Novella Works タイトル一覧

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文学と哲学と寓話

欧米の古典文学や日本の小説、哲学書をテーマにした文芸エッセーです。

  • 都市こそ人間の精神の基盤 安藤忠雄の『連戦連敗』より - 日本の都市開発の出発点は、拠って立つ理念もなく、目標も曖昧なまま、ただ輸入した形式をそのままなぞることから始めてしまったのです。そこに軋みやズレが生じるのは当然です。役所は今もって、この都市計画法の下でしか都市を考えることができない。一方で、市民側にも都市に対する公的な精神が欠落してしまいますから、個人のエゴがむき出しになり、日本の都市はいまだ誇れる顔をもてないままです。
  • ムーミンの名言集 ~トーベ・ヤンソンと北欧の哲学~ - 「世界には素晴らしいことがたくさんある。でも、その素晴らしいことに出会えるのは、それにふさわしい人だけなんだ(ムーミンパパの言葉)」に代表されるように、トトーベ・ヤンソンの原作は北欧的な哲学の宝庫。大人も必読の名言集です。
  • 親を捨てよ、町へ出よう ~子供の自立と精神的親殺し - 子供が自立するには心理的な通過儀礼としての『精神的な親殺し』が必要であると説いた河合隼雄の著書と『書を捨てよ、町を出よう』『家出のすすめ』といった著書を通して若者の自立を訴えた寺山修司のコラムから。自立と親子関係の考察。
  • 死を受容する必要なんか、ない / 渡辺淳一の『無影灯』 - 患者は死期が近づいたら駄目なことを自然に自分で悟る。われわれが改めて言う必要などはない。患者は黙っていても助からないのを悟る。その時、俺は助からないのではないかとか、癌なのに嘘をついた、などと怒ったりはしない。彼らはそんなことを考えたくはないのだ。自分は駄目だとは思いたくない。だから、そんな怖いことは訊いてこない。医者は嘘をついていると知りながら嘘のなかに入っていこうとする。われわれがとやかく言わなくても、向こうから入ってくる
  • 『ジャガイモを食べる人々』ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの時代から - 先週、ガラスで指を切る前に買ったジャガイモ2キログラム。 一週間、水仕事が出来ない間にすっかり芽吹いて、ジャガイ・ヨシノ状態になってしまった。 「おめぇ、こんな所で満開して、どうするんじゃい」 と一人でツッコミを入れながら、しょうーがないの […]
  • 七田式と早期教育 / 城山三郎『素直な戦士たち』抜粋 - 『なぜ早期教育は嫌われるのか?』 先に、私の体験から申せば、理解力のある子供に「ちょっと早めの」教育をすること自体は、間違いではないと思います。 私も、小学生の頃、1年早い教材に親しんでいた経験があるのですけど(私の親に早期教育の意図はなく […]
  • バルタサル・グラシアンの成功の哲学 人生を磨く永遠の知恵 - 17世紀から今日に至るまで、ニーチェやショーペンハウアーといったヨーロッパの知識人に読み継がれた『知恵の書』。『人づきあいの知恵』『自分づくりの知恵』『仕事に関する知恵』『友情を育てる知恵』『ライバルに差をつける知恵』『人から愛される知恵』『ツキと幸運を呼び込む知恵』『よりよい人生を送る知恵』など読みやすい人生訓。
  • ツァラトゥストラはかく語りき ニーチェの『生の哲学』と永劫回帰 - 人間において偉大な点は、彼が一つの橋であって、目的ではないことだ。私は愛する。傷を負った時もなお魂の深さを失わない者を。そして小さい体験によっても滅びることのできる者を。己を肯定し、力強く生きることを説いたニーチェの生の哲学の集大成。
  • 土木は国家の礎 宮崎学の『談合文化』日本を支えてきたもの - 昨今、よくいわれている「モラルの低下」というものだ。それは単に従事者の人間性の問題ではなく、突き詰めれば、『自尊心』にかかわることである。自分がモノみたいに扱われて、どうしてモチベーションが上がるだろう。世間から見下され、金銭的にも、社会的にも、何も得るものがないと思えば、意欲も削がれるし、責任感もなくなる。人間が一本のボトルを締めるのは、「ルールで決まっているから」ではなく、「そこに誇りを感じるから」だ。
  • 建築の理想と現実――あるいは自分との闘い 安藤忠雄『連戦連敗』より - 理想主義とはかけ離れた、非常にドロドロとした現実的な闘いですが、建築とは本来、社会を相手にしなければならない、きわめて泥臭い部分を内包する仕事です。画家や彫刻家といった芸術家と違い、一人で仕事を完遂し得ないのです。そして、常に、クライアントと施工者という他者を介してしか実現し得ない仕事でもある。さまざまなしがらみの中での闘いなのです。
  • 人は労働を通して社会的存在になる カール・マルクスの哲学 - 人間は労働を通して社会的存在になる。社会的存在とは、自分一人の世界の中ではなく、人々との交流の中に生きているということである。労働者革命の一大潮流を生み出したカール・マルクスの名言を紹介。今マルクスを読むべき理由や思想についてのコラムです。
  • 谷川俊太郎の詩  ~世界が私を愛してくれるので~ - 世界が私を愛してくれるので 私はいつまでも孤りでいられる 私に始めてひとりのひとが 与えられた時にも 私はただ世界の物音ばかりを 聴いていた 私には単純な悲しみと喜びだけが 明らかだ 私はいつも世界のものだから
  • 名刺の肩書きは『旅行中』 本当に自由な生き方とは 映画と原作『ティファニーで朝食を』 - 彼女の名刺には、彼女の生き様そのものともいえる肩書きが一つ、『旅行中』。何ものにも属さず、誰のものにもならず、自由奔放に生きる女ホリー・ゴライトリー。”ティファニーで朝食を”とは、自我と自由を愛するホリーの心意気と、留まる所の無い不安と淋しさを表した、象徴的な言葉です。
  • 深海の潜航調査 ~その場に行けるのは一生に一度。宇宙の片隅の一期一会。 - 多くの調査員にとってそうであるように、その場に行けるのは一生に一度きりです。火山にしても、野花にしても、永遠に変わらぬ形でそこにある……ということは、まずありません。だからこそ、『一生に一度』の気持ちが非常に大切なのです。
  • 人間とは乗り越えられるもの ~人生における『創造』とは何か。 - 《乗り越える》とは、辛いことが「辛くなくなる」ことではありません。辛い、悲しい出来事を、いかに世界に還元するか。そこに辿り着くまでの過程にあります。
  • 政治の本質『三頭の牛とライオン』争いある所に - 三頭の牛がいつも並んで草を食んでいた。ライオンがこれを捕まえてやろうと狙っていたが、三頭一緒では勝ち目がない。陰険な言葉と讒言で衝突を誘い、仲間割れさせてから、一頭ずつ切り離して、易々と平らげた。争いの影には勝者以上の利益を得ようとする狡猾な存在がある。
  • フリードリヒ・ニーチェの哲学 「自己超克」と「生の肯定」は本当に救いになるか - 生そのものが、柱を立て、階段をつくって、高みを目指して、おのれを打ち建ててゆこうとする。生は、はるかな遠方に目をそそぎ、至福の美を望み見ようとする。そのために生は高みを必要とするのだ。ニーチェの哲学の心髄である『自己超克』に関するエッセー。
  • 釈迦の名言108の知恵より ~人間の良心と安らかさ - [su_quote cite=”釈迦の名言108の知恵―今日を生き、明日への希望を開く指針 松涛 弘道(著)“] いくらみにくい世の中にあっても いつも自分を見失わず できるだけ多くのものを見聞きし そのこころをすな […]
  • 詩心がなければ世界は灰色 『葬式に行くカタツムリの唄』ジャック・プレヴェール - 死んだ葉っぱの葬式に 二匹のカタツムリが出かける 黒い殻をかぶり 角には喪章を巻いて くらがりのなかへ出かける...そしてカタツムリは何に出会うのでしょうか?  ジャック・プレヴェールの優しい詩情が感じられる傑作。
  • 『苦労が人間をけだかくするというのは、事実に反する』サマセット・モーム - 苦労が人間をけだかくするというのは、事実に反する。幸福が、時にはそうすることはあるが、苦労はたいてい、人間をけちに意地悪くするものだ。サマセット・モームの言葉より。
  • 早坂茂三の言葉 ~田中角栄と共に闘ったオヤジの遺言~ - 「今太閤」と呼ばれた立身出世の人から、汚職事件の罪人へ。 政界の頂点から犯罪の奈落に一気に叩き落とされた故・田中角栄の元秘書として、その人柄を知り尽くす早坂茂三氏が若い人を対象に書いた「おやじ説教集」。 この世の酸いも甘いも噛み分けたおやじ […]
  • 生き甲斐を感じさせる『仕事』と苦役である『労働』の違い - 人間の労働の種類は三つに分かれる。LABOR = 苦役としての労働 JOB = 職業、生業としての労働 WORK = 生き甲斐としての仕事。労働の価値は「量」ではなく「質」にある。『人間は労働を通して社会的存在になる。社会的存在とは、自分一人の世界の中ではなく、人々との交流の中に生きているという事である』
  • 技術の真価は、それを持つ人間の思想に支配されている(本田宗一郎) - 人間は牙と毛皮の代わりに、手と頭を与えら選れた。 厳しい自然を生き抜く為に、「考える力」と「作り出す力」を授けられた。 それは生存の為の手段であり、進化のための道具である。 しかし、時にそれは種を脅かす凶器ともなる。 我々は常に選択せねばな […]
  • 英雄的行為=自分の最高の苦悩と最高の希望とに向かって、同時に突き進んで行くこと『悦ばしき知識』 - 英雄的にさせるものは何か。 「自分の最高の苦悩と最高の希望とに向かって、同時に突き進んで行くことがそれだ」 ニーチェ全集〈8〉悦ばしき知識 (ちくま学芸文庫) これも『悦ばしき知識』の一節です。 正直、ニーチェの説く生き方は、無茶苦茶キツイ […]
  • 創造する者とは、人間の目的を大地に打ち立て、大地に意味と未来を与えるもの 『ツァラトゥストラはかく語りき』 - 何が善であり悪であるか、そのことを知っているのは、ただ創造する者だけだ。 そして創造する者とは、人間の目的を大地に打ち立て、大地に意味と未来を与えるものである。 ツァラトゥストラ (中公文庫プレミアム) 手塚富雄・訳 ニーチェ流に解釈すると […]
  • 男は知っていることを言い、女は人を喜ばせることを言う 。・゚・(´∀`*)゚・・ - 男性は知っていることを言うが、女性は人を喜ばせることを言う。 エミール〈上〉 (岩波文庫) 正直、話合いほど不毛なものはないと思っている。 話して分かるぐらいなら、いちいち説明せずとも分かっているはずだし、言葉を尽くして説明しても通じないか […]
  • 歩く人が多くなれば、それが道になるのだ 魯迅『阿Q正伝』 - 希望とは、もともとあるものともいえぬし、ないものともいえない。 それは地上の道のようなものである。 もともと地上には道はない。 歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。 魯迅『阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊) (岩波文庫)』 小学校の高 […]
  • 疎外する家族と厄介者の息子 グレーゴル・ザムザは本当に虫になったのか フランツ・カフカの傑作『変身』 - ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。有名な書き出しから始まる奇怪な物語は家族に疎外されながら淡々と進んでいく。ニヒリズムを超えた写実的小説の傑作として語り継がれる本作は救いもなければ慈愛もない、人間のリアルを映し出す万華鏡のような作品でもある。
  • イソップ寓話『狐と鶴』文化の違いと日本のお・も・て・なし - イソップ寓話集の『狐と鶴』といえば、「他人に意地悪をした者は、同じように意地悪をされる」という寓意で知られているけども、全文読めば、決してそれが主旨でないことが解る。 狐が油をたっぷり使った豆スープを平べったい石の皿に入れて、鶴を招待したが […]
  • 新年の夜明けに寄せて『曙光』と『落日』廻る光の物語 - 東向きの部屋に移り住み、昼夜逆転の生活をするようになってから、夜明けを目にすることが多くなりました。 私はそれまで『日の出』というものを見たことがなく、いつも頭上で燦燦と輝く太陽しか知らなかったのですが、初めて曙光を見た時、胸にしみいるよう […]
  • 幸せを待つ間が幸せ フランツ・カフカ『皇帝の使者』 - フランツ・カフカ『寓話集』の短編より。いつまで待っても現れない皇帝の使者。それは待つ者にとって本当に悲劇なのか。待つ時間にこそ本当に幸せがある、というたとえ話。
  • 「独身のほうがいいとおっしゃる方は、なかなか考えを変えてくださらないし」 - [su_row] [su_column size=”1/6″]女[/su_column] [su_column size=”5/6″]ほんとうに、女はどうしてよいかわかりません。 独身のほうが […]
  • 知見は時に絶望しかもたらさない フランツ・カフカの『ロビンソン・クルーソー』 - 幸せに生きるコツ――なりふり構わず ロビンソン・クルーソーが島のもっとも高い一点、より正確には、もっとも見晴らしのきく一点にとどまりつづけていたとしたら―― 慰めから、恐怖から、無知から、憧れから、その理由はともかくも――そのとき彼はいち早 […]
  • 村上春樹 -通りすぎないものもある-『風の歌を聴け』より - 『あらゆるものは通り過ぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちはそんな風にして生きている』の一文で知られる村上春樹のデビュー作。小説に現実性を求める人にはイライラするかもしれないが、随所に若い感性と洞察が光る印象的な作品。
  • 『共産党宣言』労働の本質を理解し、自身も周りも幸せに 人と思想『マルクス』小牧治 - マルクスの思想の真髄は労働者が資本主義社会における立ち位置を理解し、高い社会意識をもって仕事に取り組むこと。労働者が人として尊重され、各自の能力が社会に活かされる点にある。私たちは日常のささやかな改革を行うことで、自身も周りも幸福にすることができる。それが革命やイデオロギーよりも大切なマルクスの願いである。
  • 『賃労働と資本』 自身の立場と権利を理解する 人と思想『マルクス』 - 生産システムの変革により労働者の救済を試みたマルクス。資本主義社会において、労働とは何か、賃金とは何かを、社会科学的に分析する。『すべてを疑え』の精神は現代の職場環境にも通じる。あなたは自分の労働が適正に報われていると思うだろうか。
  • 疎外された労働『経済学・哲学手稿』の誕生 人と思想『マルクス』 - 働けば働くほど不幸に感じるのは何故か。自己実現としての労働、社会の一員としての尊敬を基軸に『人間は労働を通して社会的存在になる』の本質を解く。労働者を幸福にするには生産システムを改革せねばならないという、マルクスの思想の真髄がここにある。
  • 人間が大事なのか、商品が大事なのか 人と思想『マルクス』小牧治 - 『人間の本質は、実践的・主体的にかかわりあう社会的人間である。だいじなことは、人間の社会的実践であり、現実を変革することである』労働者の不幸を救うには、社会の仕組みを変えるしかないと考えたマルクス。人間と商品、どちらが大事なのか。生産活動において搾取され、自己疎外されていく労働者の現状を解説。
  • 共産主義思想が誕生した歴史的背景・産業革命と労働者 人と思想『マルクス』小牧治 - 世界を変える大潮流となったマルクスの共産主義思想はどのような経緯で誕生したのだろうか。人と思想を語る場合、まずは背景となる歴史を理解しなければならぬという小牧治氏の精神に従い、産業革命後、急速に近代化・工業化が始まった19世紀と、その弊害を目の当たりにしたマルクスの労働者救済の思いを紹介。
  • 『シーシュポスの神話』と『まじめの罠』 努力が報われない時、どうするか - 無益で希望のない労働ほど怖ろしい懲罰はない。アルベール・カミュの名著『シーシュポスの神話』と勝間和代氏の著作『まじめの罠』から考察する不条理に対する回答。結局「それでよし」としか言いようがない点に人智の限界を感じるというコラムです。
  • 人生はまだ開かぬ薔薇のつぼみ - 人生はまだ開かぬ薔薇のつぼみ イギリスの誇る詩人ジョン・キーツの詩句、【人生はまだ開かない薔薇の希望】を私流にアレンジしたもので、うちの可愛いミニバラを見る度、いつも思い浮かべる言葉です。 花というのは、発芽する時以上に、開花にエネルギーを […]
  • アイデアの原点は情報収集、体験、生きる姿勢 安藤忠雄の『連戦連敗』より - 第4講「昨日を超えて、なお」から気に入った箇所を抜粋。机上のスタディだけでなく、現場を自身の目で見て、体験して、デザインを構築する重要性を説いている。また外国で仕事をする際の心構えや情報化時代の取捨選択、長いスパンに耐え抜く耐久力など、建築学生のみならず、芸術を志すすべての若者に捧げるメッセージ。
  • 人は決意した瞬間が一番美しい ニーチェの『新たなる海へ』と『シルス・マーリア』 - かなたへ――われは向かわんと欲する 今より頼るは この我と わがうで(伎倆)のみ 海原は眼前にひらけ その蒼茫の涯へと わがジェノアの船は乗り出す 大きな試練は大きな苦痛を伴うかもしれないが、それは選ばれた人間だけが背負うことのできる天命と思う。
  • 人生は私を失望させはしなかった ニーチェ『悦ばしき知識』より - 「人生は私を失望させはしなかった! それどころか、私には、歳を重ねるにつれて人生は一そう豊かな、一そう好ましい、いよいよ神秘に充ちたものに感じられる」人生の究極の目的は、幸せになったり、成功したり、『目に見えて優れる』ということではなく、自分が何の為に生き、何ゆえにこの人生があるのか、実感できることだと思う。
