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文芸・評論・哲学

海外の古典を中心に、長編小説、詩集、文芸評論、寓話、絵画、建築など、お気に入りの作品を紹介しています。抜粋に時事コラムをプラスした訳あり評論集です。

  • 2019年10月13日

土木は国家の礎 宮崎学の『談合文化』日本を支えてきたもの

昨今、よくいわれている「モラルの低下」というものだ。それは単に従事者の人間性の問題ではなく、突き詰めれば、『自尊心』にかかわることである。自分がモノみたいに扱われて、どうしてモチベーションが上がるだろう。世間から見下され、金銭的にも、社会的にも、何も得るものがないと思えば、意欲も削がれるし、責任感もなくなる。人間が一本のボトルを締めるのは、「ルールで決まっているから」ではなく、「そこに誇りを感じるから」だ。

  • 2019年10月6日

『オイディプス王』と精神的な親殺しについて

ギリシャの有名な古代劇『オイディプス王』をご存じですか。 これは、男児が、母親を確保しようと強い感情を抱き、父親に対して強い対抗心を抱く心理状態を指すエディプス・コンプレックスの語源ともなり、今なお、現代風のアレンジで上演が繰り返されるギリ […]

  • 2019年9月2日

涙を買う男 

僕の塩辛い涙を、貝殻に詰めて売りに出した。可愛い女の子の名前で。 買ったのは毛むくじゃらの男で、男には片足が無かった。 「俺はもうたいがいのことには傷つかない」と男は言った。 「だから、誰の、どんな涙でも、塩辛いと分かればそれでいいんだ」 […]

  • 2019年8月29日

『詩を作るより、田を作れ』 文芸の価値と詩を役立てる心

詩を作るより、田を作れ 「詩を作るより、田を作れ」という思想は、根本的には政治主義に根ざしたものである。それは「役に立つ」ということを第一義に考えた処世訓であって「詩なんかなくても生きることはできるが、田がなければ生きることはできない。だか […]

  • 2019年8月27日

建築の理想と現実――あるいは自分との闘い 安藤忠雄『連戦連敗』より

理想主義とはかけ離れた、非常にドロドロとした現実的な闘いですが、建築とは本来、社会を相手にしなければならない、きわめて泥臭い部分を内包する仕事です。画家や彫刻家といった芸術家と違い、一人で仕事を完遂し得ないのです。そして、常に、クライアントと施工者という他者を介してしか実現し得ない仕事でもある。さまざまなしがらみの中での闘いなのです。

>海洋小説『曙光』MORGENROOD

海洋小説『曙光』MORGENROOD

宇宙文明の根幹を支える稀少金属ニムロディウムをめぐる企業と海洋社会の攻防を舞台に描く人間ドラマ。生きる道を見失った潜水艇パイロットと愛を求めるフォルトゥナの娘の恋を通して仕事・人生・社会について問いかける異色の海洋小説です。
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