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本当の心の強さとは ~無理に鋼になろうとするな

「強くなりたい」という願いがありますが、「心の強さ」と「気の強さ」を取り違えている人も多いのではないでしょうか。

心の強さとは”折れない強さ”で、「言いたいことがはっきり言える」とか「周囲の目を恐れない」みたいな気の強さとは異なります。

そして、多くの人は、後者を「強い」と思い込み、虚勢を張ったり、強気に出たりします。

一時は相手に打ち勝てるかもしれませんが、元々、強いわけではないので、自分よりもっと強気な人や優れた人に出会うと簡単に心が折れます。

相手に勝ったと確信するまで、がむしゃらに頑張るので、いつか疲れて、挫折します。

本当の心の強さは、競うこともなく、落ち込むこともなく、淡々粛々と生きていくものなのですが。

本作では、堤防を守りに戻って、高潮に呑まれた父の死を理不尽に感じ、その怨みを故郷の再建コンペや人間関係にぶつける主人公の姿が描かれています。

父の死の真相を知って、その怨みはいっそう激しいものになります。

それに対し、上司であるアル・マクダエルが教えるのは、『本物の心の強さ』です。

本当は人一倍繊細で、一人で生きていけるほど強くもないのに、「そうあらねば」の一心で、がむしゃらに頑張ってきた主人公に、心の目を開かせる場面です。

【小説の概要】 意地と心の強さは違う

採鉱システムの接続ミッションを前にして、ヴァルターは幼馴染みのヤンから、父の最期の様子を聞かされる。

土木技師だった父は、決壊寸前の堤防を守りに戻り、ぎりぎりまで必死に高潮と闘ったが、ほんの数分差で救援の車に乗ることができず、高波に呑まれたことを知って、激しいショックを受ける。

そんな中、最後の主任会議が開かれ、アルはヴァルターに生きる心構えを語って聞かせる。

関連のあるエピソード →
・ 一つの人生に一つの目的 ~人はみな深海に眠る鉱物資源
・ 新しい価値観を受け入れることが人生を変える ~自分を信じてこそ

【第二章 採鉱プラットフォーム】 のシリーズ

このパートは海洋小説『曙光』(第二章・採鉱プラットフォーム)の抜粋です。詳しくは作品概要をご参照下さい。

第二章 採鉱プラットフォーム Googleブックスで試し読み

水深3000メートルの海台に広がる海底鉱物資源を採掘する為、潜水艇パイロットのヴァルターは洋上プラットフォームの採鉱システムを接続するミッションに参加する。採鉱事業を指揮するアルの娘リズは彼に一目惚れするが、彼の態度は素っ気なく..。
Googleブックスで試し読みできます。

海洋小説 《曙光》 MORGENROOD
ブックカバー
宇宙文明を支える稀少金属ニムロディウムをめぐる企業の攻防と、海洋社会の未来を描く人間ドラマ。心に傷を負った潜水艇のパイロットが、恋と仕事を通して成長する物語です。