  • 生かす創造 壊す創造 環境と建築 安藤忠雄の『連戦連敗』より - 建築とは美学的な視点、歴史的、社会的な視点をもって、素材、技術、工法、構造力学、経済条件といったさまざまな要素を総合的に組み立てることで成り立つものです。最終的な構造物をイメージしながら積み重ねられるそれぞれの過程での一つ一つの意志決定こそが、デザインと呼ばれるわけです。
  • 公共の芸術としての建築と住民の人間形成 安藤忠雄の『連戦連敗』より - 建物をデザインするからには、自分の個性や思想を前面に打ち出したものを――というのは誰しもの願いだが、建築が『公共の芸術』である以上、周囲を無視して好き勝手するわけにはいかない。いかに斬新でも文化財の前に高層ビルは建てられないし、住宅街のコンセプトを無視して、そこだけ全く傾向の異なる家を作るわけにもいかない。
  • コンペで勝てなくてもアイディアは残る 安藤忠雄の『連戦連敗』より - コンペで勝てなくてもアイデアは残る。実際コンペのときに発見した新たなコンセプトが、その後に別なかたちで立ち上がることもある。 そもそも、実現する当てもないプロジェクトを常日頃から抱え、スタディをくり返し、自分なりの建築を日々模索していくのが建築家だろう。
  • 熱意なくして道は開けず 植村直己『青春を山に賭けて』 - あなたは自分のやりたいこと、好きなことに、ここまで自分を懸けられますか。即答できぬようなら、それは永遠に叶うことはないだろう。
  • 文学への愛は時代を超える 手塚富雄のあとがきより - ドイツ文学の第一人者で、ニーチェの名著『ツァラトゥストラ』の訳者でも知られる手塚富雄が記したドイツ文学の魅力。あとがきに手塚氏の人柄が溢れて泣ける。
  • かもめのジョナサンと群れを愛そう - 先日、カフカの『審判』を読み始めたものの、途中で真綿で首を絞められるような息苦しさを感じ、挫折。(そもそもカフカの作品に幸福感を求めてはいけない)。 その代わりに選んだのが『かもめのジョナサン』だ。 かもめのジョナサンといえば、一人群れから […]
  • 本田宗一郎 「一日一話」より 得手に帆を上げて - 人生は「得てに帆あげて」生きるのが最上だと信じている。 だから今でも機会があると、若い人に得意な分野で働けといっている。
  • にほん昔話と日本人の懲罰好き - 外国の絵本を眺めていて、つくづく思うことがあります。 日本昔話は、やたら懲罰的なストーリーが多いということ。 『かちかち山』『おむすびころりん』『さるかに合戦』『はなさかじじい』『舌切り雀』……etc。 いずれも「良いおじいさん(おばあさん […]
  • 地獄という芸術 絵本『蜘蛛の糸』芥川龍之介 - 昔から芥川龍之介の『蜘蛛の糸』には大いなる疑問があります。 もし、カンダタが善い人で、蜘蛛の糸が切れなかったら、その後ろにぞろぞろ付いてきた数十万だか数百万だかの地獄の罪人も、お釈迦様は一緒にウェルカムしたのであろうか……ということです。 […]
  • だるまどん(父)の優しさ 絵本『だるまちゃんとてんぐちゃん』 - 世に絵本は数あれど、孫の代、いや世の末まで読み継ぎたい名作中の名作といえば『ぐりとぐら』、そしてこの『だるまちゃんとてんぐちゃん』でありましょう。 ストーリーはごくごく単純。 だるまちゃんとてんぐちゃんが仲よく遊んでいたのはいいけれど、だる […]
  • 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』と蠍の火 ~まことのみんなの幸のために - 「どうしてわたしはわたしのからだを、だまっていたちにくれてやらなかったろう。そしたらいたちも一日生きのびたろうに。どうか神さま。私の心をごらんください、こんなにむなしく命をすてず、どうかこの次には、まことのみんなの幸のために私のからだをおつかいください」蠍の想いは燃えるような赤い星に昇華する。優しさと気高さがぎゅっと凝縮されたような名場面。
  • 海外版青空文庫『Project Gutenberg』無料で原書がDLできる - 御存知の方もあるかもしれませんが、海外版の青空文庫『Project Gutenberg』(グーテンベルク・プロジェクト)で古典の名作の原書を無料でダウンロードすることができます。いわゆる、「世界文学」「哲学」の類です。ドイツ語やフランス語も […]
  • 子どもとハンバーガー ファストフードから社会が見える - そして考えよう。この食べ物はどこから来るのか、どこでどんなふうに作られるのか。ファストフードを買うという行為ひとつひとつが、何を引きおこしているのか、ほうぼうにどんな影響があるのか── そういったことを、どうか考えて欲しい。
  • 側溝男と江戸川乱歩の『人間椅子』 - 道端の側溝に何時間も潜み、女性の下着を覗き見ようとした側溝男のニュースを聞いて、江戸川乱歩の『人間椅子』を想起したのは私だけではありますまい。 恐らく、本物のフェチズムに精通している方から見れば、側溝男と人間椅子もまた微妙に違うんだよ、とい […]
  • 『フランダースの犬』に対するベルギー人の価値観 - 日本では名作アニメとしても超有名な『フランダースの犬』。 だが地元ベルギーではさっぱりらしい。 なぜなら、ネロ少年は十五歳の割に(日本のアニメでは子供のように描かれていますが、原作では十五歳の立派な少年です)自立心に乏しく、“愛犬と一緒に好 […]
  • チェ・ゲバラの青春 若さと革命の親和性 - 「裕福なアルゼンチンの家に生まれ、喘息というハンディすらもつあなたが、なぜキューバやボリビアの為に命を懸けて革命運動を?」完全燃焼したゲバラの人生と「なぜ青春と革命は相性がいいか」を説く。
  • 「男がほんとうに女に贈り物をしたいと思ったら結婚するものだ」ーココ・シャネルー - 「結婚してるのと、してないのと、何がどう違うというんだ?」最初の愛人エティエンヌの言葉にシャネルは女の哀しい宿命を思い知らされる。それをバネに真の自立を目指し、自身のファッション・ブランドを立ち上げるが、深く愛し合ったアーサー・カペルにも結局は裏切られてしまう。シャネルの数々の名言と生き様を著書と映画を通して紹介。
  • 江戸川乱歩の『芋虫』~老人介護を想う - 眼の他には、何の意志を発表する器官をも持たない一人の人間が、じっと一つ所を見据えている様子は、こんな真夜中などには、ふと彼女に不気味な感じを与えた。どうせ鈍くなった頭だとは思いながらも、このような極端な不具者の頭の中には、彼女たちとは違った、もっと別の世界が開けているのかもしれない。彼は今その別世界を、ああしてさまよっているのかも知れない。などと考えると、ぞっとした。
  • 石井 光太『絶対貧困』苦しみを比較してもなあ・・ - 絶対貧困―世界人口約67億人のうち、1日をわずか1ドル以下で暮らす人々が12億人もいるという。だが、「貧しさ」はあまりにも画一的に語られてはいないか。スラムにも、悲惨な生活がある一方で、逞しく稼ぎ、恋愛をし、子供を産み育てる営みがある。アジ […]
  • 饗庭孝男『フランス 四季と愛の詩』 詩と写真で感じる大人の絵本 - フランス文学の評論で著名な饗庭孝男氏の名著(絶版)から「恋する女の存在の不安は、たえず相矛盾する極から極へ移ることから生じる。愛は生から死へ、歓喜から涙へ、苦しみから安らぎへ、至福から絶望へと絶えず詩人を揺り動かし、片時も休むことがない」等の抜粋と、フランス語の原文とフランスの美しい風景写真から構成される本の一部を写真付きで紹介。
  • 『夢見るジュエリ』とヴァンドーム青山 - もし、若いお嬢さん方に、「手っ取り早く運気を高めて、自分を輝かせたいだけど……」と聞かれたら、私は迷わず『ジュエリ』をおすすめします。 ジュエリと言っても、何十万もするような高級ブランドの宝石でなくていい。 自分の感性に一番ピッタリくる石。 […]
  • 早坂茂三の言葉「鈍牛にも角がある」「オヤジとわたし」 - 奇蹟の秘密は何か。政治音痴の日本人のなかで、角栄だけが政治を理解していたからである。人間洞察の深さにおいて桁違いであったからである。
  • 『神は死んだ、俺たちが殺したのだ』ニーチェと愛の処方箋 - 「生の肯定」とは、ありのままの自分を認め、受け入れる所から始まります。貧乏なら貧乏、不器用なら不器用、その事実を自分の現実として、そっくり受け止め、そんな自分に「YES」というところから始まるのです。
  • ココ・シャネルと『女の自立』 ー男に振り回されない人生ー - ココ・シャネルの伝記を読んでいると、『女性の自立』を体現した先進的な人物として描かれていることが多いが、一方で、心の奥深くでどろどろとくすぶるような女の怨念を感じることもあり、果たしてこれが女性の目指すべき真の自立なのか、とつくづく考えさせ […]
  • 宮尾登美子『天璋院 篤姫』に見る女の生き方と心得 - 女はいずれ生家を出るもの、と覚悟はしていても、こんなに遠く隔てられるとは考えてもいなかっただけに、篤姫はその包みを、お幸の方そのもののようにうやうやしく大事に、膝の上でそっとひらいた。
  • 曙光と落日 廻る光の哲学とニーチェ - 今にも落ちそうな陽に、哀れを感じたことはありませんか? 西日の強さにうんざりさせられたことはありませんか? 私はどうしても『沈む陽』の気持ちが分からなくて、西の空を燃えるような赤や黄金に染める太陽に、何度も問いかけたものでした。
  • 『憚(はばか)りながら』と『ミンボーの女』 - ヤクザが許せないのは、暴力で他人の人生を支配するから
  • 生き続けろ、そうすれば分かってくる ゲーテの格言より - われわれには理解できないことが少なくない。生き続けて行け。きっとわかって来るだろう。
  • 渡辺淳一の本当の名作 ~『無影灯』『愛人』『化身』『わたしの女神たち』etc - 『失楽園』ブームがあまりに強烈だったため、渡辺淳一といえば「性愛小説家」というイメージがありますが、私は『女性に優しい作家』として読んでいます。 特に過去のエッセイなど読んでいると、とにかく女性を見つめる眼が優しい。 ブスと呼ばれる女性にも […]
  • 戦後日本の宿命と社会の不条理を描く 森村誠一『人間の証明』 / 野性の証明 - 八杉恭子に人間の心が残っているなら、必ず自白するはずだ。無残に刺殺された黒人ジョニー・ヘイワードと西条八十の麦わら帽子の詩の関連を追う中、棟居刑事は一夏を霧積で過ごした家族の存在を突き止める。戦争直後の混乱と貧困を背景に、人種差別や階級格差を描いた本作は、単なる推理劇にとどまらない重厚かつ社会的な人間ドラマである。
  • 白い巨塔 / 華麗なる一族 山崎豊子 - 私が山崎豊子の『白い巨塔』に惹かれる最大のポイントは、山崎氏が「医療に関してはまったくの素人であった」という点。 『白い巨塔』は、取材に膨大な時間とエネルギーを費やした。 医学に全く素人である私は、取材の前にまず予習が必要であって、がん手術 […]
  • アルトゥール・ランボーの詩 / サントリーCM映像 / 映画『太陽と月に背いて』 - もう一度 探し出したぞ。何を? 永遠を。それは、太陽と番った 海だ。待ち受けている魂よ、 一緒につぶやこうよ、空しい夜と烈火の昼の 切ない思いを。フランスの天才詩人ランボーの傑作と、ランボー&ポール・ヴェルレーヌの男色スキャンダルをテーマにした映画『太陽と月に背いて』の魅力を語る。
  • 『超訳 ニーチェの言葉』と FOR BEGINNERS『ニーチェ』 ルサンチ野郎の心の出口 - 青年がその社会に対して抱く平均的な歪み(と感じられるもの)をそれなりに表現している。しかし、普通は、誰も自分の一生を費やして、この問題を問いつづけることはできない。
  • 『おいしいハンバーガーのこわい話』何を食べ、どう生きるか - 「みんなの大好きなハンバーガーがどのように誕生したのか」から始まって、「ドライブスルー・レストランの登場」「マクドナルド兄弟の考え出したファーストフード・システム」「落ちこぼれセールスマンが考え出したフランチャイズ方式」「ファーストフード店の爆発的な増加が畜産業や精肉業者に与えた影響」「みんなの大好きなパテ(挽き肉)の中身」「アメリカのカフェテリアと子供の肥満問題」現代アメリカの食生活と産業を取り巻く様々な社会問題が非常に分かりやすい語り口で紹介されている
  • アーサー王伝説『シャロットの女』恋と孤独を恐れた処女姫 - 呪いをかけられ、高い塔に閉じ込められた乙女にとって、外界と繋ぐ唯一のものは鏡だった。ある日、その鏡に騎士ランスロットが写り、その麗しさに魅了された乙女は思わず外界を目にして「呪いが私にふりかかった」と叫ぶ。運命を覚った乙女は一隻の船に乗り込み、最後の歌をくちずさみながら、やがて息絶えてしまう……。
  • 『恋に揺れるあなたへ 56の処方箋』~あなたにはラブ・ウィズダムがありますか - この本は決して「恋愛だけ」に偏った内容ではないし、「彼氏と上手く行く方法」を示したノウハウでもありません。恋愛に限らず、仕事、人間関係、漠然とした将来への不安……等々、女性なら誰もが経験するであろう葛藤や苦しみについて、「それはこういう意味だよ」「こんな風に考えてみよう」と語りかける、お姉さまのメッセージなんですね。
  • 美輪明宏のおすすめ本 『愛の話 幸福の話』『強く生きるために』『地獄を極楽にする方法』など - 厳しくも愛のこもった言葉で若い女性にも人気のある美輪明宏のの著書。代表作『愛の話 幸福の話』『地獄を極楽にする方法』『強く生きるために』『天声美語』『光をあなたに―美輪明宏の心麗相談』『人生ノート』『ああ正負の法則』『世なおしトークあれこれ』『乙女の教室』について内容紹介と感想を掲載。本選びの参考にどうぞ。
  • フランス ~恋の詩~ - 夜のパリ 三本のマッチ 一本ずつ擦る 夜の中で はじめのは きみの顔を隈なく見るため つぎのは きみの目を見るため 最後のは きみのくちびるを見るため 残りのくらやみは 今のすべてを想い出すため きみを抱きしめながら – ジャッ […]
  • 恋とバラの詩 プレヴェール、ジョン・キーツ、ロバート・ヘリック、etc - 五月の唄   ジャック・プレヴェール ロバと王様とわたし あしたはみんな死ぬ   ロバは飢えて 王様は退屈で わたしは恋で 白墨の指が 毎日の石盤に みんなの名を書く ポプラ並木の風が みんなを名づける ロバ 王様 人間と 太陽は黒いぼろき […]
  • 恋の詩 ヴェルレーヌ、アンデルセン、プレヴェール etc - 庭 限りなく年を重ねても 言いつくせないだろう あの永遠のわずかな一瞬 きみが私に口づけし 私がきみに口づけをした時のことを 冬の光をあびた朝 パリのモンスリ公園で パリで 星の地球の上で – ジャック・プレヴェール ̵ […]
  • 加藤諦三の『愛される法則 ~愛はこんな小さなことで確かめられる~』 - あなたが「仕事、仕事」と言いながら、いつもいつも満足していないのは、あなたの真に求めているものが仕事の成功ではなく、愛だからである。あなたは愛を育てる土壌の上に、仕事の花を咲かせようとしている。だから仕事をしているときに、いつも心のどこかで、「これじゃない、これじゃない」と思っている。
  • 耐えるべき時を耐え 米長邦雄棋聖の言葉 - 米長邦雄棋聖のNHK人間講座『大局を観る』を読んだ。 実は言うと、この本を手に取るまで、米長邦雄の名前はもちろん将棋のこともろくに知らず、興味もなかったのだが、「大局を観る」という言葉に引かれて買った。 本書には、米長棋聖が将棋の世界に入る […]
  • 『自分の為だけに生きたくない』という思い ~池田理代子さんの著書より~ - 振り返ってみれば、本当に私は、自分のやりたいと思うことに力いっぱい没頭し、人一倍の努力もし、ある程度の満足がいくように自分の時間を目いっぱい有効に使う生き方をしてきました。けれども、それらは全部自分自身のためでした。池田理代子のエッセーより。 
  • 死ぬまで生き直せる NHK『知るを楽しむ(池田理代子)』から  - 「とにかく一生懸命生きていれば、必ず見てくれている人がいて、何かしら道が開けていくんだ、というのが実感です。やはり、一生懸命生きないとダメです」
  • 池田理代子と四十代の想い - 二十代や三十代ともなると、やはり人間としてこの世に生を受けたからには、何かしら生きた足跡を残さねば、できれば素晴らしい仕事を成し遂げねばと気負ってがむしゃらに生きた。恋も結婚も子供も、人間として女として普通の人が手に入れるものは何もかも手に入るのが当然だとも思っていた。四十代になったとき、そのように考えていた自分の不遜さに卒然と気付いた。 その不遜さが、また自分をどれほど苦しめていたかということにも。 
  • 正直に生きる ~フジ子・ヘミングの人生に学ぶ~ - 波瀾万丈のピアニストで知られるフジ子・ヘミングさんの著書『フジ子・ヘミング 運命の力』に、こんな言葉があります。 『何もこわいものなどなかった。  正直にやっていれば、必ず大丈夫だと思っていた』 日本人の母とスウェーデン人の父の間に生まれた […]
  • 新たなる海 ・ニーチェと命の詩 - 今は、書を閉じて、バレンタインを君と祝おう。私の青春を支えてくれた、「ツァラトゥストラ」と共に。『のぼれ、のぼってこい、お前、偉大なる正午よ──』その陽の中に、ハート型の輝きがある。
  • 肉体の声に耳を傾け、自分に素直に生きる D・H・ロレンスの名作 『チャタレイ夫人の恋人』 - 自分の肉体のことに気がついた瞬間から、不幸というものが始まるのよ。だから文明というものが何かの役にたつならば、私たちが肉体を忘却することを手伝ってくれるものでなければなりませんわ。猥褻か芸術家で裁判沙汰にまでなったD・H・ロレンスの性愛小説。だが本質はありのままに生きることを謳った人生賛歌である。

