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ドストエフスキー

  • 2019年8月6日

大審問官=悪魔の現実論を論破せよ《カラマーゾフ随想》 原卓也訳(10)

彼らはパンそのものより、われわれ(=悪魔)の手からパンをもらうことのほうをずっと喜ぶだろう.。しかし、人間は大審問官が案じるほど弱くもない。本当に暗愚なら、とおの昔に滅びている。壊滅的な打撃を経験しても、その都度、立ち上がってきた。キリストの教えの通りに。キリストは十分にその役割を果たしてきたし、これからも指針であり続ける。

  • 2019年8月7日

屁理屈と無神論 その理論は本心ですか?《カラマーゾフ随想》原卓也訳(7)

「とにかく答えてくれ。神はあるのか、ないのか?」「ありませんよ、神はありません」「じゃ、悪魔はあるんだな?」「いませんよ、悪魔もいません」現代でも、理屈を並べるのが好きな人は多いし、自分も相手も理屈で説き伏せ、本音や問題を覆い隠すのが癖になっているケースも多いと思う。それでも、どこかで破綻するのは、それが『真実』ではないからだろう。

  • 2019年7月31日

こんな男がなぜ生きているんだ! 淫蕩父と長男の修羅場《カラマーゾフ随想》原卓也訳(4)

神父さんたち、父親殺しの言うことをききましたかね? あれがあんたの『恥を知れ』に対する答えですよ! 本当にドミートリィが道理をわきまえない、ただの乱暴者であれば、恥は感じない。そしてゾシマ長老の一言「赦しておあげなさい。すべてを赦すことです」

  • 2019年8月5日

育児放棄された三兄弟の行く末《カラマーゾフ随想》原卓也訳(3)

彼らは既に父親に殺された息子たちであり、その代わりとなるものを修道に見出したアリョーシャを除いては、いずれも父=神不在の人間である。現実に生じる父親殺しの種をまいたのは、他ならぬ父親自身であり、ドミートリィもイワンも育児放棄された時点で正道から見放されたといえなくもない。