるほど、二人の関係はぎくしゃくし、とうとう喧嘩になってしまう。

■ Kindle Unlimitedのご案内

第一章から第六章まで、章立てで分冊したKindle Unlimited版もあります。
Unlimited版なら月額980円で読み放題です。

■ 無料サンプルと発行元サイト(リファレンスとして)

発行元サイトでは本作に登場する技術や施設を画像や動画で紹介しています。
ボツにした下書きや見どころなども掲載しています。
巻末にURLを掲載していますので、ぜひご参照下さい。

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