心と科学のエッセー

人と社会、生き方、自然と科学をテーマにしたコラムなど。

  • 微生物と顕微鏡の倍率 ~そしてゾウリムシは全滅した - 微生物から純度の高いゴールドが回収できるかどうかは分からないが、鉱業においてはユニークな試みである。子供時代の微生物との出会いは貴重だし、川の水一滴に存在する無数のオールスターを自身の目で確認することは、もう一つの宇宙との出会いである。
  • 闘う建築家と公共の芸術 - 建築家が、物理と、予算と、行政と、施主と、日夜闘っているのは紛れもない事実で、それでも遂にはやってのける意思の強さは尊敬に値します。彼等が良心をもって闘う限り、家も倒れず、町も発展するのです。
  • 運命はそれ自体に意味はない 意思が働いて初めて意味のある何かになる  - 運命は、それ自体に意味はないの。そこに意思が働いて初めて、意味のある何かになるのよ。あの人が栄光を掴んだとしても、それは幸運ではなく意思の勝利よ。運命のお膳立ては、決して本人の目には見えないのだから
  • 拾いの神は捨てられた後にやって来る - 努力というのは、次の出会いの為にするものであって、自分を捨てた神を振り向かせる為にするものではないです。世の中には、切れた方がいい縁もたくさんあります。人や職場に捨てられる時は、実は大きなチャンスだったりします。
  • 若者が生き辛いのは当たり前 - 若者が些細なことで大人や世の中に疑問や怒りを感じるのも、これまた当たり前。世の中のことも、人間のことも、よく知らないからこそ、矛盾点が敏感に感じ取れるし、当たり前と言われていることに反発を感じたりするのです。
  • 自分の身体を子供に与えて死んでいく親 ~生命の環~ - 鮭に限らず、生殖活動を終えたら、死んで、子供の餌になる生き物は少なくありません。 クモ、カマキリ、メダカ、等々。 それだけ生殖にはエネルギーを使うし、野生の環境は、人間社会のように、すぐ近くにコンビニがあって、粉ミルクやおにぎりが買えるわけ […]
  • 水深4000メートルの愛 ~相手からは見えないけれど - 採鉱プラットフォームの女性機関士オリガとヴァルターの会話のボツ原稿です。 下書きの段階では、機関士長のワディとは「妙齢の男女の仲」という設定でした。 しかし、それも無理があるので、本稿では、オリガとワディは『姪っ子と叔父』のような関係に落ち […]
  • 少女と女の違いは何か - 女性らしさとは何か、と問われたら、『気遣い』と答えます。いわば、その場に必要な事を察知して、臨機応変にできる感性と行動力ですね。
  • 素晴らしい哲学は10代~20代に出会うべし - 文学にしても、哲学にしても、「生きること」や「愛すること」をテーマにした本は、10代~20代、遅くとも30代には読まないといけません。40歳を過ぎると、説教くささが鼻について、理想より現実、人生論より実利の方が優るからです。
  • 金属成分を凝集する微生物と生物冶金(バイオリーチング) - ある種の微生物は、生命活動の結果として、鉱物に含まれた金属成分を還元したり、濃縮したりする機能を有する。微生物を利用した生物冶金は一部で実用化されており、有害な物質を排出せず、より自然に近い形で還元や濃縮のプロセスを可能にする
  • 知的基盤(情報インフラ)としての共有ネットワーク - 日本に限らず、世界的にも、ここ十数年の間にITが急速に進化して、情報収集や伝達に関しては、十分に技術が行き届いた感があります。 これから先、何が問題になるかといえば、各個が保有する情報をどのように全体に活かすか……という視点です。 数年前か […]
  • 1953年 オランダの北海大洪水 - 1953年の北海大洪水では、冬の低気圧と大潮の時期が重なった為に、北海沿岸を未曾有の高潮と暴風波浪が襲い、2551名の沿海の市民が命を落とし、多くの人が住まいを失う大災害となった。
  • 相対する二つの正義と、神の意思から自由な英雄 - その言葉の向こうに、それによって利益を得る第三の存在が透けて見えれば、たちまち胡散臭くなる。それが傀儡の脆さであり、限界。対して、誰の命令も受けず、誰の思想にも感化されていない。人はそうした自主性や中立性に真の正義を感じるのではないだろうか。
  • 「自殺する」ということ - 高層建築の上の窓から、自分はまさに飛び降りようと用意している。足が窓から離れた一瞬時、不意に別の思想が浮かび、雷光のように閃いた。世界は明るく前途は希望に輝いている。断じて自分は死にたくない。白いコンクリート。避けられない決定。これより恐ろしい空想はない。
  • 本物の自信は揺らがない ~自信とは努力の積み重ね - ほんの少し前まで、焦り、落ち込み、苛々と突っかかっていたのが嘘みたいだ。 今なら自信とは何かと問われたら、自分の至らぬ所も弱い所も受け入れられる余裕だと答える。 「何かが出来る」 「何かを知っている」 それらは一つの優越感に過ぎず、自分より […]
  • 己が運命を愛せ ~たとえ望まぬ方向に人生が流れようと - その日の夕方、彼は宿舎の砂浜に腰を下ろすと、エアキャップの付いた重厚な包みを開き、『Gluck』のロゴが刻まれた深紅のリングケースを取り出した。 ケースは上質なベルベット生地をあしらった手の平サイズの角丸型で、上蓋の開閉部には丸い金ボタンが […]
  • めぐる物質 生命と宇宙の輪廻 - 家に降り注ぐ雨も、火星や木星から飛来するものではない。海から蒸発した水分が、たまたま家の上空で固まって、落ちてきただけの話。元をたどれば、太平洋やインド洋の一滴である。ディスカウント・ストアで買った机も、元をたどれば、熱帯に生きていた一本の樹。
  • 政治家 たんに就職しただけ ~セカンドキャリアとしての政治~ - 政治家、特に自民党の政治家の言動を見るたびに、私の頭にはある一つの言葉が浮かぶのだった。「就職」という言葉である。あの人たちはべつだん政治家になったわけではないんだな。たんに政界という特殊業界の中の、自民党という特殊会社に就職しただけの人たちなんだ。
  • 形に表わして初めて、思想は思想の、愛は愛の意味を成す - 偉大な思想も、人類への愛も、ただ心の中に持っているだけでは意味がない。 形に表わして初めて、思想は思想の、愛は愛の意味を成す。 第六章『断崖』の下書き デザインとは精神の具象 アイデアの対極は『無』 無駄と決めつけずに考えるでも書いているよ […]
  • 愛する人の死と共に生きる - 世の中で一番辛いのは愛する人を亡くすことです。 病気ももちろんそうですが、災害、事故、突然血管が破裂するような急性疾患など、思いもよらぬ形で失えば、いつまでも納得がいかず、時に、怒り、恨み、失望し、常人には理解できないような心理状態に陥るの […]
  • 自分の作品を「拙い(つたない)」なんて言うな - 相手の機嫌を損なわぬよう、自分をへりくだる「ケンソン」は自尊心を貶めるだけで誰をも幸せにしない。相手も凄いように、自分も凄い。せめてネットの中だけでもドヤ顔で作品を公開しようという話。いつかハッタリも本物になる。
  • 雑記 名言について - 名言というものは読み手の感性によるものだ。名言を書こうと思って、名言になるわけではない。何が名言になるかは、人によりけりだし、偉い作家先生の言葉より、近所のおっちゃんに言われた言葉の方がより深く心に残ることもある。
  • お金だけで人の心は動かせない ~NASA ケネディ・スペースセンター編 - NASA ケネディ・スペースセンターは私の聖地の一つです。 宇宙に興味をもったきっかけは、子供の頃、田舎で見た満点の星空。都会っ子の私には、頭上いっぱいに星が瞬き、今にも星に手が届きそうなほどの夜空が恐ろしいほどでした。同時に、その美しさに […]
  • 海のように、深く静かに沈潜=内省する - 『沈潜』は誰にとっても辛いものです。沈潜している間は、誰にも理解されないし、誰も正しい答えなど教えてくれません。しかし、一人で考えている間にも、何かは確実に育まれています。何故なら、自分と向かい合う勇気と孤独に耐える強さがなければ、到底沈潜はできないからです。
  • 何を見ても『同じ』にしか見えないパイロットにいい仕事はできない - 科学の良心と、恋人リズの身の安全の間で板挟みになったヴァルターに、かつての上司、ランベール操縦士長は、「やりにくいことがあっても、その場に行けるのは『一度きり』だよ」と諭します。 「深海の珍しい生き物も、熱水が勢いよく噴き出すチムニーも、そ […]
  • 「今日」という日は、贈り物 - 昨日までのことは、歴史。明日のことは、ミステリー。今日という日は贈り物。ゆえに「プレゼント」と呼ばれる。
  • 神に捧げられし羊 1万4600匹を乗せた貨物船が転覆 - ずっと以前、鹿児島をドライブしていた時、知人が言っていた。 「道端で動物が死んでいたら、それは人間の身代わりになって死んでくれたんだよ。」 つまり、今日、交通事故で死んだかもしれない誰かの為に、動物が代わりに死んでくれた、という話である。 […]
  • 死刑囚に手術をすること ブラックジャックの怒り - 凶悪な放火犯をなぜ全力で治療するのか。そこには人道的理由と医療的理由の二つある。
  • 好きに生きるだけが人生ではない ~たとえ彼女が運命の囚われ人でも - 好きに生きるだけが人生ではない。決められた役割を全うするのも、同じくらい尊い。たとえ彼女が運命の囚われ人としても、誰がそれを否定できるだろう。それに対して俺は何かにつけ余りに身勝手ではないのか。
  • 話せば楽になるというものでもない ~本当に俺の力になりたいなら - そんな風に言われたら、かえって傷つくよ。ああ、いよいよ俺も年下の女の子に同情されるぐらい落ちぶれたのか、って気分になる。本当に俺の力になりたいと思うなら、そっとしておいてくれるのが一番いい。君相手に、悩み苦しみを打ち明けようなんて気持ちにはならない
  • 究極生命体って、ナニー? - 「時代が、やっと私に追いついた」というのは、日本のレディガガ=山本リンダの言葉。 今でこそあの手のパフォーマンスは世界中で支持されているけれど、日本で最初にやったのは山本リンダだし、アン・ルイスでさえ後発にすぎないもの(歌唱は別)。 一世を […]
  • Stay hungry, Stay foolish ースティーブ・ジョブズ伝説のスピーチよりー - 日本でも、今はビジネス誌を中心に、あちこちでスティーブ・ジョブズの特集が組まれていると思う。そして、おそらくは、多くのコラムニストが、「伝説のスピーチ」と呼ばれるスタンフォード大学での卒業生に送るメッセージ、その締めくくりの言葉である『St […]
  • ボルトを締める人の手にも意思がある - 「ボルトを締める人の手にも意思がある」というのは、干拓型海洋都市『リング』のプレゼンテーション 価値ある仕事と社会の礎の本会議でヴァルター・フォーゲルが政府関係者と全市民に対して訴えかける言葉です。 「ボルトを締める人の手にも意思がある」と […]
  • 表明しないアイデアは存在しないのと同じこと - 心の中、あるいは頭の片隅に、何かアイデアを抱えていても、「恥ずかしいから」「まだ中途だから」「素人だから」「時間がないから」、等々、様々な理由で、表明しない人は少なくないと思います。 しかし、誰にも言わず、形にもしなかったら、それは最初から […]
  • 「人と話すって、いいね」 悩みは話す(離す)ことで道が開かれる - 秋葉原で通り魔による連続殺傷事件が発生した時、ワイドショーにかじりついていた人なら聞き覚えがあるでしょう。 「人と話すって、いいね」 教育ママの期待を一身に背負い、エリート校に進学したものの落ちこぼれ、あちこちの職場を派遣社員として転々とす […]
  • やっても悪口を言われ、やらなくても悪口を言われる - 『やっても悪口を言われ、やらなくても悪口を言われる』というのは、西洋の文化人の言葉です。私も誰の言葉だったか、まったく覚えがないし(英首相・チャーチルか?)、もしかしたら「書いても悪口を言われ、書かなくても悪口を言われる」だったかもしれない […]
  • なぜ自分の子どもが欲しいのですか NHKスペシャル『地球大進化 46億年』より - >じゃあなんで私は自分のDNAを残したいと思わないんだろうか・・と、 それは死に間際にものすごく感じる気持ちなんじゃないかと思います。
  • 理屈で人を変えることはできない - 私が初めてPCを買ってネットに接続したのは’97年、自分でもフォーラムに投稿したり、掲示板に書き込みしたりするようになったのが’98年なのですが、当初は確かに新鮮で面白かったです。 うわー、ネットが普及したら、すごい […]
  • 主婦の妬み、羨望、卑下、焦り・・と『生命に刻まれた星の生と死』 - 「どんな人間も、生まれた瞬間から確実に分かっていることが一つあります。それは死ぬことです」。 マケドニアの名将・アレクサンダー大王は、幼くして上記のようなことを語り、父王を大変驚かせたといいます。 まあ、アレクサンダー大王でなくても、10代 […]
  • キャリア志向も専業主婦思考も根は同じ - 「三高の男をゲットして専業主婦になってやる」という方向性が理想の結婚を求める真剣さ、ひたむきさ、本気さ、前向きさはキャリア志向の独身女性も同じ。自分だけはバカを見たくない女性の本音。
  • 『40代は最高』もう怖いと思わない キャメロン・ディアスのインタビューより - たくさんのくだらない物がはがれ落ちる最高の年齢。女性はこの年になると物事の進め方が分かったり、そんなことにはこだわったりしなくなる。もう怖いとは思わなくなる。男性がどう思うかなんて気にしない。時がたつと恐ろしいことが起きるという不安はなくなる。
  • やりたい職業がなければ、どうやって生活していくか考えよう - 「私は偏差値50くらいで得意科目は数学や化学です。面倒くさがりでネガティブですが、人と触れ合うのは好きです。小さい子は苦手です。なにか向いている職業はありませんか」という高校生の為のキャリア相談室より。やりたい事もない。夢もない。何をしていいか分からない。ならば、これから先、どうやって生活していくかを考えようという話。
  • 企業の奨学金 ~学生さんに確かめて欲しいこと - 企業が経済的理由で大学に通えない学生に入学金や授業料を貸与し、大学卒業後、一定期間、正社員として勤務すれば返還を免除されるという『企業奨学金』の制度。 同じシステムは、看護業界にも昭和の時代から存在して、今も現役で勤務する看護師の相当数が「 […]
  • 死ぬことと生きること 『病院は社会の縮図、そして人生の縮図』 - 分娩に立ち会った次の日の朝、 いつものよ うに白い洗面器にぬるま湯をはり、一番最初に洗面介助をした重症のおばあちゃんの個室に運んで行くと、すでに名札が外され、部屋は空になっていた。 「あの……あの方、部屋を替わられたんですか?」 と看護婦さ […]
  • 人形みたいに笑いながらも学ぶべきことはある - 社長の隣でにっこり笑っても、相手を不快にさせるだけの人もおりますよ。この世は決してコネや損得だけで動いているわけではありません。人の善し悪しを見抜く力は、マニュアルを読むだけでは決して身に付かないものです。『社長の隣でにっこり笑って』と仰るけども、笑いながらでも学ぶべき事はいっぱいありますよ。
  • 現実逃避とがむしゃらな行動 - とうとう全てに躓き、海辺でこれまでの行いを内省しながら思う。一生懸命、勤勉、、向上、頑張り、絶え間なく努力する人は少なくないが、一見、向上心に溢れるように見えて、その実、何かから逃げ回っているかもしれない。
  • 『他人の成功談はおとぎ話だと思いなさい』中島義道氏の人生相談より - 戦う哲学者の中島義道氏に言わせれば『成功した人は何でも語りたがりますが、その成功談はおとぎ話程度の役にしか立ちません』。なぜって、あなたの前に道はなく、あなたの後にも道は無いからです。
  • 希望こそ人生の支え - 現代は希望を持つのが難しい時代だと思う。 高齢化が進み、町から若い人が消え、経済も、少なくとも、80年代のような活気が戻ってくることはない。 私の世代は、スマホもない、ネットもない、エアコン付き子供部屋もない、ポータブルプレイヤーもなければ […]
  • アイデアは資本に優先する ~本田宗一郎の言葉より - 『アイデアは資本に優先する』というのは、HONDAの創業者、本田宗一郎の言葉です。たとえ十分な資本がなくても、設備や技術が不足しても、優れたアイデアはあらゆる障壁を超克して、世界を変えるという教えです。
  • 人生なんて相談しても仕方がないことが多い - 数奇な人生を経験した奇跡のピアニストとして一躍有名になったフジ子・ヘミングさんの著書『運命の力』に、こんな言葉があります。 人生なんて、人に相談しても仕方がないことが多い―― 本当にその通りで、相談する方も、された方も、どうしようもない事の […]
  • 『愛』が欲しい ~飯島愛の「プラトニック・セックス」より - 父の躾は厳しかった。例えば、食事中はお茶わん、箸の持ち方に始まり、テーブルにひじをつくと、容赦なく手が飛んできた。もちろん、食事中にテレビを見せてもらったことなんかない。「今日の夕食は何かな」なんて、楽しい想像をしたことすらない。飯島愛ちゃんの自伝『プラトニック・セックス』から抜粋を紹介。淋しい少女時代から最後の日まで愛を求め続けた愛ちゃんの切実な気持ちが伝わってくる良書。突然の死に寄せた哀悼記事です。
  • 国際遠距離恋愛とはメールの芸術である。 - 私のお気に入り、ぬ~ぼ~ナース。 英文の可不可はこの際、無視するように。 これは彼氏からの電話に出られなかった時のメール。 寿司ナース。 サッカー・ファンの彼氏にプレゼント。 C++ は、C言語の意味です。 仕事でお疲れの彼氏に励ましのメー […]
  • E=MC2 21世紀と個人主義と『カラスの勝手でしょ』 - 21世紀は自由でのびのびした個の時代が訪れるはずだった。だがこの十数年のうちに起きたのは個による分断と全体の衰滅で、歴史は一気に揺り戻しの方向に向かっている。カラスの勝手でしょと歌っていた子ども達が社会の中核を成す今、日本はどうするべきかという、ひょっこりひょうたん島な話です。
  • なぜラスベガスは大人のディズニーランドと成り得たのか 一流の資本を呼び込むゾーニング - ラスベガスが家族連れで楽しめる大人のディズニーランドなのは徹底したゾーニングと地域への信頼があるから。上質な資本と観光客を呼び込むカジノ場の秘訣を体験談と写真を交えて綴る旅行コラム。
  • コペルニクス ~発想の転換~ - ここ三年の間に 自身の常識や固定観念を覆すような出来事が次々に起こったのだが 改めて振りかえると 『かくあるべき』 『こうでなければならない』 という凝り固まった考えが いかに世界を閉ざし 多くの可能性を葬り去ってしまうかがよく分かる。 『 […]
  • アルベール・カミュと自殺論 ~正論で人は救えるか - 2000年の産経新聞に掲載された『10代の声』という投稿より。 人間同士支え合い 自殺を減らそう ー新聞販売店社員 男性 19歳ー 8月18日付本紙朝刊で、自殺者が二年連続で3万人を超えたと報じられた。 少なくとも私には自ら命を絶つことはで […]
  • ハムスターとネズミ講と世界の不公平 【猫日記 3】 - あなたも、私も、運がよかっただけ。 ただ、それだけに過ぎない。 能力や人柄のおかげ(だけ)では、断じてないのだ。
  • 外の世界に憧れる猫と閉ざされた窓 【猫日記 2】 - 猫には、外に憧れる気持ちはあるけれど、自分でドアを開ける力はない。 誰かが開けてやらないと、いつまでも家の中に閉じ込められたまま。 どれほど外に出たくても、ドアの前でにゃーにゃー鳴くだけ、夢を叶えるには、大人の手が必要なのだ。 近頃はドアや […]
  • 我が輩も猫である 名前は付けない【猫日記 1】 - 『我が輩は猫である。名前はまだない』の精神に則り、私も飼い猫に名前は付けてない。 日本文学を愛する者は、蜘蛛を殺したり、トンネルを抜けて鹿児島に行ったり、「あたくし? デュボワ」なんて真似してはいけないのだ(出典:三島由紀夫『女神 (新潮文 […]
  • 延死 ~医療が引き延ばす死~ - 命を延ばすというよりは、死を引き延ばすような医療の在り方について。人間としての思考も意識も完全に停止し、自分で自分が誰であるかも分からない、ただ呼吸するだけの肉体として存在するに過ぎないなら、それも人間として尊厳のある「生」のうちに入るのだろうか?
  • 若い人は現代史を勉強した方がいい - 歴史の勉強といえば、鎌倉幕府とか、足利尊氏とか、年代や人名を暗記するのに多くの時間を割くと思うが、若い人は近代史と現代史、とりわけ戦後から21世紀にかけての流れをじっくり勉強することをおすすめする。なぜ、こんな世の中になったのか、よく分かる […]
  • 名も無いA子さんを救ってこそ ~セクハラ問題に思う - ハリウッド女優の告発を皮切りに、世界中で巻き起こっている #Me too 。 「あなたも勇気をもって声を上げて欲しい」という意見もあるけれど、果たして、声を上げたところで、力になってくれる人がどれほどいるのか。 告発者が美人だったり、若かっ […]
  • 生きてて、すみません ~老人が長生きを謝る時代 - 昔は青年らしい鬱屈の気持ちから「生まれてすみません」と自らを卑しんだものだが、今は長く生きすぎた厄介者の老人が「生きてて、すみません」と頭を下げる時代らしい。 竪穴に暮らしていた頃から、狩りのできぬ者、子の産めぬ者は仲間に蔑まれ、群れの隅に […]
  • 情けは人の為ならず ~自己責任論の矛先 - 自己責任論の矛先は、いずれ自分自身に向かう。 自分も同じ境遇に陥った時、周りに「助けて」と言えないからだ。 言えば、自分も同じように「自己責任」とあしらわれているのが目に見えている。 誰にも言えず、他人を信じることすらできず、自己責任の罠に […]
  • 無視こそネット時代の良心 - 世界的に有名なYouTuberが富士の樹海に撮影に入り、自殺者の遺体を愚弄したと炎上したようだが「、私は自分のツイッターでフォロワーを対象に、動画投稿を自粛しているポールが復帰までどれくらいかかると思うかというアンケートを取ったところ、86 […]
  • セックスレス→精神的に裸になれない - AVの原因もあるかもしれないが、最大の問題は『精神的に”裸”になれない人が急増』しているのではないか。 こういう事は「動物みたいでカッコ悪い」「ペチャパイと思われるのが恥ずかしい」「弱いと思われるのではないか」という恐れや照れがあれば絶対に […]
  • 必要は成功の母 - 今でこそ外出先でスマホで音楽を聴くなど当たり前だが、レコード世代にとって、「いかに音楽を持ち出すか」は重要な問題だった。 何せ、プレイヤーは家の中にしかない。 どこかに出掛ければ、その間は聞きたい音楽も聞けず、頭の中でメロディを繰り返すのが […]
  • 自動翻訳と訳意と語学力 - どんな言語も100%正確に翻訳することはできない。 そこには必ず訳者の意図が存在するし、一言違えば、まったくニュアンスも異なるものだ。 たとえば、『風と共に去りぬ』の有名な一節、Tomorrow is another day. 直訳すれば、 […]
  • 悪い奴ほど、よく喋る - サスペンス映画のお決まりのパターンではあるが、さっさと殺ればいいのに、その前に喋ること、喋ること。「冥土の土産に聞かせてやろう。お前の恋人を殺したのは、このオレだ。お前は相棒のサムがやったと思っているようだが、あの時、車の中に居たのは、KG […]
  • 『IT革命の本質と試練』より 16年後 - Eメールにチャットに携帯電話……情報通信産業の拡充に伴い、コミュニケーション・ツールもますます多様化しているが、それによって人間は孤独から解放されたか。 人を理解し、愛する能力が高まったか。
  • 物理学者と詩人と占星術師 ・世界は異なる個性と能力でバランスを保つ - 人はそれぞれ個性も能力も異なるから世界はバランスを保っている。物理学者も詩人も占星術師も異なるスタンスで世界の謎を解き明かそうとしているだけで、意外と共通点は多いかもしれない。掲示板のトピックス『物理で80点以上取れる人ってどんな人なんだ~?!』も紹介。科学も究めると最後は神を見る。
  • 善人には善人の運 - 医療や福祉の現場にいると、「なんで、こんなにいい人が、こんなに苦しまないといかんのかなー」と思うことがよくあります。 ほんと「善人の上に光り差さず、大欲、これ王の如し」で、病院でも婦長や院長にネジこんで要求する人が、他よりいい待遇をされて、 […]
  • 若者のひもじさと年長者のご馳走の思い出 - 10代から20代にかけて、いつもお腹が空いていたのを今も思い出します。 食べても、食べても、すぐにお腹が減って、「お腹空いた……」って、食べ物のことばかり考えてた時もありました。 年寄りになると基礎代謝も激減して、空腹もめったに感じなくなる […]
  • 自分が否定された時、どう生きるか - 相手からNoのリアクションを受けた時――友だち解除されたとか、「いいね」してくれなかったとか、こちら側の能力や気遣いや親愛の情を否定されるような結果を目の当たりにすると、誰でもいい気持ちはしませんし、どんな人も多少気持ちを傷つけられるものです。でも、相手の立場になって考えてみれば、自分の全存在を否定されたわけではない、ということも解ってくると思います。
  • 「ネカマ裁判」とネットの居場所 - 目次 1 ネカマ裁判・ インターネット黎明期のレジェンド2 Googleはネットに何をしたか3 自己開示と自己PR4 ネットからも居場所を無くした、その他大勢5 ばかけんちく探偵団 ネカマ裁判・ インターネット黎明期のレジェンド 「ネカマ裁 […]
  • アーティストの心、ファンは知らず - 私もこのサイトにいろんなレビューを書いていますが、一度だけ「本人」からメールをもらったことがあります。 流れとしては 1)ある人が、私の記事を見つけた 2)仕事を通じて「本人」と知り合い、「個人ブログで、こんなに熱く応援してくれてる人がいる […]
  • 時間の管理は大人の証・SEIKOの入学・卒業祝い - 私が子供の頃、入学・卒業祝いに「腕時計」というのが定番でした。 腕時計をすると、ちょっと大人になった気分で、お祝いに「人生初めての腕時計」を買ってもらった子は、自慢げに銀のチェーンベルトを袖口から覗かせていたものです。誰かが時間を気にすれば […]
  • 自分と向き合う勇気を持とう『100日間、何かを鍛える』より - あなたは、あなたの恐怖と向き合わなければならない。そして私は恐怖の壁、思い込みの壁を打ち破ろう。怖がらないで。
  • 物事には「終わり」があるから生きて行ける NHKスペシャル「宇宙に終わりはあるのか?」 - もし、あらゆる物事が永遠に続くとしたら──たとえそれが素晴らしく幸せなことであっても──いつかはその状態に馴れてしまって、かえって不安になるだろう。あるいは飽きてしまうかもしれない。
  • 勝間か、リカか。人生は迷いと後悔の繰り返し - 『シーシュポスの神話』と『まじめの罠』ー努力が報われない時、どうするかという記事を書いた関係で、今も続いている「勝間和代 VS 香山リカ」に関するいろんなコンテンツに目を通してみた。 もちろん、この「VS」の構造が出版社や当事者サイドの話題 […]
  • 『汝自身を知れ』ーなぜ『自分』を知らないといけないの? - 『汝自身を知れ』という有名な言葉がありますね。 アポロンの神殿に刻まれた古代ギリシャの格言には様々な解釈があり、「そんなこと言われなくても、自分のことは私自身が一番よく知ってるワ!」という方も少なくないかもしれません。 それにしても、なぜ「 […]
  • 「傷ついた」「上から目線」に逃げない - 人にキツイことを言われた時、「傷ついた」「上から目線」と、言った相手を非難する人、けっこう多くないですか? たとえそこに幾らかの真実が含まれていたとしても、「私の心が傷ついた」「あなたの物言いは上から目線」と言えば、言われた方より、言った相 […]
  • 40代の心の危機をどう乗り越えるか - 40代というのは、一つの人生決算期である。 最終決算ではなく、中間報告とでも言うべきか。 もう大抵の40代は、「自分の器」というものをある程度見定め、「オレはここまでだった」という覚悟を決めなければならない。 もちろん、これから先も逆転や発 […]
  • 今日はとりあえず負けておけ - 人生には耐えねばならない侮辱を受ける場合があるが、目をしっかり開いてさえいれば、いつの日か、最も弱き者が最も強き者に復讐することができるという知識を会得していた。 友人すべてが称える謙虚な心を彼が失わずにすんでいるのは、まさにこの知識のおか […]
  • 偉人眠る地めぐる「墓マイラー」個人の霊と語る時 - ただただ、相手に、心からの「ありがとう」を言いたい。 その人がこの世に存在して、その手であの作品を創り上げたことをより身近に感じたい。 それなら、その魂が眠る墓地に赴くのが一番。 それが一番の動機ではないだろうか。
  • NHKスペシャル『宇宙 未知への大紀行』 宇宙を知ることは、自分を知ること - 最初は「宇宙」を見ているが、いつしか、自分と向き合っているような気持ちになる。宇宙を知ることは、自分を知ることであり、未来を創ることなのだ、きっと。
  • 「毎日かあさん」の優しさ ~西原理恵子のマンガより~ - 皆さま、いかがお過ごしですか。 こちらは例年にない暖冬で、2月というのに雪ではなく雨が降っています。 私は寒いのが苦手なので、このまま一気に春になって欲しいんですけどね。 しかし、子供の間では消化管性の風邪が大流行で、うちも上下ともに嘔吐と […]
  • 思うように生きられなくても - 某奥様系サイトを読んでいたら、次のような記述を見つけた。 「ある新聞の調査によると、専業主婦をしたい人が兼業を余儀なくされ、外に働きに出たい人が専業を余儀なくされている、とのこと」 私も元記事を読んだわけではないので、実際はどうなのか分から […]
  • 子育てが辛い時 ~加藤登紀子の言葉 - 「夕暮れの市場を歩いていて、ふと子育ての時代を思い出し、 懐かしくて嗚咽してしまうこともあるの。 もう、あの暮らしは戻ってこないって」「子供と歩いた道、一緒にお風呂に入った日々、 子供がいるだけでほかのすべてのことが消えてしまう、 そういうひたむきな時間がこんなにも懐かしい」
  • PURE ~幸福を知る心~ - 「Pure」であること──それは、私たちが光に近づき、真実の幸福を手に入れる為の大切なパスポートだ。私たちは、ただ一つのことを心掛けさえすれば、いつでも人生を変えることが出来るのである。
  • 正義 ~歴史における相対的正義~ - この世には数え切れないほどの正義があって、誰もが自分の信じる正義のもとに生きている。それが時には凶器ともなることを自覚しながら、私たちは何が正しく、何が真実かを見極める目を今後いっそう養っていかねばならない。
  • 『罪と罰』と宗教団体の犯罪に関する一考察 - 産経新聞 7月9日号 Book・本 斜断機より 文:東工大講師 山崎行太郎 小生は、「オウム真理教」が社会問題になった時からこの宗教の本質は文学かげ医術のレベルでしか語れないだろうと思っていた。宗教社会学やサブカルチャー論あたりの認識で、「 […]
  • 言葉が人間を作る - 言葉は怖い。人を癒しもすれば、傷つけもする。だけど言葉の本当の怖さを知ったのは、メルマガで配信するようになってからだと思う。 「人は言葉を作るが、今度は、人が言葉に作られる」 それが私の得た第一の教訓だ。 人間、言葉によって一つのスタイルを […]
  • ミス・ゼロ ~働くということ~ 臨床検査技師のアルバイトから - 二十歳の時、臨床検査センターで検査技師のアルバイトをしていた。扱うのは、主に血液。他には尿や便、喀痰や臓器組織など。取引先の病院や診療所などで採取された検体を営業部員が回収し、検査結果を通知書に打ち出して、病院に提供するのがメインの業務だ。 […]
  • 笑って、死なせて ~死は人生の集積 - 私もいろんな人の死の床に立ち会ったが、笑って死んで行く人など本当に希だ。『死は、人生の集積である』という名言があるが、まさにその通り。人間、死期が近づくと、その表情は人生の内容に応じて、だいたい三つの様相に分かれる。一つは、人間そのもの。言い換えれば、“人間”のまんま。あるいは、修羅。
  • サルに学ぶ処世術と人生論 猿山のイノシシ&ひょうたん猿 - 猿山にイノシシが同居するのは最下層で抑圧される猿のストレス解消に役立つからである。ひょうたん猿は、ひょうたんの中に入った米を掴みだそうとして手が抜けなくなり、そのまま農夫に捕らえられる愚かな習性を物語るエピソード。人間社会も決して笑えないという話
  • 高橋尚子さんの努力 - 『時間は決して夢を裏切らない』。決して最後まで諦めず、努力する限り、時間は必ず人に味方してくれるだろう。 非凡な人間とは、ありきたりのことを地道に続けられる人のことをいう。普通の人間には、そのありきたりのことさえ、億劫に感じられるものだ。
  • 毒にも薬にもならない正論 - 既にご存知の方もおられるかと思いますが、『eclipse』は『蝕』の意味。 月蝕、もしくは日蝕を表す言葉として、映画・小説のタイトルや商品名などによく使われています。 私がこのメルマガに『蝕』を意味する『eclipse』と名付けたのは、常識 […]
  • 明かり ~希望の見つけ方~ - 前に河合隼雄さんの本で読んだ。 真っ暗な夜の海で遭難した釣り人たちが、 なんとか生き延びる道を探そうと、手持ちの明かりをあちこちにかざして見た。 ところが、なけなしの光はすべて闇に吸い込まれて、 自分たちがどの辺りにいるかという検討さえつか […]

