感動ドラマ– tag –
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クラシック音楽・オペラ・バレエベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」~歓喜の歌を世界で最初に耳にした聴衆~
不朽の名作『第九』が作曲された背景とシラーの原詩、日本語訳について解説。初演の様子を描いた伝記映画『敬愛なるベートーヴェン』の一場面を動画で紹介。世界で1番幸せなのは初演に立ち会った聴衆とベートーヴェンの隣に住んでいた老婦人。 -
文学・思想・神話小説『白い巨塔』 山崎豊子の「あとがき」より ~作家の社会的使命とは / 華麗なる一族
権威のヒエラルキー、浪速大学附属病院を舞台に、優秀な外科医・財前五郎の野心と権力欲、誤診によって亡くなった患者家族とそれを支える里見医師らの人間模様を、豊富な医学知識を元に描いた重厚な人間ドラマ。作家・山崎豊子の社会的使命とは。 -
映画映画『スラムドッグ・ミリオネア』と運命論 ~僕と君の違いは『運』だけ・努力が全てではなく~
クイズ・ミリオネアに出場した貧しいインドの青年が次々に難問を解いてファイナルアンサーに挑む。虚偽を疑う司会者は青年を警察の拷問にかけるが、彼が学んだことは真実だった。貧困、人身売買、売春など、インドの壮絶な現実を舞台に、少年達のパワフルな精神力と生きる知恵を描いたヒューマンドラマ。 -
映画チャイコフスキーのバイオリン協奏曲が輝くハートフル・コメディ映画『オーケストラ!』
クラシック音楽をテーマにした映画と言えば、やたら高尚だったり、やたらシリアスだったり、こちらも身構える作品が主流で、「音楽は良かったけど、なんか疲れた」と感じることも少なくありません。その点、寄せ集めオーケストラのどたばたパリ公演の模様を描いた『オーケストラ』は、笑いあり、涙あり、の上質な映画。 -
映画繊細だと絵は売れない 映画『ビッグ・アイ』
内気な妻マーガレットに代わり、口八丁手八丁の夫ウォルターは作者を語って『ビッグ・アイ』を売りまくるが、嘘は長続きしなかった。派手な宣伝や評判に惑わされずに『真実を見ろ』。絵の中の大きな瞳は見る人にそう語りかけている。実話の映画化。 -
映画映画『ゲッタウェイ』(1978年)と犯罪者の逃避行 ~なぜ作中で犯罪を肯定してはならないのか~
一つは、子供が殺害される場面を描写しない。もう一つは、犯罪者のハッピーエンドを描かない。 -
映画移民と高給レストランの異文化交流を描く 映画『マダム・マロリーと魔法のスパイス』
移民問題に揺れる欧州。高級レストランの真向かいに、まさかのインド料理店。気品溢れる女主人マロリーと香辛料プンプンの移民一家は対立するが、料理を通じて次第に理解し合うようになる。異文化共生について考えさせられる心温まるヒューマンドラマ。 -
映画アイデンティティと自信喪失の時代 『ペレ 伝説の誕生』
サッカーの神様ペレの誕生にはブラジルの国民性を象徴する『ジンガ』の動きがあった。欧州風のフォーメーションプレイに従うよう強要され、自分のプレーを見失うが、ジンガこそ自らのルーツと思い定め、ブラジル国民の願いを体現する。伊藤みどりさんのコラムも添えて。 -
映画21世紀の正義と教育 ヒーローとは何か 映画『ローガン』
空前のブームとなったXーMENシリーズも、ヒュー・ジャックマンら役者の高齢化に伴い、終止符を打った。最終話は20世紀のヒーロー伝説を覆すような内容だった。真の平和を願う大人から、21世紀の担い手たる子供達への力強いメッセージでもある。 -
映画映画『グラン・トリノ』 老兵は死なず、ただ消え去るのみ
年老いて社会からも家庭からも居場所を失ったウォルトの前に現れたのは、移民でモン族の心優しい青年タオだった。ヤングマフィアに絡まれるタオを救うべく、ウォルトがとった行動は意外なものだった。世代間ギャップと高齢者の心情を描いた良作。 -
映画『フロスト×ニクソン』アメリカ国民を釘付けにした伝説のTVインタビュー
悪名高いウォーターゲート事件の中心人物として現役中に弾劾されたニクソン大統領と、真実を突き止めるべくインタビューに挑む人気司会者のフロスト。真実を語ることで復帰の足がかりを永久に逸したニクソンは、政治家としては完全に終わったが人として救われた。 -
映画リプリー船長が最も美しいコメディ映画『デーヴ』
米国大統領のそっくりさんデイブは、愛人と情事の最中に腹上死した大統領の代役を務めるが、持ち前の人柄から国民の信望を一身に得るようになる。だが妻のエレンはデイブが偽物であることを見抜き、芝居も続けられなくなる。爽やかで心温まる良作。