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第一章 運命と意思

宇宙文明の根幹を成す稀少金属《ニムロディウム》を含む海底鉱物資源を採掘する為に潜水艇のパイロットを探し求めるが、彼は故郷を襲った未曾有の大水害によって心に深い傷を負っていた。

  • 2019年8月3日

海底鉱物資源を採掘せよ 世界を変える金属と深海潜水艇のパイロット

なぜ海底鉱物資源の採掘が必要なのか、技術的難易度から説明。文明を支える希少金属と鉱業の現状、世界を制する鉱山会社との攻防を描いています。採鉱プラットフォームを完成させ、有人潜水艇のパイロットを探し求める過程で、『リング』と呼ばれるユニークな海洋都市の構想を知りますが、海洋開発をめぐって意見が対立。それでも採用に漕ぎ着けるまでのエピソードを収録。実際に開発が進む海底鉱物資源の採鉱システムのモデルや採掘に伴う環境破壊に関する情報も紹介しています。

  • 2019年8月3日

今成すか、永遠に成さないか ~決断と意思の強さが成功に導く

アステリアの大海原を前に、海中技術の困難を思い知ったアルは、長年かけて練り上げた海底鉱物資源の採掘計画について断念しかけるが、今成すか、永遠に成さないか(Nunc aut numquam)を自身に問いかけ、決意を新たにする。愚かな二番手は永久に一番手の尻をを舐め、何を見せても二番煎じと嘲られるだろう。

  • 2019年8月3日

生命の始まりは微生物 産業開発と海の宇宙的価値

海中技術に長けた人材を得る為にアル・マクダエルは潜水艇のパイロットであるヴァルターに会うが、彼の態度は好戦的で、海底鉱物資源の採掘を試みるアルの言説にことごとく反発する。海洋開発について「たかが微生物」というアルに対し、ヴァルターは海の宇宙的価値で反論する。

  • 2019年8月3日

アイデアとは潜在能力 今は必要なくても、いつかは誰かが必要とするかもしれない

どうして誰も欲しがらないと決めつけるんだい? 遠い将来、それこそ何世紀という未来、海面が著しく上昇して、海抜の低い島や沿岸のデルタ地帯に住み続けることができなくなった時、海のど真ん中でも建設可能な干拓都市の構想が必要とされるかもしれないよ.。今すぐ実現するかどうかは問題じゃない。それこそ君が言うような『空想ごっこ』を真剣に考え抜いた人がいたから、恒星間航行も可能になったんだ。

  • 2019年8月3日

締め切り大堤防と土木技師の矜持 水害から干拓地を守る ~オランダの堤防探訪

土木技師の父親はオランダで堤防管理をしている。アフシュライトダイク(締め切り大堤防)に魅せられ、国土の礎を築く仕事に誇りを感じたからだ。その精神は息子に受け継がれ、次代の海洋都市『リング』結晶する。鋼製ケーソンの二重ダムで海水を仕切り、内部の水を排水して海底面に大地を現す構想だ。2018年に撮影した写真やアフシュライトダイクのCM動画もまじえて、締め切り大堤防の魅力やコルネリス・レリーの偉業を紹介しています。

  • 2019年8月3日

言葉の問題は自尊心も傷つける ~大切なのは自分を好きになること

息子と会話できるのを楽しみにしていた父親は、息子が幼稚園では一言も口を利かない緘黙症と知り愕然とする。治療の為に奔走するが、息子はいっそう口を閉ざすだけだ。スピーチセラピーで大切なのは「自分を好きになること。自信をもって意見を述べ、気持ちを表現することが目標です」と教えられ、父親は考えを改める。

  • 2019年8月3日

これが生だったのか。それなら、よしもう一度! 自己肯定と魂の幸福

緘黙症と指摘された息子も、優れたスピーチセラピーで言葉の能力を取り戻すが、学校で苛められ「死にたい」とこぼすようになる。「生を肯定し、自分を好きになる」という助言を得た父親は、息子に『永劫回帰』の思想を教えようとするが、子供には難解すぎて分からない。そこで『永遠の環』という喩えで生を愛する気持ちを伝えようとする。本作のテーマであるニーチェの『生の哲学』および手塚富雄訳ツァラトゥストラから『これが──生だったのか』わたしは死に向かって言おう。『よし、それならもう一度!』の抜粋を紹介。

  • 2019年8月3日

数百年に一度の水害に備えて ~絶対に大丈夫となぜ言い切れるのか

水害に備えて、締切堤防の補強工事の必要を自治体に訴えるが却下され、治水関係者の失望の中、千年に一度のストームが襲いかかる。堤防の決壊を阻止する為、高潮に立ち向かうが、状況は悪化する一方だ。思春期を迎え、心の葛藤を抱える息子を残して、決して死ぬ訳にはいかないと奮闘するが……。オランダ南部、ゼーラント州のスヘルデ河口に建設された締切堤防や防潮堤防によって作り出された湖の画像などを掲載しています。