海洋小説と科学のコラム

海洋小説の引用と、科学や社会をテーマにしたコラム集。

寺山修司

寺山修司の名言や代表作に関するコラムです。

  • 『幸せ』が人生の目的ではなく ~寺山修司の『幸福論』より - 私も30代前半から半ばにかけて、突然、「幸せ」について考えるようになり、その系統の本にもずいぶん目を通したものです。 女性向けの「愛されて幸せになる!」系のエッセーから、ビジネスマン必読の自己啓発ものまで(デール・カーネギーとか、ジョゼフ・ […]
  • マッチ擦るつかのま海に霧ふかし 煙草の銘柄は? - マッチ擦る つかのま海に 霧ふかし 身捨つるほどの 祖国はありや 有名な寺山修司の短歌だが、なぜ私はこの時、作者が煙草を吸い、その銘柄は何だったのかと考えるのだろう。 ピース? ハイライト? まさかチェリーということはないだろう。 そして、 […]
  • 他人の首に剃刀をあてられるのは、他人に信用されているから - いまの時勢みたいに人が信用できなくなってるときに、他人の首にじゃりじゃりっと剃刀をあてる仕事をしていられるのは、自分が他人に信用されているからだと思ってるのさ。な、そうだろう。誰だって仇の剃刀に自分の喉をあずけっこねえやな。信用ってことが何より大事な世の中じゃねえか
  • なみだは にんげんのつくることのできる 一番 小さな海です ~寺山修司 海の詩 - 「なみだは にんげんのつくることのできる 一番 小さな海です」海への思いを美しい言葉で綴る珠玉の詩集。
  • 『現状を好転させるためには何をなすべきか』 #『質問』の答え - 問題が起きると、人は一足飛びに問題を飛び越そうとします。 問題が起きると、人は自分を安心すべく理屈を並べます。 問題が起きると、人は自分を庇って言い訳を始めます。
  • 能力の商品化 ~やりたい事と将来の選択(寺山修司の言葉より) - 若い人が進路を選択する時、一番重要なポイントは「失敗したくない」の一言に尽きると思います。(飢えて、荒野に散ろうとも、オレは漫画家を目指す! みたいな熱血は除く) 日夜、メディアに踊る「○○議員、引責辞任」「○○会社、倒産」「芸人○○、どん […]
  • インテリは回っているけど、前進しない - それは、たとえば進歩的文化人を連想させることができる。「まわっているが前進しない」からである。ふつう、私たちは輪が回転するとき、その分だけ距離を獲得し、前進すると思っているのだが、風車はまわってもまわっても前進せず、他からの攻撃に対してはかたくなに身を守ろうとする。
  • 寺山修司 宝石の詩 - ガーネット もしも 思い出をかためて 一つの石にすることが出来るならば あの日二人で眺めた夕焼の空を 石にしてしまいたい と 女は手紙に書きました その返事に 恋人が送ってよこしたのは ガーネットの指輪でした あかい小さなガーネットの指輪を […]
  • 『詩を作るより、田を作れ』 文芸の価値と詩を役立てる心 - 詩を作るより、田を作れ 「詩を作るより、田を作れ」という思想は、根本的には政治主義に根ざしたものである。それは「役に立つ」ということを第一義に考えた処世訓であって「詩なんかなくても生きることはできるが、田がなければ生きることはできない。だか […]
  • 寺山修司の『あしたはどっちだ』 明日とは一番無縁な人の明日論 - 寺山修司の「明日はどっちだ」 この投稿は下記の続きです。 https://novella.works/ashitanojoe 2019年22日 今さらながら、、、 少年漫画の金字塔『あしたのジョー』(原作・梶原一騎、作画・ちばてつや)のアニ […]
  • 寺山修司との初めての出会い ~『ポケットに名言を』から踏み出す人生の第一歩 - 「言葉を友人に持ちたいと思うことがある。それは、旅路の途中でじぶんがたった一人だということに気がついたときにである」寺山修司のユニークな言葉のクリップ『ポケットに名言を』から踏み出した自身の人生を綴る。
  • 戯曲『星の王子さま』(寺山修司)現実社会で星はいかに輝くか - 崇高な星の輝きは、現実に藻掻き苦しむ大人を決して見捨てたわけではない。それらは確かに私達の真上に存在し、強い輝きを放っている。それに気付けば、酔っ払いにも、落ちこぼれにも、星を掴むチャンスはあると分かるはずだ。もしかしたら、童話の中で見つめる星よりも、勝利の輝きに満ちているかもしれない
  • よくわかることは 実は 自分を失くすること - 学生時代の寺山修司と山田太一の書簡から。『よくわかることは 実は 自分を失くすることなんじゃないだろうか』という寺山修司の一言に関するコラム。
  • ほんとに愛しはじめたときにだけ 淋しさが訪れる『ダイヤモンド』 - 寺山修司の詩・戯曲・短歌・コラムからお気に入りの作品を紹介。『木』と書いてみればよくわかる、淋しさの意味。二本の木が涙ぐむ時。
  • 『ぼくはまだ人を殺したことがない』正当化される殺人と歴史の解釈 - ぼくはまだ人を殺したことがない。だが、そのことはぼくの名誉でもなければ、汚辱でもなく、ただ機会がなかったというだけのことにすぎないだろう。ぼくの父は、殺人者であった。<兵隊>という名の殺人労働者として戦場に狩り出されてゆき、ニューギニア諸島 […]
  • 詩を書く心・言葉で一瞬を永遠に留める ~寺山修司の少女詩集に寄せて - ハイティーン詩集傑作選もみずみずしい筆致で綴られた可愛い作品ばかりだ。「寺山修司なら読んでくれる」。そんな信頼も感じられる。だから、みな「ポエム」などと自嘲したりしない。自分の言葉を大事にする者は、相手の言葉も大事にできる。幼い詩人に必要なのは、詩を批評する先生ではなく、その詩情を受け止めてくれる優しい大人だろう。 
  • かなしくなったときは 海を見にゆく - かなしくなったときは かなしくなったときは 海を見にゆく 古本屋のかえりも 海を見にゆく あなたが病気なら 海を見にゆく こころ貧しい朝も 海を見にゆく ああ 海よ 大きな肩とひろい胸よ どんなつらい朝も どんなむごい夜も いつかは終わる […]
  • 人は「時を見る」ことなどできない  - 人は「時を見る」ことなどできない。見ることができるのは、「時計」なのである。 寺山修司の仮面画報 人は「それ」をどのように認識するのだろう? たとえば、「愛」なら、ダイヤモンドやケリーバッグで感じるかもしれないし。 情熱的な恋文でそれを実感 […]
  • 『ことばは友だち』いい言葉との出会いは、よき人との出会い - 気の利いた「言葉」は、それ自身で、友人になることもある。途方にくれているとき、いいアドバイスをしてくれるからである。
  • 現代人に欠けているのは「話し合い」より「黙りあい」 - 私は、現代人が失いかけているのは「話しあい」などではなくて、むしろ「黙りあい」だと思っている。 東京零年 インターネットの普及で、誰もが手軽に発信できるようになった今、この言葉が書かれた昭和の時代に比べたら、「話したい(=書きたい、表現した […]
  • 手紙は距離を感じさせるだけ - どんなツールが登場しても、人々は好ましいレスポンスを期待し、その度に裏切られ、孤独や疑念を増していく。 応酬の手間が軽ければ軽いほど、待ち時間が短ければ短いほど、耐性も弱まり、感情も激しく振幅するようになる。
  • それでも、蛍は光を灯しつづける - 蛍の光で書物を読むのは、蛍ではなく人間である。 蛍は自分の光で、自分を照らすことなどできないし、その光で自らの道を照らすこともできないであろう。 それでも、蛍は光を灯しつづける。 さかさま博物誌 青蛾館 さかさまシリーズ (角川文庫) これ […]
  • 詩心とは世界と人を愛する気持ち 寺山修司 少女詩集 - つきよのうみに いちまいの てがみをながして やりました / つきのひかりに てらされて てがみはあおく なるでしょう / ひとがさかなと よぶものは みんなだれかの てがみです 海は、それを見る人の心の鏡であり、それ自体が何かを物語るわけではない。だから、海をどう表現するかを見れば、その人の心が分かる。海が美しいのではなく、海を想う人の心が美しいのである。
  • 歴史を信じないものは歴史に復讐される - 『歴史を信じない者』とは、自分に都合が悪いからと、あったことを無かったことにしたり、誇張したり、削減したり、一方的にストーリーを書き換えてしまうことをいう。それは一時期、物事を有利に運ぶかもしれないが、事実は事実として永久に変わらないのだから、いつかは自分自身が書き換えられ、糾弾されることになる。歴史に裏切られるというのは、そういう意味だ。真実は決して黙ってないのである。
  • 革命家はね、わき目をふっちゃいけないんだ - ぼくらが仕事していくには、まわりのものに目をくれていちゃいけないんだ。革命家はね、道端にひなげしの花が咲いてもそれにわき目をふっちゃいけないんだ。こうして、万人の為の活動が、いつしか自己の正当性をアピールする為の手段になっていく。
  • 本当は自由なんかちっとも欲しくないくせに - 良も、自由に憧れるだけ、本当のところ、自分が何を為すべきか、この世に何が必要かなど考えちゃいない。自由という言葉がもつ開放的な響きに憧れているだけで、自分の立ち位置や本当の望みさえ分かってないような気がする。『自由』は他人に認めさせるものではない。己の中に深く静かに宣言するものである。
  • 去年の汽車に ことしのおいらが乗るってことはできないだろう - 「去年の汽車は、こんな夜でもすごい轟音でおれたちの目の前を走っている。ゴオゴオってすごい音をたててね。……ただいくら走っても走っても去年の汽車にことしのおいらが乗るってことはできないだろう」寺山修司の戯曲『血は立ったまま眠っている』より。
  • みんな目ざめたら、また一つの歌をうたいはじめるしかない - 「ごらん、この西日のさしているドラム缶だって、その貨物だって、なかには血がたぎっている。その柱のなかでは血は立ったまま眠っている。みんな目ざめたら、また一つの歌をうたいはじめるしかない。いいかい、また一つの歌を歌いはじめるしかないんだ」戯曲『血は立ったまま眠っている』より人と社会の関わりについて。
  • 姉さんの年が、そのまま世界の年のような気がする - 「僕とちがって姉さんは勇気があります。それに学問がある。十八なんだけど、ぼくには姉さんの年がそのまま世界の年のような気がするんだ。それにぼくと血がつながっているくせに詩人なんです」この世の中において、堂々と詩を書けるのは、『自分の心』というものをしっかり持ち続けられる強さに他ならないから。
  • 美しいものへのあこがれが、どのように幸福を汚してゆくか - 『この世で一番きれいな人は誰ですか』という問いかけは、美意識ではなく、自己顕示であり、支配欲である。ゆえに、『この世で一番きれいな人は誰ですか』という問いかけは、絶え間ない競争や劣等感をもたらし、決して本人を幸せにしないのだ。見かけの美しさが運なら、自身の心の中に美を見出すのは知恵だから。
  • 美というものは、本来、何かを欠いたものです - 美というものは、本来、何かを欠いたものです。完全な合理主義からは、美はおろかドラマも生まれてきません。
  • 全人的な意味での革命とは、本当に自分が望んでいることが何かを知ること - 「政治的な革命というのは部分的な革命にすぎない。全人的な意味での革命とは、本当に自分が望んでいることがなにかを知ることから始めなければならない」「自分の望みがわからない」というのは、突き詰めれば、高次な展望を欠いている、ということ。
  • 懐かしのわが家(寺山修司の遺稿) - ぼくは不完全な死体として生まれ 何十年かかって 完全な死体となるのである そのときが来たら ぼくは思いあたるだろう 青森市浦町字橋本の小さな陽あたりのいい家の庭で 外に向かって育ちすぎた桜の木が 内部から成長をはじめるときが来たことを
  • すでにできあがった権威であり、ゆるぎない古典だからである 『ベートーベン』 - ベートーベンは楽聖である。私がベートーベンを好きになれないのは、野球のジャイアンツ、相撲の大鵬を好きになれないのに似ている。それは、すでにできあがった権威であり、ゆるぎない古典だからである。ダ・ダ・ダ・ダーン。「このように運命は戸を叩く」と […]
  • 母の呪いと子の彷徨 愛憎の輪廻 ~寺山修司の『身毒丸』 - 寺山修司の作品を読んでいると、母親というのは、それほど醜悪で、身勝手なものかと哀しくなってくる。 そこには、夜なべをして手袋を編んでくれるような、優しい母の姿はない。 放校されたエジソンに、根気よく理科や算数を教えるグレートマザーの姿もなけ […]
  • ふしあわせという名の猫がいる - ふしあわせという名の猫がいる いつもわたしにぴったりよりそっている でも その猫は気まぐれなので 突然 どこかに行ったりします..
  • なみだは にんげんの作る 一ばん小さな海です - なみだは にんげんの作る 一ばん小さな海です ロング・グッドバイ 寺山修司詩歌選 (講談社文芸文庫) なみだが人間の作る一番小さな海だとしたら この世界は誰の涙でできているのだろう そして、その人はなぜ泣いているのか 嬉し涙か 人の世を嘆き […]
  • シベールの日曜日 - シベールの日曜日は現代に生きるためには、無垢な心がどのような報復をうけねばならないかということを物語る残酷な映画であった。ガラス玉を星のかけらと思い込める感受性は、その星のかけらの鋭い刃先でみずからの心を傷つける。現代の生きづらさの正体とは。
  • 『いったい人間らしさとは何でしょう』 #『質問』の答え - 皆、何かを勘違いしている。 強くなれば、嫌なことも消えてなくなる。 綺麗になれば、愛される。 優秀であれば、あれもこれも上手く行く。 人気者になれば、欲しいものが何でも手に入る。 でも、あれもこれも完璧に揃っているなら、この世に人として生きる意味など無い。
  • 人生以上でも、人生以下でもない 寺山修司の『邪宗門』 - この箇所で一番好きなのは、『人生以上でも、人生以下でもない』という表現。存在の虚しさ、他者との関わりの空疎さを、一言で表せば、人生以上でも、人生以下でもない、となるだろう。悲しい時に笑ったり、女房に相手にされないので人形相手に暮らしたり、現実にそういう暮らしをしている人は少なくない。
  • 『あなたは自分の期待に合わせて生きていますか』 #『質問』の答え - 自分が立てば、周りは二の次になる。 周りを優先すれば、自分がなくなる。 自分と他者との関係はいつでもシーソーです。
  • 『もし鳥になれたら最初にどこへ飛んで行きたいですか?』 #『質問』の答え - https://flyingquestions.tumblr.com/post/162392721005/質問の本からの質問ですオランダのカモメです それは『過去の自分』です。 『あの頃の私』が頑張ってくれたから、今の私があるわけで、過去の […]
  • 『一体全体こころって何でしょう』 #『質問』の答え - https://flyingquestions.tumblr.com/post/162388092675/街中の質問の写真について紹介します2004年東京丸の内周辺エリアに大小さまざまな365の質問が氾 8歳の時、私のことをとても可愛がって […]
  • 『おまえの時代』など永遠に来やしない 『ああ、荒野』寺山修司 - 『おまえの時代』など永遠に来なくても、人は何かしら作り出すことができる。商品であれ、家族であれ。運にも幸福にも見放された人にも、創意は残されている――というのが、人間の真の偉大さではないでしょうか。
  • 『言葉で人を救えると思いますか』 #『質問』の答え - 医療福祉の現場に居ると、「世の中、金がすべて」と実感することしきりです。 「今すぐ死にたい」という人も、突き詰めれば、経済的困窮が最大の原因だったりする。病気の痛み苦しみよりも、「家賃が払えない」「貯金が底を突く」といった経済問題の方がはるかに深刻で、はるかに心を病むのです。
  • 『一日何回 空を見上げますか』 #『質問』の答え - 見上げても、見上げても、答えは訪れず。 にもかかわらず、人が空を見上げるのは、まだ心のどこかで大いなる存在を信じているから。 いつか、その恵みが自分にも訪れることを願って、雲の向こうに幸いの兆しを探すけれど、百年待っても、そんなものは見えやしない。 自分にだけ特別な光が降り注ぐなど。
  • 『子供と大人の境界線はどこですか』 #『質問』の答え - それは親を一人の人間として赦せた時です。 『子供』の目には、親はどこまで行っても『親』でしかありません。 だけども、心が成長して、子供と大人の境界を越えると、親を一人の人間として理解し、受け止められるようになります。 ああ、この人も、弱さ、脆さをもった、一人の人間なんだな、と。
  • 孤独とは慣れるのではなく、利用するもの 『ああ、荒野』より - 人は子供の頃から「たくさん友達を作ろう」「人付き合いを大事にしよう」といったことは教えられても、「孤独を楽しみましょう」「一人の時間を大切にしましょう」といったことはほとんど教えらない。 学校=友達。 青春=友達。 良い人の条件=友達。 友 […]
  • 『もしあなたが12種類の言葉しか持てないとしたらどの言葉を残しますか? 』 #『質問』の答え - 人間にとって、一番大事なのは、怒りを上手に表す言葉だと思います。 悦びの言葉や感謝の言葉は誰でも言えるし、誰にでも通じる。 でも、怒りに関しては、非常にスキルが必要だし、タイミングも見計らわなければならない。 おそらく、怒りを上手に表現できる人の方が少数だと思います。
  • 孤独とは慣れるのではなく、利用するもの - 一人息子に捨てられた身寄りのない老人が、その孤独さからのがれるために、無差別に話相手を探さねばならない、というのは悲しいことである。しかも、何の共通性も持たない相手に向かって話しかけるためには、サービスとして何か話題を提供せねばならぬ、と知った老人の積極性というやつには、もっと悲しい何かがあろう。
  • 『海は誰のもの? 海を汚すのは誰?』 #質問の答え - https://flyingquestions.tumblr.com/post/163594769950/海は誰のもの-海を汚すのは誰 人は海に甘え過ぎ。 ビニール袋一つ捨てたって、世界は何も変わらないと思ってる。 海は広いから。 だけども […]
  • 『淋しさはどの方角からやってくるのでしょうか』 #『質問』の答え - 申し訳ないけど、食卓です。 これは愚答ってものでしょうか。 でも、本当に申し訳ないけど、食卓なのです。 師匠も言ってますよね。『家というものが運命化した共同体だと思っている人にとって……』。 結婚は意図的だけど、家族は偶発的なものです。
  • 『あなたは人の気持ちを読み取ることができますか』 #『質問』の答え - 「できる」といえば、できるし、「できない」といえば、できないし。 人は、自分の経験したことや知っていること以上のものを体感することはできないと思っています。 どんなに優しい人でも、シリアで住まいも家族も自身の五体さえも奪われた人の痛みを心底理解することはできないし、どんなに秀でた人でも、食うや食わずやで生きている人間の苦しみなど分からないと思うからです。
  • 『あなたから名前を引くと何が残るでしょう?』 #『質問』の答え - https://flyingquestions.tumblr.com/post/162541936440/あなたから名前を引くと何が残るでしょう それは人の心の中の思い出です。 良きにつけ、悪きにつけ、強烈な印象を残してきたし、ある人は死ぬ […]
  • 『一番好きな悩みは何ですか』#質問の答え - それは「今晩、何を食べようかしら」という悩みです。 やっと再就職が決まった時、ふらりと立ち寄ったコンビニで、『タラコおにぎり』を買いました。 白米、一粒一粒のなんと美味しかったこと。 ご飯って、こんなに素晴らしいんだと感動しましたよ。
  • 『心も年をとるのでしょうか』#質問の答え - 『心』と呼ぶものの中には、知見、理性、経験、達観、それら全て含むのかもしれません。 でも、どんどん頭で考えることの比重が高くなって、怪人のダジャレに素直に喜べた日は遠くなるばかりだし、感じたことより理屈の方が立つようになる。それこそ惰性の始まりではないかという気がしてなりません。 そして、来る日も来る日も、似たようなことばかり考え、物事を見つめ直すこともなく、経験に囚われるようになれば、心が老いたと言われても仕方ないでしょう。
  • #『質問』の答え ~わたしは永遠の謎でありたい - 人にあれこれ質問されるのは苦手。 自問自答は得意だけど、人にいろいろ尋ねられても、答えに窮する方が圧倒的に多いから。 だって、「こうですよ」と答えたところで、相手が100パーセント、正しく理解するわけじゃない。 100人の質問者がいれば、100通りの解釈が有り、人間の真実など、何所にも見えないのが本当じゃないかと思うからです。
  • 手頃な『幸福論』で飼い慣らされる現代人の不幸について ~寺山修司的解釈 - いつの時代も『幸福論』は重宝されるが、「自分が幸せに感じるなら、全て良し」とする幸福論ほど、お手軽で、麻薬要素の強いものもない。 治ったような気がするだけで、実は何も解決しておらず、幸福に感じようとすればするほど、逆に破滅に突っ走っていくか […]
  • 『片思いの詩集』寺山修司 人を好きになることを愉しもう - 片思いはレコードでいえば、裏面の曲のようなものです。 どんなに一生懸命唄っていても、相手にはその声がきこえません。 「世界中の恋の数は一定なのだ」と、ロバ先生は言いました。 「だから、ここにひとりの片恋がいるということは、世界中のどこかに、 […]
  • 寺山修司の『時速100キロの人生相談』~高校生の悩みに芸術的回答~ - 寺山修司が高校三年生の悩みや意見に芸術的に回答する珠玉の人生相談。当たり前のことを当たり前のように書かず、斜め横から真実を突き刺すような喩えが素晴らしい。
  • 文学か、自己啓発か 寺山修司 編著『人生処方詩集』 - こんな詩を読んで慰むことができるような悩みなど、本当は病気というほどのものではあるまい。大体、生きることに自信を失いかけている者に「世界は円い。それにくらべるとおれたちはスラリとしている」という薬剤の処方をするドクトル・ケストナーはひどい食わせ物なのではないだろうか?
  • 母と息子の歪な愛 寺山修司の戯曲『毛皮のマリー』 - 寺山修司と母・はつの親子関係を彷彿とさせる戯曲の抜粋と考察。「お互いに母子そっくり、幻滅しあい、にくみあいながら生活しているんですよ」といった親子の葛藤に併せて、「うそよ、臆病なのよ。世界を見るのがこわいのよ。いつもドアをそっとあけてそうのすきまからしか人生を覗き見できない自分が、みじめじゃない?」という美少女の台詞に代表される青年の自立も描いている。
  • 寺山修司の『ポケットに名言を』 - 「言葉を友人に持ちたいと思うことがある。それは、旅路の途中でじぶんがたった一人だということに気がついたときにである」言葉と共に生きた寺山修司が映画や文学、昭和歌謡の味わい深いフレーズについて解説する珠玉の名言集。

