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オスカー・ワイルドはFacebookの「いいね」が嫌い

海外でも、古今東西の有名人の名言を集めたQuoteが人気です。

英語版になりますが、仕事関係や英文科の学生さん等、洒落た英語の言い回しをお探しの方におすすめです。

GoodReaders / Quotes

私はオスカー・ワイルドが好きなのですが、特に共感するのがコレ。

くだけた言い方をしますと、

Whenever people agree with me I always feel I must be wrong.
― Oscar Wilde

自分が意見を口にした時、みなが自分に賛同すると、「オレ、なんか間違った事を言うたかな??」と不安になる。

この違和感、すごく分かります。

共感を得るのは嬉しいけれど、大勢の賛同を得たら、かえって間違いをおかしたような気分になる――というものです。

何故なら、周りが賛同すればするほど、客観性を失い、勢いだけの同調に不安を覚えるからです。

通常、真理は理解されないもの――という先入観もありますしね。

もし、オスカー・ワイルドがFacebookやTwitterをやっていて、書き込みするごとに「いいね!」が1000も2000もついたら、逆に恐怖を感じて、アカウントを閉じてしまうかもしれません。

お前ら、本当に主旨を理解した上で賛同しているのか?

あるいは、オレが凡庸なのか?

周りにも自分にも疑念が湧いて、かえって居心地が悪くなるからです。

一方で、社会思想家のように、「いいね! しまくって、世界中に拡散してくれ!」みたいな著述家もいるでしょう。

18世紀や19世紀にSNSがあったら、古典の大家はどんな風に反応したでしょうか。

ともあれ、「大多数の賛同(いいね)」は、どこか気味悪いものです。

人気商売はそれでいいかもしれませんが、何かを究めんとする人にとって、周囲の安易な賛同は、思索の邪魔になりかねません。

何故なら、探究とは、自身や世間に対する疑念を通して、天啓を得るものだからです。

分かりやすくいえば、「本当に太陽が地球の周りを回っているのか。そうではなく、地球が太陽の周囲を回っているのではないか」という疑問ですね。

そこで安易に賛同が得られると、かえって問題に対する気概が失われます。

周囲が強硬に自分の考えを否定するから、かえって真理を究めようと躍起になるのです。

周囲の賛同は心地よいものですが、必ずしも勉学や探究の味方になるとは限りません。

何故なら、世間は、案外何も考えず、フィーリングだけで「そうだ、そうだ!」と頷いている事が多いからです。

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