ギリシャ神話とキリスト教

ギリシャ神話とキリスト教をテーマにしたエッセー集。

  • 初めに《御言葉》があった。《御言葉》は神であった - ヨハンネスによる福音 《御言葉》が人間となった 初めに《御言葉》があった。《御言葉》は神とともにいた。《御言葉》は神であった。 このかたは、初めに神とともにいた。 神はこのかたによって万物を造った。 造られたもので、このかたによらないで造ら […]
  • 「ゲッセマネの祈り」と「男は死んでも櫻色。」 - 男は死んでも櫻色。切腹の前には 死んでも生気を失わない様に頬に紅をひき、唇に紅をひく作法があった。そのように敵に封じて恥じない道徳は死の後までも自分を美しく装い自分を生気あるように見せるたしなみを必要とする。
  • 人生に大切な三つの『L(エル)』 - ヘブライ語で EL と書けば、「至高者=神」表わします。LORD = 主、道、指導者。LIFE = 生命、人生、生活。LOVE = 愛の象徴。LOVEから生まれ、LOVEに支えられるのがLIFEです。人間が生きていく上で一番大切なこと、それは自分が望まれてこの世に生きていると確信することです。
  • 『オイディプス王』と精神的な親殺しについて - ギリシャの有名な古代劇『オイディプス王』をご存じですか。 これは、男児が、母親を確保しようと強い感情を抱き、父親に対して強い対抗心を抱く心理状態を指すエディプス・コンプレックスの語源ともなり、今なお、現代風のアレンジで上演が繰り返されるギリ […]
  • 我に触れるな Noli Me Tangere マグダラのマリア(ティツィアーノの名画より) - 聖書とキリスト教において謎と魅力に満ちた女性、マグダラのマリア。ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』ではイエスの妻とされていましたが、真偽はともかく、深い心の交流があったのは確かでしょう。イタリアの巨匠ティツィアーノの名画を交えながら感動的な再会の場面『我に触れるな(ノリ・メ・タンゲレ)』について解説。
  • 上昇する生 クピド(エロス)とヴィーナス(アフロディーテ) - 海の泡から生まれた美と愛の女神ヴィーナスと息子エロス。エロスはまた上昇する生の象徴でもあり、所有と欲望の愛に突き動かされていきます。ロマンティックなギリシャ神話の世界を西洋の名画と共に綴るエッセー。
  • 正しいことのために苦しむ ~悩むのは良識がある証拠 《ペトロスの手紙》より - みんな心を一つにし、同情し合いなさい。 兄弟を愛し、あわれみ深く、謙虚になりなさい。 悪に対して悪をもって、あるいは侮辱に対して侮辱をもって報いてはなりません。 むしろ、祝福を祈りなさい。神は、祝福を受け継がせるためにあなたたちをお召しにな […]
  • 羊飼いが天使と出会う時 ~福音は信じる者に訪れる 《世界で最初のクリスマス》より - ルカスによる福音書より。貧しい羊飼いたちにメシアの生誕を告げたのは天使の大軍だった。カメラも書物も、人権という概念さえも無い時代、イエスの言葉は神のように美しく感動的だったろう。聖書とは何か、天使は存在するのかについて綴るクリスマス・コラム。
  • 決意より信念を維持する方が難しい 《新約聖書より》 - あなたたちは、光に照らされた後、苦しい大きな戦いによく耐えた初めのころのことを、思い出してください。 あざけられ、苦しめられて、見世物にされたこともあり、このようなめに遭った人たちの友となったこともありました。 実際、あなたたちは捕らえられ […]
  • 人にあわれみをかけない者には、あわれみのないない裁きが下される ≪新約聖書より≫ - 「人を差別するなら、あなたたちは罪を犯すことになり、立法によって違反者と断定されるのです。律法全体を守ったとしても、一つの点で落ち度があるなら、律法全部の点について有罪となるからです。人にあわれみをかけない者には、あわれみのないない裁きが下されます。あわれみは裁きに打ち勝つのです」ヤコポスの手紙 『差別に対する警告』 より。
  • 初心者にもわかりやすい キリスト教の本 - 聖書が身近に感じられる初心者向けの書籍を紹介。ビジュアル資料や西洋絵画を通してキリスト教への理解が深まること間違いなし。新約聖書・共同訳、創世記・岩波文庫、西洋絵画の主題物語など。
  • この世は辛い事ばかりだから、私なら最初から産まないわ ~ミケランジェロの『ピエタ』より~ - 何てことかしらね。イエスは人類の罪をあがなう為に命をかけたのに、人はいまだに愚かで、地上には悪がはびこっている。いったい、この悲劇に救いはあるのかしら? それでもこの世に生きる価値があるとでも? こんな世の中、生まれてきても辛い事ばかりだから、私なら最初なら産まないわ。たとえ天から偉大な使命を授かったとしても、私なら絶対に産んだりしない。
  • 愛と疑いは一緒にいられない ~エロスとプシュケの寓話より~ - ギリシャ神話のエロスは恋の矢で過って自分自身を傷つけ、プシュケに一目惚れします。二人は結婚しますが、エロスは決して自分の姿をプシュケに見せようとしません。不安になったプシュケはエロスとの約束を破って、その姿を盗み見てしまいます。怒ったエロスは「愛と疑いは一緒に居られない」とプシュケの元から去ってしまいます。疑えば、愛は去り、愛すれば、疑いは消える。目には見えない愛を信じることの難しさ。
  • イエス・キリストの『明日のことを思い煩うな』 - 何を食べようか、何を飲もうかと、自分の命のことを思いわずらい、何を着ようかと自分のからだのことを思いわずらうな。空の鳥を見るがよい。まくことも刈ることもせず、倉に取り入れることもしない。それなのに、あなたがたの天の父は、彼らを養っていてくださる。あなたがたは彼らよりも、はるかにすぐれた者ではないか。だから、明日のことを思いわずらうな。明日のことは明日自身が思いわずらうであろう。
  • 西洋美術の入門書(カワイイから本格派まで) - 美術関係の本を集めてみました。 美術というと敷居が高いように感じられるかもしれませんが、美術、特に西洋絵画が分かれば海外旅行の面白さも倍増します。 今までルーブルやオルセーのような有名美術館に足を運んでも退屈なだけだった方も、「どこか外国に […]
  • 人間の想像力は悪に傾きやすい - ずっと以前、カウンセラー講座に通っていた時、心理学の先生から面白い話を聞いたことがある。 悪役専門の俳優さんが、新境地を開く為、善良な役を引き受けるようになったら、舞台は好評にもかかわらず、私生活ではノイローゼになってしまった、という話だ。 […]
  • クリスマスとイエス・キリスト - この方は、人類のあらゆる罪を一身に背負うために、この世に現れたのだ。ご覧、あの十字架に、世界中の苦痛がのしかかっているようではないか。これは終わりではない。始まりだ。いずれ、世界中の人々がこの方に付き従って行くだろう
  • ヴィア・ドドローサ 悲しみの道 - 聖都イスラエルには、今も『ヴィア・ドドローサ』と呼ばれる路が残されいます。 ラテン語で「悲しみの道」を意味するこの路は、イエスが、ローマ総督の裁判により十字架を背負い、ゴルゴダの丘(刑場)まで歩いた道として知られ、今も年一回の聖金曜日には、 […]
  • エロス(クピド)とプシュケの物語 『蝶』は魂の昇華の象徴 - ギリシャ神話のエロスは恋の矢で過って自分自身を傷つけ、プシュケに一目惚れします。アポロンの神託を利用して二人は結ばれますが、エロスは自分の姿を決してプシュケに見せようとしません。不安に感じたプシュケはエロスの寝姿を覗き見、怒ったエロスは飛び去ってしまいます。エロスを恋い慕うプシュケはアフロディテの様々な難問に挑み、ついにはエロスと結ばれ、神々の仲間入りをします。プシュケの象徴は蝶、魂の昇華を表します。
  • ゲッセマネの園 イエス・キリストの苦悩 - 十二人の弟子たちと最後の晩餐を終えたイエスは、弟子のペトロ・ヤコブ・ヨハネを連れて、ゲッセマネの園に向います。イエスは天の父に祈りました。「父よ、できるなら、この杯を私から取りのけて下さい。しかし、私の望みからではなく、あなたの御心のままに」。自らの運命を知るイエスの決意と葛藤が感じられる名場面です。

ドストエフスキー

主に「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」をテーマにした文芸コラム。

  • ドストエフスキー伝記(祥伝社新書)より ~人は葛藤する限り、神と共に在る - 難解・冗長で知られるドストエフスキーはどんな時代に生まれ、何に影響を受けて作家活動を開始したのか、ロシア史、文学史から読み解く伝記。賭博、借金、投獄、女、波瀾万丈の人生の中でもロシアの行くべき道を模索し、人類の処方箋を探し求めたドストエフスキーの深い知性と義侠心がひしひしと伝わってくる良書。
  • 人間は近づきすぎると愛せない - 「ぼくは身近な人間をどうして愛することができるのか、どうやってもわからないんだ。ぼくに言わせると、身近だからこそ愛することができないんで、愛せるのは遠くにいる者にかぎるんだよ」高尚な理想を唱えながらも身近な人間を愛せないイワンの心理とは。
  • 『カラマーゾフの兄弟』執筆の背景 ~ドストエフスキー評伝より - ドストエフスキーは病み、疲労し、発想力を失っていた。しかしそれだけではなく、今やドストエフスキーにとってこの小説は「小説の中でも最も重要な小説の一つ」だった。この作品は「入念に仕上げなければならない」。さもなければ、「作家としての自分自身を未来永劫にわたって傷つけることになる」とドストエフスキーは書いている。
  • カインとアベルのたとえ話 ~父親を見殺しにするのか - 長兄ドミートリィによる父親殺しを予感しながらも、ヨーロッパに旅立とうとするイワンの行動にアリョーシャは強い不安を抱くが、イワンは「カインとアベル」になぞらえて、「僕は兄貴の番人じゃない」とあしらう。後々、この判断がイワンの良心の呵責となって重くのしかかる。
  • 幸福に必要な鈍感力 ~鋭い知性はむしろ人間を不幸にする - 次男イワンと決定的に違うのは、「それがひとつも苦にならないし、屈辱でもない」という点。一つ一つを「施し」「お情け」と感じ、自己卑下に陥ってしまったイワンの繊細な性格とはあまりに違う。アリョーシャには、この現世を生きるに必要な鷹揚さが備わっていたということだろう。他人の施しに預かるには、イワンはあまりに繊細で、同時に誇り高い人でもあった。
  • ロシアとソ連と国家のイメージ ~自分は洗脳されないと言い切れるのか - ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』をもっとよく理解するなら、ロシア+ソ連の歴史は欠かせないので、先年、日本に帰国した時、入門編として二冊の本を買い求めたのですが、類に漏れず、明るい話はないですね。良い時もあったのかもしれないけど、ロシ […]
  • 子は永久に『子』~父親という人生の負債(7) - 父親を殺したいほど憎んだとしても、親は親、子は親には永久に逆らえない。たとえ相手が強欲な淫蕩父でも、育児放棄するような親でも、子は生まれながらに十字架を背負わされたように、親を慕って生きていく。心底から否定などできるわけがない。それゆえに苦しむのである。
  • リアリストは自分が信じたいものを信じる ~信仰と奇跡と自身の基軸(6) - 『リアリストにあっては、奇跡から信仰が生まれるのではなく、信仰から奇跡が生まれるのだ』。盲目的に奇跡を信じることと、信じる気持ちから奇跡的な出来事を生みだすことは全く異なる。なぜ人は宗教に自分を委ねてしまうのか。アリョーシャはその他の信者とどこが違うのか。
  • イワンと無神論 自己卑下と高い知性が結びつく時(4) - イワンがニヒルになるのも無理はない。幼少時、人生一番最初にして、もっとも身近な『神』である父親に見捨てられたのだから。それも”口に出すのもはばかるような男”となれば、自分を恥じ、自身や周囲に対しても、自嘲的かつ冷笑的にもなるだろう。一番信仰を欲しているのは、他ならぬイワン自身ではないか。
  • 作品に罪はあるのか。非凡人は法律を超える権利を有するのだろうか。 - マイケル・ジャクソンの性的暴行容疑に思う。有名人の犯罪は「非凡人」ということで許されるのか。作品に罪はないのか。ドストエフスキーの名作『罪と罰』の「非凡人は法も踏み越える権利を持つ」というラスコーリニコフの思想をベースにしたコラム。
  • 心情の美しさ ~文学者に恋をして・江川卓の『謎とき 罪と罰』 - 他人の胸の内も日常的に目にすれば、すぐに飽きるし、よく知れば愛情が増すというものでもない。それより、生涯にただ一度、ただ一冊の序文に綴られた「この一文」に、より美しい心情を感じる。そして、文学者に恋するのは、いつでもそんな瞬間なのだ。
  • 父に捨てられた長男ドミートリィが金銭に執着する時(3) - 父親に厄介払いされた長男ドミートリィは幼少時からたらい回しにされ、金で周囲の歓心を買う、無節操な人間に育っていく。自分の父親が金持ちの小地主と知った途端、実際以上の資産を受け継げるものと勘違いし、金勘定に長けた父親が自分を騙そうとしていると逆上したところから悲劇が始まる。
  • 淫蕩父 フョードル・カラマーゾフ 指針を欠いたロシア的でたらめさ (2) - 不幸の元凶である淫蕩父は金勘定に長けた地方の小地主。愛も責任も持ちあわせない結婚をして、幼い長男ドミートリィを放り出す。右に左に迷走するロシア社会のでたらめさを体現するような人物で、非情というよりは、心の指針を欠いた俗物であるのがありありと解る。
  • プロローグ『作者より』ドストエフスキーの長編体質 - ドストエフスキー最後の大作『カラマーゾフの兄弟』は、カラマーゾフ一家、とりわけ、主人公のアレクセイ・カラマーゾフ(アリョーシャ)に詳しい”書き手”の回想録として始まる。「これが蛇足だという意見には、私もまったく同感だが、なにせもう書いてしまったものであるし、このまま残しておくことにしよう」の一文に長文体質ドストエフスキーの心情が垣間見える。
  • ドストエフスキーの名作『罪と罰』米川正夫(訳)の抜粋 / 『謎とき 罪と罰』江川卓 - 超個人主義に徹する貧しい大学生ロジオン・ラスコーリニコフは、『人間は凡人と非凡人とに分かれ、非凡人は既成道徳をも踏み越える権利を有する』 『一つの些細な犯罪は、数千の善事で償われる』という論理のもと、強欲な高利貸の老婆を殺害し、奪った金を有効に使おうとする。不朽の名作を米川正夫訳で紹介。
  • 第五編 第五節-2 悪魔の三つの問い -
  • 人間の孤立の時代と偉大な思想を絶やさぬ試み - なぜなら今世紀においては万人が個別に分裂して、だれもが自分の穴に閉じこもろうとし、だれもが他人から遠ざかって、自分の身も、自分の所有物も他から隠そうとし、あげくは自分が他の人々に背を向けられ、逆に自分も他の人々に背を向ける結果になっているからです。ゾシマ長老の説教は、ドストエフスキーから全人類に向けた遺言でもある。
  • 俗界で生きよ ~何が人間を強くするのか~                              - 死の床にあるゾシマ長老は、心から慕う若いアリョーシャに「家族のもとへは行ったのだな、兄には会ったかの? あすも行くのじゃ、あとのことはほうり出しても、いそぐがよい。ことによると、まだいまなら恐ろしいことが起るのを防げるかもしれぬ。わたしは機能、あの人の大きな未来の苦しみの前に頭を下げたじゃ」と将来カラマーゾフ家で起きるであろう、不吉な出来事を予言する。
  • 真理は人間を自由にするはずだった → 自惚れから悪魔の側へ - 「人間たちは、かつてのいかなるときにもまして、自分たちが完全に自由であると信じ切っておるのだ。そのくせ彼らは自分からすすんでその自由をわしらに捧げ、うやうやしくわしらの足もとに献呈してしまっておるのだがな」ここでいう『自由』というのは、「束縛されない」ではなく、「何でも好きなことができる選択の自由」の意味だ。即ち『原罪』の延長でもある。
  • 無垢な涙の上に万人の楽園を築けるか? - アリョーヤの視点は、当事国から一歩離れて、調停する側にある。調停者はジャッジはしない。A国もB国も、それぞれに主張があり、どちらが正しいかジャッジを持ちこむ限り、問題は永遠に解決しないからだ。そうではなく、それぞれの言い分、それぞれの間違いを受け入れつつ、平和に導く。イエス・キリストは、そうした高次的な存在であり、当事国の理屈で解決しないものを平定する為に正義を説いている。
  • 第五編 第四節-2 慈愛あればこその無神 子供の涙はいつ報われるのか? - ある意味、イワンの神への不信は、政治や司法に何の期待もできなかった時代の虚無感であり、だからこそ、イワンのような当時のロシアの若者(あるいは知的階級)が、宗教ではなく、政治に変革を求めた動機も頷ける。祈っても無駄、政治体制や法律を変えない限り、こうした不幸はなくならないと。その極端な形が社会主義革命だったのだろう。
  • 神は人間が考え出したもの ~地上的な頭脳で考える -
  • 論理以前に愛するんです。絶対に論理以前に。 - 論理以前に愛するという言葉は、松本零士の「鉄郎、生きろ。理屈は後から考えればいい」に通じるものがある。何の為に生きるのか、存在することに理由はあるのか、あれこれ考える以前に、まずは生きるべき、というアリョーシャの提言はまったく正しい。”先に理屈あり”では、理由の為に生きることになる。理由の為に生きるようになれば、理屈通りにいかなくなった時、必ず挫折する。
  • ぼくの若さがすべてに打ち勝つよ ~ どんな幻滅にも、人生に対するどんな嫌悪感にも  - むっつりした印象のイワンが、途端に生き生きした青年に感じられる。イワンも、根本的には、生の肯定者であり、愛の人でもある。ただあまりにも理不尽な世の中に幻滅して、「神も仏もあるかい!」という気持ちになったのがニヒリズムの走り。もとから虚無的な人間にニヒルなど感じようがない。むしろ愛深き人こそ、反動で虚無に走る。
  • ProとContra の注釈 ~肯定と否定、世界を形作る二つの相反する価値観 - 肯定と否定。人は迷いや不安を解消する為に「どちらか一つ」を選ぼうとするが、私たちは双方と上手に付き合うことによってしか地上に存在しえないように感じる。イワンのように、否定ばかりでは心がもたないし、アリョーシャのように、あまりに心が清らかだと、かえって物事が混乱するかもしれないから。
  • ガッデム! 料亭『みやこ』-カラマーゾフの迷宮- -
  • 『カラマーゾフの兄弟』江川卓訳をお探しの方へ(原卓也訳との比較あり) - 絶版になって久しい江川卓訳『世界文学全集(集英社)』のカラマーゾフの兄弟を抜粋と写真で紹介。現代的で読みやすい訳文です。原卓也訳との比較も掲載。2021年はドストエフスキーの生誕200年のアニバーサリーイヤーにつき文庫化の可能性もあり。興味のある方は復刊リクエストにご協力下さい。
  • イワン&アリョーシャと楽しむ『カラマーゾフのロシアンティー(さくらんぼのジャム)』 ー江川卓の解説より - 難解で知られるドストエフスキーの名作を分かりやすく解説するロシア文学者・江川卓氏の名著。イワンとアリョーシャが大審問官について語り合う料亭に登場する桜んぼのジャムを、実際にロシアで食して感激したという、江川先生のエピソードからロシアンティーを制作。該当箇所の抜粋とオタクフードに関するコラム。
  • 大審問官=悪魔の現実論を論破せよ《カラマーゾフ随想》 原卓也訳(10) - 彼らはパンそのものより、われわれ(=悪魔)の手からパンをもらうことのほうをずっと喜ぶだろう.。しかし、人間は大審問官が案じるほど弱くもない。本当に暗愚なら、とおの昔に滅びている。壊滅的な打撃を経験しても、その都度、立ち上がってきた。キリストの教えの通りに。キリストは十分にその役割を果たしてきたし、これからも指針であり続ける。
  • いかにして我は無神論者となりしか《カラマーゾフ随想》 原卓也訳(9) - たとえ俺が間違っているとしても、報復できぬ苦しみと、癒やされぬ憤りとをいだきつづけているほうが、よっぽどましだよ。俺は神を認めないわけじゃないんだ、アリョーシャ、ただ謹んで切符をお返しするだけなんだよ。
  • 理想は生まれ出するも奇形ばかり《カラマーゾフ随想》原卓也訳(8) - いまだに彼らの叡知も、心の情熱も、その昔キリストの示された姿より、さらに人間とその尊厳にふさわしいような立派な姿を創出することができないのだからな。かりにその試みがあったにせよ、できあがるのは奇形ばかりなのだ。
  • 屁理屈と無神論 その理論は本心ですか?《カラマーゾフ随想》原卓也訳(7) - 「とにかく答えてくれ。神はあるのか、ないのか?」「ありませんよ、神はありません」「じゃ、悪魔はあるんだな?」「いませんよ、悪魔もいません」現代でも、理屈を並べるのが好きな人は多いし、自分も相手も理屈で説き伏せ、本音や問題を覆い隠すのが癖になっているケースも多いと思う。 それでも、どこかで破綻するのは、それが『真実』ではないからだろう。
  • 偽善と不信 真の救いはどこにある?《カラマーゾフ随想》 原卓也訳(6) - そもそもわが国の現状はどうですか? 我が国では倒れたものは倒れっぱなし、倒れたら最後、永久に倒れてなけりゃならないんでさ。なんとかこれを変えられないものでしょうか……というのは現代日本も同じです。
  • 幸福とはどこにあるのでしょう?《カラマーゾフ随想》原卓也訳(5) - かりに幸福に行きつけぬとしても、自分が正しい道に立っていることを常に肝に銘じて、それからはずれぬように努めることですな。実行的な愛というのは仕事であり、忍耐であり、ある人々にとってはおそらく、まったくの学問でさえあるのです。
  • こんな男がなぜ生きているんだ! 淫蕩父と長男の修羅場《カラマーゾフ随想》原卓也訳(4) - 神父さんたち、父親殺しの言うことをききましたかね? あれがあんたの『恥を知れ』に対する答えですよ! 本当にドミートリィが道理をわきまえない、ただの乱暴者であれば、恥は感じない。そしてゾシマ長老の一言「赦しておあげなさい。すべてを赦すことです」
  • 育児放棄された三兄弟の行く末《カラマーゾフ随想》原卓也訳(3) - 彼らは既に父親に殺された息子たちであり、その代わりとなるものを修道に見出したアリョーシャを除いては、いずれも父=神不在の人間である。現実に生じる父親殺しの種をまいたのは、他ならぬ父親自身であり、ドミートリィもイワンも育児放棄された時点で正道から見放されたといえなくもない。
  • 現代の精神的指導者《カラマーゾフ随想》原卓也訳(2) - 長老とは、すなわち、あなた方の魂と意志を、自分の魂と意志の内に引き受けてくれる人にほかならない。いったん長老を選んだならば、あなた方は自己の意志を放棄し、完全な自己放棄とともに、自分の意志を長老の完全な服従下にさしだすのである。
  • 社会主義と宗教《カラマーゾフ随想》原卓也訳(1) - 『罪と罰』もそうだが、本作にも「神の在・不在」をテーマにしたエピソードが繰り返し登場する。その中で、ドストエフスキーは存在するとも存在しないとも断言してないが、結局のところ、人は『それ』を求めずにいない……というのが彼の解釈ではなかろうか。
  • 現代に生きる『カラマーゾフな人々』 - ドストエフスキーといえば、「長い」「暗い」「くどい」「難解」、長編を読み慣れてない方にはひたすら眠くて退屈な作品でしかないと思います。
  • オレオレ詐欺と現代のラスコーリニコフ - つまり世の中には、あらゆる不法や犯罪を行い得る人……いや、行い得るどころか、それに対する絶対の権利を持ったある種の人が存在していて、彼らのためには法律などないに等しい──というこの事実に対する暗示なのです。

詩想と哲学

詩や小説の引用をメインとした短文集です。

  • 今この子に「生きろ」と言うことは、「死ね」と同じくらい残酷に思える。 - 「死にたい」の反語は「生きろ」ではなく、「そんなあなたの側に居たい」。傷ついた子供に「頑張って生きるのよ」と言葉で励ますのは簡単ですが、絶望しきった人間に、生きる力など、そうそう湧いてくるものではありません。まして死んだ親への愛着に対し、慰める術もないというのが現実ではないでしょうか。
  • 私はあなたの心に映る影 - 私の言葉の上を通り過ぎてください。私は名前もなく 実体もなく あなたの心に映る影だからです。どんな風にでも解釈してください。それは私の感情ではなく あなたの感情だからです
  • 存在理由と深海の生き物 - なぜ 人間だけが 自分は無意味などと思うのだろう 深い海の底を覗けば 何のために生きているのか分からないような 生物がごまんといる 誰に知られることなく 息づいているような生き物が その一つ一つが 何のために生きているのかと疑いだせば 生命 […]
  • 悲しみや苦しみは知ることの代償 - 知れば知るほど苦しみも増すが 知らなければ、得るものも無い。 いわば、悲しみや苦しみは、知ることの代償なのだ。 実のあるものを求める限り、影も付いてくる
  • After the Rain 青空の美しさに気付くのは、いつも雨上がり - 青空の美しさに気付くのは いつも雨上がり 澄んだ青色が 眩しくもあり 懐かしくもある ここから一歩踏み出して ぬかるみを越えて行こうよ あの空の向こうに 新しい悦びがあるから 雨が上がって 窓を開ければ いつも そこに 光を見出すことができ […]
  • 水深4000メートルの愛 ~相手からは見えないけれど - 「まあ、それが今まで独身できちゃった所以。もっとも、私のこの顔じゃあ、男も遠慮して寄りつかないでしょうけど」 「そんなことないよ。今からでもプロポーズすればいい。相手は戸籍上、独身だろう? だったら何も問題ないじゃないか」 「……あなた、ず […]
  • Fall in Love 不幸な恋と哀れな女 - 今 私ほど不幸な女もないだろう 空は灰色 地には空っ風 憂鬱以外 何もありゃしない 恋に憑かれてからというもの―― 恋は一瞬にして 心の平安を奪ってしまった 今じゃ希望も悦びも あなたなしには あり得ない あなただけが唯一私を救うことができ […]
  • 『月』はあなたを見守っている ~月光浴のススメ~ - 本当の魂の導き手は、あの燦々と輝く太陽ではなく Clair de Lune 自らは決して輝くことはないけれど、世の光を映し出して、夜道を照らすあの月の光だと、今も思う。夜に迷った時、人がようやく気付く、音のしない存在感も好き。月を見ていると、この世ではない何処かに本当の居場所があるような気がする。
  • 真珠 ~この世には、闇に落ちてはじめて分かる美しさがある - 太陽が海の恋人なら、月は海の守り神。 夜の海を照らすのは、闇夜に輝く月だから。 星が旅人を導くように、月はその航路を照らして守る。 もし夜に月が無かったら、たちまち暗がりに迷うだろう。 あれは昼の中では用をなさないが、夜には無いと困るのだ。 […]
  • 涙を買う男  - 僕の塩辛い涙を、貝殻に詰めて売りに出した。可愛い女の子の名前で。 買ったのは毛むくじゃらの男で、男には片足が無かった。 「俺はもうたいがいのことには傷つかない」と男は言った。 「だから、誰の、どんな涙でも、塩辛いと分かればそれでいいんだ」 […]
  • 涙 ~いつの頃からか 僕は自分の気持ちを話すのが苦手になった - 僕はうかつにも涙を流してしまった。 靴の先が丸くにじんだ。 西日の当たる通勤電車。 人の顔はみなどこか優しい。 自動扉にもたれながら、 僕は流れるプラットフォームを見つめる。 涙でぶざまに濡れても、誰も気にも留めない。 話しかける人さえ、な […]
  • 河原町のジュリー ~あるルンペンの思い出~ 貧困に対する社会の想像力とは - 京都河原町の伝説のホームレス『河原町のジュリー』の死が京都新聞に掲載され、市民全体が悼んだエピソードに基づく。当時の貧困に対する社会の想像力や思いやりと現代の自己責任論についての所感。
  • 言葉は生もの ~人間が前に進むには忘却と変化が必要 - 人間が前に進むには、忘却と変化が必要だし、その為には、破壊と創造を何度でも繰り返さねばならない、これ必定。 そういう意味で、私は既成のものに縛られるのがイヤだし、たとえ自分が手間ヒマかけて創ったものでも、もはや必要ないと思えば簡単に壊すこと […]
  • 体得された自由の印は何か? ――もはや自分自身に恥じないこと。 - 「創造的に生きる」とは、絵を描いたり、詩を書いたりすることではありません。 無の平原から、意味のある何かを立ち上げることです。 より良く生きる為に、日々、考えること、実行すること、その全てが『創造』です。 どんなに小さくても、昨日よりは今日 […]
  • 身をもって生き様を示す 親から子へ永遠の教え - どんな高邁な理想も、言葉だけでは人は動かせない。身をもって示して初めて、理想が理想としての意味をもつ。 その後、彼は死ぬまで父を忘れず、その生き様を指針にするわけだが、愛とは何かと問われたら、慈しむだけが全てではない。身をもって生き様を示す勇気も至上のものだろう。
  • 人間にとって本当の幸せは、自分自身を肯定できること - 人間にとって本当の幸せは、自分自身を肯定できることだ。生きること、存在すること、悩み苦しみも含めて、自分の人生を心から愛せることだよ。その想いは、いつか君にこう叫ばせる。『これが生だったのか。よし、それならもう一度!』。
  • 旅立ちの時はいつも一人 ~最初から日の当たる場所で歩き始める人はない - 旅立ちの時は いつも一人 今日も一人 明日も一人 でも怖くない 私の一番の友だち それは私自身 どんな時も 自分を信じて 歩き続ける ちょっぴり日の翳る  初夏の小径 最初から日の当たる場所で歩き始める人はいない。 皆に理解されながら物事を […]
  • 「幸せについて考える」ということ - 「人生を無駄にする」ということは、負けて、劣って、終わることではない。本当の自分を理解しないまま、言い訳にうもれて、「自分のものではないような」人生を生きてしまうことだ。たとえ人の羨むような成功を手に出来なかったとしても、自分が本当に欲するものに向かって真っ直ぐに生きられた人は幸せである。
  • 生を愛する ~失おうと、挫けようと - 生きて経験すること、そのものが人生の糧であり、何かを成したから偉い、何かを得たから幸福というわけではないんですね。生きること、そのものを悦ばしく感じるようになれば、もう二度と、余計なことで心を煩わされなくなります。
  • 人を動かさぬ限り何も変えられない ~この世のことは人次第 - どんな人でも力があればスタッフを思いのままに動かし、理想通りにプロジェクトを実現できるかといえば決してそうではありません。たとえ力で押し切っても、周りにやる気が無ければ、大したものは作れないでしょう。
  • 吹けば飛ぶような命でも、後進に道を示すことはできる。 - 人間の真の偉大さは、「明日世界が滅ぶと分かっても、リンゴの木を植える」という精神にあると思う。それが本能ゆえか、培われた高貴さかは分からないけれど、常に次代を思わずにいないのは、《生きよう》とする意思は、地上のあらゆる力を凌駕するからに違いない。
  • 創造的な生き方とは - 「創造的に生きる」とは、絵を描いたり、詩を書いたりすることではありません。無の平原から、意味のある何かを立ち上げることです。 より良く生きる為に、日々、考えること、実行すること、その全てが『創造』です。どんなに小さくても、昨日よりは今日、今日よりは明日、少しずつでも歩みを進め、善きものを積み上げることを創造的な生き方と言います。
  • 名も無き善人は天国を目指す - 『善行を積めば、あの世にとこしえの幸せが用意されている』というファンタジーは、名も無き善人にとって、最後に残された砦といえる。 現世で栄耀栄華を味わっている人は、あるかどうかも知れない『あの世の幸福』とやらに何の興味も持たないだろうし、それ […]
  • 愛の効能 - 私の想いを大切にしてくれる、ということは、 私という人間を大切にしてくれている、ということ。 だから私も、自分という人間を愛せるようになったのよ。 三番街にピアノが鳴ったら
  • 愛の本質は、愛が終わる時に分かる - 愛の無い人だったからこそ、私は掛け値なしの想いをあげた。 そして、それを、あの人は心から受け取り、大事にしてくれた。 私はあの人に、自分の想いが偽りでないことを証さねばならない。 あの人が、私の想いを心底信じ、自分のものにしてくれて初めて、 […]
  • 恋だけが、真の意味で、人間を完全にする - 恋は、異質世界との融合だ。 「異性」という、異質の人間との遭遇―― 「情熱」という、未知の感情との遭遇―― 「自分」という、自身でさえ気付かぬものとの遭遇―― 『異』なればこそ、憧れ、欲する。 心と身体の≪何か≫を満たそうとして。 恋は変え […]
  • 世界が夢を叶えるのではなく、あなたが夢に報いるのです。 - 緘黙症と指摘された息子も、優れたスピーチセラピーで言葉の能力を取り戻すが、学校で苛められ「死にたい」とこぼすようになる。「生を肯定し、自分を好きになる」という助言を得た父親は、息子に『永劫回帰』の思想を教えようとするが、子供には難解すぎて分からない。そこで『永遠の環』という喩えで生を愛する気持ちを伝えようとする。本作のテーマであるニーチェの『生の哲学』および手塚富雄訳ツァラトゥストラから『これが──生だったのか』わたしは死に向かって言おう。『よし、それならもう一度!』の抜粋を紹介。
  • エディット・ピアフに捧ぐ ~小さな雀 - 天国への階段は 悲しみと苦しみでできていると あなたは言った 幸せなんて 小さな踊場に過ぎないと 歌は 時に涙のように あなたの胸から零れ落ちる 葉の上の滴が その重みに耐えきれずに 滴り落ちるように だけど そんな哀しい響きさえ あなたが […]
  • 若さゆえの劣等感と敗北感 あるいは挫折感 - 盗人の烙印を押されたまま、誰にも信じてもらえず、故郷にも戻れず、世間を欺いた卑怯者として人々の記憶に残るぐらいなら、いっそこの世から消えてしまいたい――と思ったこともあったが、結局、その勇気もなく、負け犬みたいに拾われて、今は成功者の圧倒的な強さ(パワー)に打ちのめされるばかりである。
  • 心にとっての《死》 - 『死』というなら、生きる支えも、信じられるものも無くして、絶望と虚無感に取り憑かれること。
  • 表現は月の光と同じ - 表現は、月の光と同じ。 人の目に映るのは、月そのものではなく、投影された光だから。 それは月に見えるが、月自身ではないのだ。
  • 運命の出会いと別れ - 他人の運命の歯車が、否応なしに自分の運命の歯車を回し、その歯車は、また別の人間の歯車を回していく。 人と人を出会わせ、また別れにいたらしめる運命とは一体なんなのか。 人は個々に独立した存在だが、運命は確かに人智を超えた次元に存在し、大いなる […]
  • 人間はね、生のままの姿が一番美しいの ~『裸足のアフロディーテ』より - 「人間はね、生のままの姿が一番美しいの。何も隠すことなんてありはしないのよ」
  • 優しさとは見えない気持ち - 淋しくないのか、留守を任せられる友達はないのか、いろいろ聞いてみたいが、それも憚られる。心の奥深くに立ち入ろうとすれば、この人はたちまち口を閉ざして、彼女のことも遠ざけるにちがいない。
  • 周囲に『孤独な奴』と思われるのがイヤなだけ - 世の多くの人は 孤独が苦手というよりも 周りの人に『ぼっち』とか『孤独な奴』とか思われるのが苦痛なんだよね 世の多くの人は 案外 一人で居るのが好きなはずだけど 周りの目が気になって 一人で居られない そして だんだん 強迫神経症みたいにな […]
  • イッセイ・ミヤケの言葉 - ファッション・デザイナー イッセイ・ミヤケの内弟子に二十代 の優秀な女性デザイナーがいて、ブティックを開いたら、どんどん売れるようになったらしい。 ところが、自分の作りたい服と、売れる服がどんどん違ってくるよ うになり、彼女はイッセイに相談 […]
  • 心が動けば、行動が生じる。行動すれば、流れも変わる。 - 彼はまだ気難しい顔をして、口を一文字に結んでいたが、心は微かに波立っている。 今はそれで十分。  心が動けば、行動が生じる。 行動すれば、流れも変わる。 何かを感じ取ること。 それが全ての始まりだ。 曙光 MORGENROOD
  • 愛という名のエゴイズム - 「お前、愛はないのかい?」 「誰に対して」 「家族に対してだ」 「あるよ。でも、それとこれとは別問題さ。愛と生の行き先は必ずしも一致しない。愛が惜しみなく奪うなら、生は惜しみなく踏み越える。それが俺の哲学だ」 「何が”哲学”だ、ただの身勝手じゃないか」 「身勝手というなら、父さんの愛もたいがい身勝手だと思うよ。まさに愛という名のエゴイズムだ」
  • 成長に最も大切なのは間違いと向き合う勇気 - 成長に最も大切なのは 間違いと向き合う勇気 間違いを受け入れる度量 間違いを分析する能力 間違いを正す行動力 穴だらけのバケツで水は汲めない
  • 欲しいものはただ一つなのに - 私たちは、自分自身についても、その他の物事についても、余りに複雑に考えすぎる。 欲しいものはただ一つのはずなのに、それを得るのが難しいばかりに──あるいは認めるのが苦痛なばかりに── 私たちは回り道ばかりして、余計な苦しみをいっぱいに背負い […]
  • 愛を嗤う者と憎む者 - 愛を嗤う者は、愛の奇跡からますます遠ざかり、 愛を憎む者は、いっそう孤独になる.
  • 愛だけが特別なんて、絶対に有り得ない - お願いだから『永遠』なんて言わないで。 過去、何百万と誓いを立てた愛が、永遠という言葉の中でどれだけ滅んだと思うの? あなたがどう誓おうと、心なんて、いつか変わるの。 愛だけが特別なんて、絶対に有り得ないわ。
  • オンラインはダイアローグ? モノローグ? - ネットで見かける多くの書き込みは、 一見ダイアローグ(対話)のように見えて、 本質はモノローグ(独白)である。 相手に話しかけているように見えて、その実、自分の方しか見えてない。 それを生きた人間関係のように思い込んでしまうところに、様々な […]
  • 一度やめてしまったものは取り返しがつかない - たいていの物事は、やめようと思えば、いつでもやめられるものだ。 だが、やめてどうなる?  と問われたら、何とも答えようがない。 答えがないということは、先が無い、ということだ。 何もかも終わりだ。 それで本当に気が済むなら、やめればいいが、 […]
  • 常識と言う名のファシズム - 人は、自分に理解できるものしか理解しない。 本来、常識などというものは、どこにも存在せず、 『自分に分かるもの』と『分からないもの』の尺度があるだけで、 多くの物事は主観によって価値が決まる。 そして、多数が支持するものを【常識】と呼ぶ。 […]
  • 世間はだんだん本当のことを言わなくなる - 「本当のことを言って下さい」という人がいる。 でも、多くの人は、本当のことを言うと急に怒り出す。 ゆえに、世間はだんだん本当のことを言わなくなる。 誰も本当のことを言わないから、大切なことも伝わらない。 過ちは過ったまま、正されることもない […]
  • 『夕立』これから何所に帰るのか 【短編】 - 家事と介護に追われる専業主婦の陽子は、傘を持たずに出掛けた夫の帰りを思い、夕立の中、駅に向かう。そんな陽子の目に映ったのは、若い女性と相合い傘で歩いてくる夫の姿だった。ほろ苦いショートショート。
  • 人は二度生まれる。一度目は存在する為に。二度目は生きる為に。 - 「生きること」への希求と、「自分であること」への渇望。 「自由」への憧れと、「未知なるもの」への不安。 世界はすぐそこにあるのに! 硬い殻が俺と世界とを阻んでいた。
  • Too Sad 淋しい祈り - 悲しすぎる夜 私は力なく神の門をたたく それで明日が 変わるわけではないけれど 誰かの耳には  聞き届けられるような気がして 初稿:2000年
  • 海が好きというよりは、海に込められた思い出がいとおしいのだ - 海が好き──というよりは、海に込められた思い出がいとおしいのだ。 子どもの頃、はしゃぎ回ったあの海は、眩いほどの青色をしていた。 遠い故郷に帰って来たような懐かしい気持ちになる。 [su_quote] 『海は生きとし生けるものすべての故郷よ […]
  • 幸せの感じ方と心の空白に気付くこと - “私には、私の愛を糧にして生きてくれる人が必要だった。 貪りもせず、無駄にもせず、その全てを自分の血と肉にしてくれる人が。 どんな人間にも、魂に空白がある。 プラトン風に言えば、人は自分の魂の片割れを求めて彷徨っているわけだが、 […]
  • Finamor -至純の愛- - この世に残された最後の純愛は、道ならぬ恋という。 お互い、何の打算も駆け引きも無く、 ただ互いの魂だけを見詰めて、引かれ合うからこそ、 純粋に燃焼できるのかもしれない。 愛極まれば、死に至る。 それはまた人間に残された最後の神話でもある。 […]
  • そして今年も暮れゆく 生まれ変わる朝と感謝を込めて - そして今年も暮れゆく・・ 何かあったような気もするけど 何があったのか 今はもう、よく思い出せない。 それだけ過去が遠ざかるのが早い。 一瞬、目の前が暗くなって 夜より深い闇を体験することもあるけれど 目覚めた後は、いつも前より眩しい光の中 […]
  • 時間のある人はやりたい事をやろう - 時間のある人は、その時間を思い切り使って、やりたい事をやればいい。 やりたい事があっても、仕事や介護で時間が取れず、やれない人が聞いたら、地団駄踏んで悔しがる。 その人たちの為にも、やりたい事をやった方がいい。 一分一秒たりと、時間を粗末に […]
  • 出会いを生かすのも能力の一つ - 私は「出会い」を生かすのも、一つの人間の能力だと思っている。 同じ出会っても、何も感じず、何も学べなかったら、それは出会わなかったと同じ事。 人との出会いは、物体と物体の衝突ではない。 『1+1=3』の、心と心の融合だ。 人生は、どんな人と […]
  • 全ては悦楽に至る道筋 - 今なら生の意味がはっきりと分かる。この命が何の為にあるかも。 失おうと、挫けようと、人生においては一つのプロセスに過ぎない。 心に感じること、考えること、その一つ一つが命の営みだ。たとえ、それが不運でも、いつかは生きる糧となり、幸福への踏み台となる。 泣き、笑い、一瞬一瞬を全力で体験する、そのこと自体に意味があるのだ。
  • 僕の居場所 ~僕は淋しい野良猫~ - 僕は淋しい野良猫で、帰る場所を探している。 いつでも、どこからでも、帰って行ける場所だ。 夕べ、犬に言われたよ。 「犬はどこででも眠ることができる。自由を愛しているからさ」 だけど帰る場所のない自由なんて、ただ浮いてるだけだ。 もし君が死ん […]
  • 好きなアルファベットは何ですか? 言葉こそ世界の扉 - 皆さんには好きなアルファベットがありますか? 映画「フィフス・エレメント」では、主人公のブルース・ウィルスが、地球を救う“至高の存在”、美女リールーに「地球の歴史をどこまで学んだ?」と尋ねるシーンがあります。 リールーが、「『V』まで」と答 […]
  • 愛の試練は同じ重さでやって来る ~一緒に居ても、居なくても - 同じ顔ぶれ、同じ資本が跋扈する ~なぜ社会のビジョンが必要なのかの中で、ヒロインのリズと、伯母のダナが、恋について語り合う場面で挿入していた台詞。 人生が思いがけない方向に流れていくことに対し、『運命には実体がない。それは幸運でもあり不運で […]
  • 上司の叱責と部下の可能性 ~お前が本当に社長の飼い犬ならば - どこの世界も、物事の成否を決める鍵は『人事』です。 適材適所の配置はもちろん、指導、異動、報奨、抜擢、等々。 誰を、どこに、どのように使うかで、技術や資本の価値も変わってくるといっても過言ではありません。 どれほど潤沢な資金に恵まれても、経 […]
  • 一度、お前のことを潰したいんじゃないかな、良い意味で - [su_quote cite=”海洋小説『曙光』 MORGENROOD (上) のボツ原稿“] 「理事長の真意は僕には分からないけどね。あの人は、一度、お前のことを潰したいんじゃないかな、良い意味で」 「俺を潰す、っ […]
  • 社長の横でニッコリ笑うだけ?  笑いながらも学ぶべきことはある - 社長の隣でにっこり笑っても、相手を不快にさせるだけの人もおりますよ。この世は決してコネや損得だけで動いているわけではありません。
  • 宇宙の片隅の一期一会 ~その場に行けるのは一度きり - [su_quote cite=”曙光“] 歯痒い思いをしてるのはステラマリスの科学者も同じだ。予算がなければ調査船も出ない。それでも皆、生涯のテーマと定めた研究に懸命に取り組んでいる。お目出度いかもしれないが、人間の […]
  • 自分の立ち位置で務めを果たす - 君は逆立ちしても『普通の娘』にはなれないよ。 生まれも育ちも、そこいらの女の子とは違う。 たとえ量販店の服を着て、港町のスタンドバーでビールを飲んでも、君が普通でないのは誰の目にも分かる。 俺の母もそうだった。運河沿いの小さな家で暮らしてい […]
  • 物事が成就するための、三つの力 - 私ね、物事が成就するには、三つの力が働くと思うの。 意思と、運と、時機よ。 どれほど能力があっても、条件に恵まれても、時機が合わなければ、完全には成らないわ。 だからといって、人が意思もって行動することが決して無駄とは思わない。 誰かが動か […]
  • アイデアと人間の意思 - 人間のアイデアって何なのかしらね。 宇宙の塵のように人間の頭の中で生まれ、次第に形を取りながら、未だかつて誰も見たことがないような新しい物をこの世に作り出す。 社会や時代を動かしてゆく。 時には世界を席巻するような巨大市場を生み、人々の暮ら […]
  • その時、父さんは何をしていたの? 父から息子に伝えたいこと - 海上都市のプランが潰された時、お父さんはどこで何をしていたの? と聞かれた時、皆でビールを呑みながら文句を言ってただけだ、と、胸を張って答えられるか?  俺の父親は、洪水の夜、堤防を守りに自分の持ち場に戻った。 その為に命を落として、俺と母 […]
  • いろいろ迷うぐらい、好きなんだよ ~それは彼にとって最上の誠実なのだろうけど - 「あなたが好きなの。初めて会った時からずっと……自分でもどうしようもないくらいに」  彼は、ついに言われた──と思い、リズもとうとう言ってしまった──と感じた。 「……知ってたよ。最後まで気付かない振りをしようと思ってた。だけど君を見ている […]
  • 自分について真剣に考えることは 生きる道を開いてくれる - 自分自身について真剣に考えることは生きる道を開いてくれる。
  • 人生はあなたの神様に出会う旅 - 人生は あなたの神様に出会う旅 目を閉ざして 耳を澄ませば 遠く 空の彼方から あなたを見守る あたたかな眼差しに気付くはず 神様は あなたが来るのを待っている あなたが道を歩ききり あなただけの答えをもって 天国への階段を  ゆっくり 静 […]
  • Clair de Lune 恋の詩 - 私の密かな吐息 世界で誰も知り得ぬ想いを 月が代わりに語ってくれる 夜 私たちは怯えながら 身を寄せ合い 言葉にならぬ言葉を交わした この恋は 誰も知らない 知られてはならない 秘密が心を燃やし 沈黙が愛をいっそう貴くする ひりひりと風が吹 […]
  • 自転車 - 軽やかに 走ろう 空気入れたての 自転車みたいに 世界をありのままに 感じることができるのだから
  • 文明と海底鉱物資源と技術革命 - 「だが、なぜそんなにまでして海底鉱物資源の採掘にこだわるんだ? ネンブロットに行けば、全長三〇〇メートルの無人掘削機がガンガン露天掘りしてると言うじゃないか」 「それは一部の金属鉱山や、石灰や陶石や珪石みたいな非金属鉱床に限った話だ。希少金 […]
  • 話すのが苦手でも自分を好きでいたい - 「言葉の問題というのは、四肢やその他の障害と同じくらいダメージが大きいものです。なまじ普通に生活できるが為に、『喋れない』『読み書きできない』というだけで、低能や怠け者のレッテルを貼られてしまうのです。それで本人もますます心が萎縮して、本来 […]
  • 人間とは乗り越えられるもの ~創造的な人生とは - 「人間とは乗り越えられるものだよ」と髭の教授は言った。 「創造的であることが、あらゆる苦悩から我々を救ってくれる。傷つき、苦しむ自分を恥じなくなった時、本当の意味で君は悲劇から自由になれる」
  • The Lady of Shalott - 恋を知り あなたを知って 私は死へと旅立つ 報われぬ想いを胸に 夜の果てへ 恋を知り あなたを知って 私は永遠に孤独になった もう何処にも救いはない この地上に あなた以外に もはや死だけが 私を安らかにする 悲しみも苦しみもない 永遠なる […]
  • 海を想う人の心が美しいのだ - 海岸に打ち付ける波の一つ一つにも生命の営みがある。 波は微生物や細かな堆積物を運び、海岸の地形や地質を少しずつ変えてゆく。 それは時に人間社会に不便をもたらすが、こうした変化があればこそ、自然のシステムは生き続けることができる。たとえ生きて […]
  • クラゲ ~月に生まれ変わる~ - クラゲは死ぬと 黄色い月に生まれ変わるらしい 二十八夜ごとに 一匹ずつ 新しい生命をもらって 海の底から立ち昇るそうだ だけど  そこにも  ちゃんと一生があって 新たに生まれた月も 十五夜を過ぎれば欠け始め 二十七夜には回帰の月になって […]
  • 言葉 - 言葉は 時に 病的に 私に襲いかかる だけど それは 私がPure だからではなく 泥も光も あわせ持った 生々しい生き物だから ここではない何処か この世を離れた何処かへ 今すぐ飛んで行こう 心が新しいうちに 言葉が死なないうちに 初稿: […]
  • 言葉の倉庫 ~あちこちに書き散らした思考の断片~ - 苦しみも疑いも、相手が自分の思う通りになってくれないところから始まる。 だったら、 苦しみを払うなんて、か~んたんな事。 ただ相手の心を信じればいい。 自分の事より、ずっとずっと相手の気持ちを大切にすればいい。 そうすれば、苦しみなんてウソ […]
  • La Mer ~世界は変わる。 変わると信じた人間が 変えるのだ - 心の海が凪いでいる 目の前は 未だ黒い雲が垂れ込め 水面には陽も射さないけれど それを見つめる眼は 不思議なほど穏やか まるで心の海を映し出すように 風は荒ぶり 波は切り立つ それでも彼は水際に立ち 一人静かにつぶやくのだ 「世界中で この […]
  • カルミナ・ブラーナ 『運命』とは - まったくのろわしいこの人生は 意地悪な目つきをすると思えば 今度はまた愛想よくして見せる ふざけた気持ちで 時には窮乏を 時には権力を 氷のように掻き消してみせる 
  • Fortuna -運命- 絶望と試練と - 前回、『運命の女神は意地悪な顔でやって来て、勇者を試す』と書いた。 いつか本で読んだ。「人間に解けない問題は与えられない」と。 難問、難問、また難問…… それこそ血を吐くような思いで、これらの難問を解いてきた。 時には、投げたくなったことも […]
  • 真珠と努力とライフワーク - 真珠の核にあるのは、棘だか砂だかの小さな異物。 痛い、苦しいと泣きながら、じっと抱えているうちに、 綺麗な珠になりました――。 愛でも、閃きでも、何ものにも顧みられることなく、 じっと胸に抱き続けることは苦しいものだ。 ダイヤの原石か、ただ […]
  • 言葉の倉庫 仕事について - 正しいからといって人が付いてくるわけではないし、正しければ報われるというものでもない。 『盗むな、殺すな』という話なら明快だが、『事業を拡張するか否か』という話になれば答えは無数にある。まして社会の方向を定めるとなれば、変化を求める者、現状 […]
  • 命が大切なんじゃない、君自身が大事なんだ - 君が周りの人に「死にたい」と言えば たぶん みんな 口を揃えて言うだろう 命を粗末にするな 人生を大切に生きろ と * でも  同級生にはいじめられるし やることなすことツイてない 好きな人には裏切られ 仕事もクビになった 努力すればいい、 […]
  • 今日、ボクは、引きこもるのを止めた - ボクがこの部屋に引きこもってから どれぐらいの月日が流れただろう はじまりは 小さな痛みだった なんとなく 人と会うのがつらくて 誰にも顔を見られたくない 話しかけられたくない そんな気持ちだった。 ☆ だからって 誰かに必要とされること […]
  • 心の旅 物事の意味に気づく時 - ぐるっと一周、心の旅を終えたら、同じゼロ地点に戻ってきた。 その時、私は、どんなに彼に愛されていたか、心の底から実感することが出来たよ。 あの悲しみも苦しみも、私には絶対必要なものだった。 神様に与えられた愛の課題を見事に解いたような気がす […]
  • Fall in Love ~恋というもの~ - 自分の気持ちに気付いてから 来る日も 来る日も 溜め息ばかり 寝ても 醒めても 何をしていても だって どこにも答えがない この想いが 何処へ行くのか いつまで続くのか 先にあるのは 悲しみなのか 悦びなのか いつか ため息にうもれて 死ん […]
  • 好きになってもいいですか。 - 好きになってもいいですか。 気付いた時は、どうしようもなく あなたにひかれてしまっていたのです。 あなたの仕草。 あなたの吐息。 あなたの足音。 あなたの眼差し。 あなたのすることで、 私の心をふるわさないものは何一つありません。 あなたと […]
  • 透き通るように小さな爪 - ユキちゃんの手。 生まれた時は、鶏の足みたいにシワシワで、 皮膚なんか今にも破けそうなぐらい薄かったのに、 今はおまんじゅうみたいにプリプリしているよ。 あんまり柔らかくて、温かいので、 いつも両のゲンコツにプチュプチュとキスすると、 甘い […]
  • ちょっとだけ待っててね - ユキちゃん。 いつもバタバタして、ごめんね。 掃除。洗濯。買い物。炊事。 やることがいっぱいあって、 いつもユキちゃんをひとりぼっちにさせてしまう。 「お台所をするから、ちょっとだけ待っててね」 そう言って、今日もユキちゃんをベッドに一人、 […]
  • ママが一番好きなのは - ママが一番好きなのは、 お風呂の後、お乳をいっぱい飲んで、 満腹になったユキちゃんが ウトウトし始めた時。 今日も、 いっぱい遊んで、 いっぱい泣いて、 いっぱいお乳を飲んで、 「楽しかったよ」と言っているのが 確信できるから。 ななめ横か […]
  • The Moon -Respiration Ⅱ- - 月が私を見ている 赤い歯を剥き出しにして 何をそんなに笑うことがあるの 私は今日を生きるのに精一杯・・ 私もお日様になりたかった 明るく世界を照らす陽に だけど私は凍てつく夜の影 自らは輝けぬ星 光を投げかけられねば 生きて行けない カーテ […]
  • Angel ~嘆きの天使~ - 人を信じ、世界を慈しみながらも その裏側で 世界など滅んでしまえばいいと願う Angel 誰よりも人間を知るが故に 人々の幸せを願いながらも ノアに方舟を作らせ 地上を水で洗い流した神様の気持ちが よくわかる Angel 誰よりも人間を信じ […]
  • darkness 闇もまた優しい – Respiration Ⅰ- - 陽が当たりそうで 当たらない そんな暗闇を生きている 生きることに意味があったのは 言葉も知らぬ 無垢な頃 何が私を変えたかは もう遠い昔のことなので 語る気にもなれない せいぜい 渇いた道すがら 蜃気楼のように 夏の陽を思い出すぐらいで […]
  • 彩雲 ~人間の眼は、意識したものしか見えない - 皆さんは『彩雲』をご存じですか。 太陽の光の加減で、雲の縁あるいは全体が、まるで虹が架かったように七色に輝いて見える現象です。 雨上がりや、陽が大きく傾く早朝や黄昏にしばしば見られ、古代中国では幸運の始まりを告げる吉兆とされてきました。 そ […]
  • 言い訳の中に人生を埋もれさせてゆく - 幸せを求める気持ちは皆同じ──特別な人など何処にもいやしない。 心にいろんな誤魔化しを強いながら、私たちは事実から目を背け、代替品ばかりを求め歩く。 「気付き」こそ真実に至る第一歩であるにもかかわらず、言い訳の中に人生を埋もれさせてゆく。 […]
  • 心の平和を得るために - 人間の孤独や苦悩の本質について考えたとき、私が真っ先に思い浮かべるのは、『エゴ』だ。 誰だって、自分が可愛い。 できれば、自分だけは傷つきたくないと思う。 そうして、いつしか心が自身の事でいっぱいになった時、私たちは利己的な欲望の塊になる。 […]
  • 海月(くらげ)ひと夏の命 - 時が過ぎ、秋が深まる頃には、波に運ばれて、別のものに生まれ変わるのだろうか? それとも、海の見える所にずっと身を横たえたまま、少しずつ砂の上に崩れていくの──?
  • 疲れ果てて ゴッホ展の思い出 - ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの作品に『 worn out 疲れ果てて』という作品がある。 十八の時、ゴッホ展で初めて本物を目にしたのだが、見た瞬間、絵に突き飛ばされそうになった。 そこには、見る者を圧倒するような、凄まじい情感が渦巻いていた […]
  • 古今東西の名言 御言葉50選 - われわれの人生とは、われわれの思考が作り上げるものに ほかならない / 常に何かを聞き、常に何かを考え、常に何かを学べ。 これが人生の真の生き方である。何事も切望せず、 何事も学ばない者は生きる資格がない。
  • Pearl ~汗と涙の結晶~ - 愛でも、夢でも、閃きでも、何ものにも顧みられず、胸に抱き続けることは苦しいものだ。ダイヤの原石か、ただの石ころか分からぬものを、ひたすら自分の中で磨き続けることは。
  • ある午後の風景 ~今度、生まれ変わったら~ - ベランダに出たら、中庭で居眠りする猫を見つけた。 あんまり気持ち良さそうなので、 今度生まれ変わるなら、猫でも良いなあと思った。 人間はよけいなことを考え過ぎる。 ただ陽の温もりだけを感じて生きていればいいのに。 日の出とともに目覚め、日の […]
  • Liebe (愛) 世界であなたほど愛している人はないから - 世界で あなたほど愛している人はないから だからこそ あなたに「愛している」と言う訳にはいかない 愛は 愛する人を苦しめるためでなく ただ ひたすら愛するためにあるから そして この不条理こそが『人の世』なのだ 愛の極で 私が見たのは 我が […]
  • 恋の詩 ~恋は、隠しきれるものではないから~ - 『恋とはひっきょう隠しきれるものではない』 想いは必ず心から言葉、心から瞳にあふれ出る そして心から心へと伝わっていく 黙っていても眼差しは正直だ 眼差しの先にはいつでも恋する人がいて、 その姿を追いかけている 視界から消えても、まだ追い求 […]
  • 恋の詩 ~私は恋なんてしたくない、でも恋してしまった~ - 私は恋なんてしたくない。 でも恋してしまった。 この恋には入り口も出口も無い。 その悦びの果てにあるものは、深い悲しみと別れだけ。 いつの日かまた涙して、恋したことを悔いるだろう。 それでもいい。 今一瞬の悦びを追い求めていたい。 永遠に心 […]

映画のレビュー

好きな映画をよいしょするレビュー。古めの作品が多いです。

POPS・JAZZ・歌謡曲

お気に入りの洋楽に関するエッセー集。

クラシック音楽・オペラ・バレエ

クラシックの名曲や舞台芸術に関するコラムです。

好きなアニメ&漫画

北斗の拳と池上遼一がメインです。

  • 結婚して「心が自由になる」ということ 池田理代子の『セイリング』より - あの人のそばで、わたし、生まれて初めて、自分を解き放つことができたように思うの!
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  • 鉱業問題が手軽に分かる『コルタン狂想曲』と『ブラッド・ダイヤモンド』 - 鉱業問題の根の深さについて考えたことがありますか? 日本ではもっぱら原子力発電や代替エネルギーの問題が取り沙汰され、金属資源がクローズアップされることは少ないですが、こちらも同じくらい深刻であり、方々に歴史的悲劇を引き起こしている要因でもあ […]
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  • 永遠の命(機械の身体)を求める人は案外幸せなのかも『銀河鉄道999』より - 人生が幸せであれば永遠の命を求める。それでも機械化人間が過りなのは永遠の命を手に入れることで思いやりやひたむきさを失い、生身の人間を蔑むようになるから。
  • 母の愛は馬車より強し ロザリーのお母さんの勇気 - 「文句があったら、いつでもベルサイユにいらっしゃい」のポリニャック伯爵夫人の捨て台詞で有名なロザリーのお母さん轢死事故。実際、町中を走る馬車の速度は徐行する車より勢いがあります。ロザリーの生みの母であるポリニャック伯爵夫人を呼び止めようと身体を投げ出したお母さんの心情は想像して余り在るというコラム。
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  • 超時空要塞マクロス リン・ミンメイは可愛かった / 失恋したら聞く歌『天使の絵の具』 - 「女の子」のいいところは、やはり、悲しみや苦しみにも柔らかな耐性があって、「明日」というものを信じられる純粋さがあることだと思います。これが年を取ってくると、だんだんひねくれて、醜くなりやすいのだけれど、ミンメイのように身も心もピチピチと若い女の子は、心の傷さえも生きるパワーに変えて、軽やかに踏み出せるんですね。いつまでもその場にうずくまって、泣いたりしないのです。
  • きょうだいは平等に愛せるか 『北斗の拳』アサム王と三兄弟のエピソードより - 親の目には平等でも、きょうだい間には歴然とした上下関係があるものです。 弟より兄、妹よりは姉の方が一日の長がありますし、周りにも重く見られたいのが人間の性分です。 そのように兄(姉)として頼られ、『格』を尊重されるからこそ、弟(妹)を慈しむことができるのです。
  • 『ガラスの仮面』44巻 紫織さま、都会の銀河にご乱心。 - 可愛い顔をして、中身はとんでもない俗物だった鷹宮家令嬢・紫織さま。「紫織には夜空の星より、足元の輝く銀河の方が魅力的ですわ」とついに本性を現し、必死で自分の気持ちを誤魔化そうとしていた真澄さまにトドメを刺す。果たして真澄は逃げ切れるのか? 怒濤の44巻レビュー。
  • 酒の飲み方は『あぶさん』に教わった 現役引退、お疲れさまでした! - 「エロ本の間」で見つけた私の宝物。サチコと結婚したのを機に読むのを止めた(T_T)
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  • アイデアとは潜在能力 今は必要なくても、いつかは誰かが必要とするかもしれない with 大友克洋の『AKIRA』 - どうして誰も欲しがらないと決めつけるんだい? 遠い将来、それこそ何世紀という未来、海面が著しく上昇して、海抜の低い島や沿岸のデルタ地帯に住み続けることができなくなった時、海のど真ん中でも建設可能な干拓都市の構想が必要とされるかもしれないよ.。今すぐ実現するかどうかは問題じゃない。それこそ君が言うような『空想ごっこ』を真剣に考え抜いた人がいたから、恒星間航行も可能になったんだ。
  • 『DEATH NOTE』 なぜ人を殺してはいけないのか - DEATH NOTEによって死神の力を手に入れた真面目な高校生・夜神ライトは、世直しと称して悪人の抹殺を繰り返すようになりますが、天才の探偵Lと警察に追い詰められ、最後は手当たり次第に邪魔な人間を殺害するようになります。「非凡な人間は法をも超える権利を有する」というドストエフスキーの『罪と罰』を現代にスライドした傑作から、人類の重要な命題について語るコラム。
  • 白雪姫はなぜ幸せになったのか ~三大プリンセスを擁護する幸福論~ - 昨今は「楽して幸福を掴んだ女性」のように語られるディズニーの三大プリンセス。果たして彼女たちは否定派の言う通り、無知で、怠惰で、棚ぼた式に幸運を手に入れたラッキーガールなのでしょうか。プリンセスが幸福を掴んだ秘訣を語ります。
  • 劇画家・池上遼一の妖艶な世界『近代文学名作傑作選』& 耽美傑作集『肌の記憶』 - 心卑しい天才絵師が、帝から命じられた「地獄変」の屏風絵を完成させるため、「世にも美しい女が火に焼かれて悶え死ぬところが見たい」と申し出たところ、帝の計らいで実現する。だが、絵師の目の前で火にかけられたのは、なんと彼が心から愛する一人娘だった……芥川龍之介をはじめ、山本周五郎、泉鏡花などの名作を官能的に描いた珠玉の短編集。
  • プラハ『飢えの壁』 ~カレル4世とルイ16世 - 寒さで凍てついたベルサイユ宮殿の庭園を視察したルイ16世は「ちょうどよかった。パリから失業している男たちをあつめて、氷かきをやらせるといい。賃金をたっぷりはずんでな」と兵士たちに命じる。プラハではカレル4世が貧困に苦しむ庶民の為に必要のない巨大な壁を建設したといわれている。君主に必要な徳と社会の幸福に関するコラム。
  • 酒とバラの日々 オスカルさまとブランデー - 結婚話をけってから酒浸りになったオスカル。彼女にとってのフランス革命とは、意識と生き方の革命でもあったというコラム。ジャズの名曲『酒とバラの日々』ペリー・コモの動画と歌詞を紹介、ポーランドのアルコール依存症の社会問題についても触れています。
  • 無知は知の始まり オスカルさまと野菜スープ・貴族が貧者の現実を知る時 - 大貴族の令嬢に生まれ育ち、華やかなベルサイユ宮殿の世界しか知らないオスカルが、ロザリーの手引きで、初めてパリの貧しい庶民の暮らしを体験する場面。「分かったつもり」でも、何一つ理解していなかったことを思い知り、後のバスティーユ攻撃に繋がるエピソードです。ポーランドの病院の食事や施設を動画と写真で紹介。
  • 寺山修司の名言とモルゲッソヨ - 平昌五輪で大人気の『モルゲッソヨ』のアスキーアートがあまりに素晴らしいので、寺山修司の名句と掛け合わせてみました。 モルゲッソヨは立ち会いを許された覗き魔である。 寺山修司の仮面画報より 正しくは、「観客は立ち会いを許された覗き魔である」。 […]
  • 魔夜峰央のパタリロは究極の二次創作(褒め言葉) - 魔夜峰央先生のパタリロが舞台かされると聞いて、ビックリ。 どんな様相になるのか、野際陽子の月影先生くらいのインパクトはあるのか、ニュース記事をのぞきにいったら、想像以上にお似合いで二度ビックリ。役者さんの演技魂となりきりポーズに感嘆しました […]
  • 水原勇気とセクハラと現代のドリームボール - 水島新司が「女性のプロ野球選手を漫画に描こう」と思い立ち、有名選手にアドバイスを仰いだところ、否定的な回答ばかりだった。野村監督だけが「その女の子にしか投げられへんボールがあれば、リリーフエースのような形で使えるかもしれんな」と可能性を示唆。「彼女にしか投げられない決め球」が道を切り開くこともある。男性に勝つのではなく、女性ならではの能力で堂々と社会のマウンドに立とうというコラム。
  • MAD MAX とパクリと北斗の拳 - 『北斗の拳』の原作者である武論尊と原哲夫先生を掴まえて「マッドマックスをパクりましたね」という人は皆無でしょう。 あの作品にインスパイアされて北斗の拳が生まれたのは誰もが知ってる話だし、先生自身も公言されている。 マッドマックスだけでなく、 […]
  • オタクとマニアとファンの違い - オタクは一枚の絵に恋して、人生まで変える。
  • 君は世紀末を知っているか!? TOM★CATさまの『北斗の拳』 - 199X年もいつの間にやら大昔(。・ω・。)
  • 漫画家の育成に必要な「場」とは ~中野晴行の「まんがのしくみ」より - マンガクリエーターを育てるなら、まず新人たちを育てるための媒体をつくることが重要だ。ebookjapanで連載中のコラム『まんがのソムリエ』から。藤子・F・不二雄や藤子不二雄A 、石ノ森章太郎らが切磋琢磨した伝説の『トキワ荘』をモチーフに現代の新人漫画家の育成について説く。
  • 『子育て』とは、子供時代をもう一度生き直すこと 『ファインディング・ニモ』より - 息子が2歳になった時、知人に『ファインディング・ニモ [DVD]』のDVDをプレゼントされ、家族で見ていたら、特典映像の中で監督さん(アンドリュー・スタントン)が次のようなことをコメントされていた。 「『親になる』ということは、子供の気持ち […]
  • 男塾塾長 江田島平八と80年代「少年ジャンプ」黄金期について語る ~民明書房刊・特別企画? - 今、宮下あきらのマンガ『男塾』が、「国内最大のマンガ(電子書籍)販売サイト ebook Japan」でぶっちぎりの人気らしい。 タイトルからしてイッってるけども、中身もそれはそれは筆舌に尽くしがたい迫力というか、ハッタリというか。「こんな作 […]
  • 姉妹という半身 ~萩尾望都の傑作マンガ『半神』 - わたしは一生 こういう目にあうのか 一生 妹への褒め言葉を聞き 妹をかかえて歩き 妹にじゃまされ 一生 このいらだちとともにすごすのか いっそ妹を殺したい 私の不幸はそれほど深い。ユージーの気持ちは、年の近い姉妹、あるいは、あまりに容姿や能力で差のある姉妹が居ると、大なり小なり経験する気持ちではないだろうか。
  • 池上遼一『サンクチュアリ』と映画『キリング・フィールド』が描く日本社会とポル・ポト政権の悲劇 - 本人というのはね、管理というものの中で自分の喜びや目標を見い出せる民族なんですよ。やがて彼らが成長し技術者となり労働者となって車を造る。ボルト一本締めるにも違いが出てくるとは思いませんか?
  • 大宰相・田中角栄 編 ~さいとうたかをの劇画 - 夜の世界に詳しい私の友人がよく言っていた。 「男は、お金が手に入ると、今度は権力が欲しくなる」 「男の嫉妬は、女の嫉妬とは比べものにならないくらい深く、激しい」 残念ながら、その生々しい現場を見る機会はなかったけれど、「お金はどこまでいって […]
  • さようなら、オスカル ~少女から女へ変容の時 - 私にとって、マリー・アントワネットというのは、「囚われの女性」だった。好きでもない男性に嫁がされ、人間として正直に振る舞う自由もなければ、自分らしくいられる場所もない。しきたりに縛られ、好奇の目にさらされ、たえず偽りの笑みを浮かべながら、見せかけの自分を生きる……。
  • 「非実在青少年」アニメ・マンガ表現規制 と 竹宮恵子「風と木の詩」 - 「性」というものを考える時、大人はとかく医学的、あるいは倫理的立場から論じようとするけれど、本質はもっと人間くさく、生命の本能に根ざした凄まじい欲求であり、「性への理解」が目指すゴールは「真実の愛」である。「避妊」や「防犯」ではない。
  • 天才・竹宮恵子の『地球へ・・』の先見性 ~コンピュータの支配する社会~ - 「日常の些細なことまでマザーに知られることに何の違和感も持たなくなる」S・D社会の住民と、どこが違うといえるだろう。我々にはまだ「決定の自由」があるというだけで、コンピュータによる「情報収集、分析、提供」のシステムにがっちり組み込まれている現実は同じではないだろうか。
  • 欧州で F(エフ)る 何人たりとも、オレの前は走らせねえ! - ドライブは人生に似ている。先を急げば仕損じるし、臆病過ぎてもつまらない。あわてず、あせらず、あらそわず。他の車に惑わされることなく、自分のペースでハンドルを握る。追い越されても、割り込まれても、決して仕返ししようなどと思ってはいけない。いつ、どんな時も、自分の走りを見失わないことだ。
  • 『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』 ゴルゴ13に破壊された水素カ - この本、売れているそうですね。 Amazonいわく、 「水で走る自動車」は、今も昔も“封印”されつづけ、研究・開発を積極的に行ったスタンリー・メイヤーという技術者は、実際に毒を盛られて殺害されている。 この話、『ゴルゴ13』で読んだことがあ […]
  • 青春はバブルと共に潰え 『おやじギャル』の中尊寺ゆつこさんを悼む / 「ドリフターズ」から「ひょうきん族へ」バブルとお笑い - ワンレン、ボディコン、グルメにゴルフ、円高差益を利用して香港で買ったブランド品で身を固め、丸の内を闊歩する無敵のOL、白井麻子(しらいまこ)は、今現在、三十代後半から四十代前半の女の活力そのものだった。あの面白さは、バブルに青春時代を過ごした女でないと分からない。
  • マイ・ファニー・バレンタインと夫婦愛 ルイ16世とマリー・アントワネット - ルイ16世の処刑の前夜、マリー・アントワネットは祈りの中で「激しい恋愛感情はなかったにせよ、わたしはあの人を愛していたのだと……これもまた愛であったのだと……体にしみわたる長い夜をアントワネットは思いつづけていた」とその愛を自覚する。女性としてフェルゼンを求めながらも、一方では夫に対する尊敬と愛情も抱いていたエピソードから。
  • マリー・アントワネットの子守歌 ~海を越えた「みつばちマーヤ」 - 日本が誇る名作アニメ『みつばちマーヤの冒険』は、ポーランドでも国民的アニメとして親しまれています。ポーランド版の主題歌『Pszczółka Maja』は、国民的童謡として母から子に歌い継がれています。CDもレコードも無かった時代、母が歌う子守唄は格別な響きだったというコラム
  • マリー・アントワネットとミツコ ~国際結婚が生んだもの~ - 日本で初めてオーストリア伯爵クーデンホーフ=カレルギー家に嫁いだ青山光子はEU生みの母でもある。彼女の次男リヒャルトの唱えた汎ヨーロッパ思想が後のEUの土台となった。国際結婚が歴史を動かした点でマリー・アントワネットも通じるものがある。大和和紀の少女漫画『レディミツコ』やミツコの生涯を伝える動画も紹介。
  • 『北斗の拳』名言集 / 80年代カルチャーを振り返る - ブルース・リー、ボーイ・ジョーイ、ドルフ・ラングレン、スタローン、ジャバ・ザ・ハット、三原じゅん子など、80年代の人気者を上手にキャラクターに取り入れたのが当時の少年ジャンプ読者の心を鷲づかみにした。『北斗の拳』は80年代カルチャーと共に疾走した傑作であり、名言の宝庫でもある。
  • 恋する瞳 ~人はなぜ眼差しに惹かれるのか~ - 視神経は大脳に直結するため、心に思ったことがダイレクトに現れます。「ごらんあそばせ、王妃さまのあのまなざし。夫のある身でありながら、まあはしたない。あんなにうっとりと見とれたりなさって……」という台詞があるように、人間の目は心そのものです。『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラの「星のような睫毛」をモチーフに、目の魅力について語ります。
  • 無名戦士の墓 ~名もなき祖国の英雄たち - 欧州各地に存在する無名戦士の墓。歴史の書物に刻まれるのは一握りですが、その足下には、何十億という人々が存在します。「ベルばら」では、民衆の側について戦うことを決意したオスカルが「我らは名もなき祖国の英雄になろう」と兵士たちを奮い立たせる場面があります。名も無き人々の墓碑は未来に向かって、誰が語るよりも確かな平和のメッセージを送り続けています。
  • オスカルの怒り ~アウシュビッツとド・ゲメネ公爵~ - 空腹のあまりパンを盗んだ幼子を後ろから騙し討ちにしたド・ゲメネ公爵。その一部始終を見ていたオスカルは宮廷の晩餐会で「まだものの善悪もわからぬ子どもを背中からピストルでだましうちするような男がいっぱしに公爵だなどとは、かたはらいたい」と告発し、決闘を受けて立ちます。子供も犠牲になったアウシュビッツ収容所の写真や動画を紹介。
  • ベルばら・コード サクレクール寺院を探せ 池田理代子の創作秘話より - ベルサイユのばらを創作するにあたって、池田理代子先生は「図書館や出版社の資料室に行って、日本で手に入れられる限りの本を資料にしました。実物はまったく見ずに写真を見て絵を描いていたわけです」。連載後、フランス革命時には存在しなかったサクレクール寺院が描かれていることを読者から指摘されます。その箇所はどこでしょう。
  • Shall we ダンス? 一度、あなたと踊ってみたい ~ルイ16世の切ない願い - 美しい妻マリー・アントワネットに恋心を抱きながらも、容姿コンプレックスから愛の言葉もかけられず、ダンスの申し込みもできなかったルイ16世。マリーも決して嫌いではなかったのだから、勇気をもってアプローチすれば、ダンスを踊ることもできただろうに、というコラム。
  • オスカルとは何者だったのであろうか - 私にとって、オスカルとは何者だったのであろう。凛とした美しさ、意志もって生きる素晴らしさ、自らに従う潔さと素直さ――そうした、真に女性らしい、女性にしか出来ない、豊かでしなやかな生き方を体現してくれた人、そんな感じがする。
  • 男の人から愛しているといわれたこともなくて『ウェディング・ドレス』池田理代子短編集(3)より - ミシンだけふんで……男の人から愛しているといわれたこともなくて……みじめったらしい、つまんない人生……なんで、あたしが、こんなことしなきゃなんないの! ばかばかしい30年! むごいよぉ……
  • オーストリア女 =マリー・アントワネット ~異国の女として生き、異国の女として死す~ -  近頃は、国際人を目指して早期の英語教育も盛んですが、果たして言葉は本当に国や民族の違いを超えるのか、時々、疑問に思うことがあります。  たとえば、日本人相手に「ベルばらがね……」と言えば、池田先生の名前はもちろん、作品の内容、オスカルやア […]
  • ザ・結婚証書 ~マリーの指先も震えた運命の一瞬 - 政略結婚によりフランス王太子(未来のルイ16世)に嫁いだマリー・アントワネット。結婚当時、14歳だった彼女は緊張のあまり結婚証書にインクの染みを作ってしまう。周囲からは「なんと不吉な」と囁かれたエピソードとポーランドの市民婚を紹介。署名欄もレディファーストで新婦の名前を上段に記入するが、日本の習いに従って下段に記入したという話。
  • 素敵な恋のあきらめ方(ベルサイユのばらに寄せて) - 恋をして、何が辛いかといえば、その人をあきらめなければならない場合でしょう。 かといって、人を好きになったら、そう簡単に理屈であきらめきれるものではありません。頭では分かっていても、「もしかしたら」と期待して、側に寄ってみたり、背伸びして、 […]
  • 38歳 マリー・アントワネットと同じ年齢になる(ベルサイユのばらに寄せて) - この世には、その身にならないと分からないことがたくさんある。 私も、10代の頃は、「マリー・アントワネットという女性は、なんと愚かで、浅はかなのかしら」と思っていたが、自分も結婚し、子供を生み、マリーと同じ年齢だけ生きたら、彼女がそうならざ […]
  • マリア・テレジアの選択 (ベルサイユのばらに寄せて) - 仕事を持つ母親にとって、一番心に突き刺さるのが、「子供と仕事と、どっちが大事なの?」という問いかけだろう。 「どっちが大事」と訊かれても、どちらとも言えないし、こればかりは比べようがない。 もちろん、「子供が大事」なことは言うまでもないが、 […]
  • 恋人たちの夏時間(ベルサイユのばらに寄せて) -  ヨーロッパの夏の日照時間は長い。  夏至の頃には、夜の九時を過ぎても、まだ顔の見分けがつくほど明るく、広場も、食後のビールを楽しむ人々でごった返している。夏のこの季節、「夜」と言えば、十時以降を差し、「十時になったから帰ろう」ではなく、「 […]
  • プチ・マリーの行方(ベルサイユのばらに寄せて) - マリーは多くの人間にかしずかれ、自分から誰かの為にケーキを焼いたり、窓を磨いたり、足腰の弱ったおばあさんを支えてあげたり……といった行為とはまったく無縁に、生活の隅から隅まで、最高の尊敬を払われてきた。しかし、与えられるばかりで、自ら与えるチャンスが無いというのは、一見、楽なようで、実は心の地獄なのではないだろうか。
  • 宝塚 バラの魔法が宿る街(ベルサイユのばらに寄せて) - 宝塚は、今もたくさんの乙女の来訪を心待ちにしている。乙女が宝塚を愛するのではなく、宝塚が乙女たちを幸せにしたいのだ。次にバラの魔法に出会うのは、きっとあなたかもしれない。
  • お手製ショコラの思い出(ベルサイユのばらに寄せて) -  私が小学生の頃、周囲で、ベルばらを熱心に読んでいる子は非常に稀であった。彼女たちの愛読書と言えば、「チッチとサリー」みたいな、ほのぼの恋愛マンガか、「キャンディ・キャンディ」のような、少女が主人公の物語が大半で、歴史ものや大人の恋愛ものを […]
  • もしジョゼフィーヌに子供が生まれていたら - パリにあるロダン美術館の庭から、『考える人』の肩越しに、アンヴァリッドの壮麗なドームを、ほんの少しだが眺めることができる。 先に旅行した際は、時間がなくて、アンヴァリッド訪問は叶わなかったけれど、「ああ、あそこに、私の大好きなナポレオンが眠 […]
  • 死ぬまで生き直せる NHK『知るを楽しむ(池田理代子)』から  - 「とにかく一生懸命生きていれば、必ず見てくれている人がいて、何かしら道が開けていくんだ、というのが実感です。やはり、一生懸命生きないとダメです」
  • 宇宙戦艦ヤマトと銀河鉄道999 ~無節操な続編に怒る~ - そりゃね、ワタクシの年代で、ヤマトも999も見てない――という人は、希有ではないかと思います。 これをリアルタイムで見た時のインパクトというのは、今の子供達の比ではないですよ、本当に。 私はもともと、天文学とか星座物語なんかが大好きで、ほと […]
  • ヒロインの変遷 オスカルとマリーアントワネット - 私が「ベルばら」にすっ転んだのは小学校四年生の時です。 NHKで見た宝塚劇場中継がきっかけでした。 その頃は、愛だの恋だのという話はもちろん、生き甲斐だの、人生だのというテーマにも何の関心もなかったので、『オスカル』というヒロインとの出会い […]
  • 『北斗の拳』と兄弟論 兄弟ならば、違う道を歩むがよい! - 私は『北斗の拳』の伝承者争いのエピソードが好きで、キャラクターで言えば直情型の長男ラオウ、技で言えば、北斗究極奥義『無想転生』が好きなんですよネ。 なぜか全巻持っているので、家に来た人がいつもビックリするのですけど。(それも愛蔵版^^;) […]
  • 人間の生き様を熱く語る名セリフの宝庫 梶原一騎の名作漫画『愛と誠』 - 人を愛することだけはこの世を支配する法則とは別世界のものです。この世の法則――それは人間が幸福に生きていくことです。美貌の財閥令嬢と三日月傷のアウトローの心の闘いを描いた青春アクション巨編。投げナイフ、影の大番長、君の為なら死ねるの岩清水君など、脇の魅力も素晴らしい。

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海洋小説『曙光』MORGENROOD

宇宙文明の根幹を支える稀少金属ニムロディウムをめぐる企業と海洋社会の攻防を舞台に描く人間ドラマ。生きる道を見失った潜水艇パイロットと愛を求めるフォルトゥナの娘の恋を通して仕事・人生・社会について問いかける異色の海洋小説です。
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