生きていくこと– tag –
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エッセイ&コラム己が運命を愛せ ~たとえ望まぬ方向に人生が流れようと
ヴァルターはリズとの結婚を意識しながらも、指輪を渡すことができない。彼女と結婚すれば、アステリアにとどまり、彼女と同じ運命を共に背負うことになるからだ。彼は己の運命を受け入れ、愛することができるのだろうか。 -
エッセイ&コラム正直に生きる ~フジ子・ヘミングの人生に学ぶ~
波瀾万丈のピアニストで知られるフジ子・ヘミングさんの著書『フジ子・ヘミング 運命の力』に、こんな言葉があります。『何もこわいものなどなかった。 正直にやっていれば、必ず大丈夫だと思っていた』日本人の母とスウェーデン人の父の間に生まれたフジ... -
POPS・JAZZ・歌謡曲映画『This Is It 』と音楽の世代交代 ~ 何がマイケル・ジャクソンを死に追いやったのか
一回りも二回りも年の違うダンサーの中にあって、マイケルの踊りは依然として切れ味鋭い。これがしばらくヒットチャートを遠ざかり、「もう終わった」とまで言われた人の踊りかと目を疑うほどだ。声も、肉体も、50歳という年齢のハンディをまったく感じさせず、この公演が成功していたら『マイケル・ジャクソン完全復活』を誰もが納得したことと思う。 -
ギリシャ神話&キリスト教ヴィア・ドドローサ 悲しみの道
聖都イスラエルには、今も『ヴィア・ドドローサ』と呼ばれる路が残されいます。ラテン語で「悲しみの道」を意味するこの路は、イエスが、ローマ総督の裁判により十字架を背負い、ゴルゴダの丘(刑場)まで歩いた道として知られ、今も年一回の聖金曜日には... -
ギリシャ神話&キリスト教ゲッセマネの園 イエス・キリストの苦悩
十二人の弟子たちと最後の晩餐を終えたイエスは、弟子のペトロ・ヤコブ・ヨハネを連れて、ゲッセマネの園に向います。イエスは天の父に祈りました。「父よ、できるなら、この杯を私から取りのけて下さい。しかし、私の望みからではなく、あなたの御心のままに」。自らの運命を知るイエスの決意と葛藤が感じられる名場面です。 -
寺山修司人生というのは、いつ始まるのだろう
泥水すすって、初めて知る世間もあり、生きていくということは、実に奥深い。奥深いからこそ、子供には第二の誕生が必要で、二度目に生まれた時には、人生はただ苦痛なものではなく、不様でも生きるに値するということが、ようやく分かってくるのである。 -
エッセイ&コラム情報の探し方・活かし方『情報の海から運命の一滴を拾い出す』
好きな物や関心のあることだけが有為な情報ではない。ふと目に入る広告や新聞の片隅の記事も、心を傾けてみれば、いろんな気付きがある。情報の海から『運命の一滴』を拾い出すのは奇跡のようなもの。探し求めれば、いつかは巡り会うことができる。 -
文学・思想・神話熱意なくして道は開けず 植村直己『青春を山に賭けて』
「いまの私にとって、自分の限界を求め、何かを見出したい。人のやった後をやるのは意味はない。それも人のためにではなく、自分のためにやるのだ」あなたは自分のやりたいこと、好きなことに、ここまで自分を懸けられますか。即答できぬようなら、それは永遠に叶うことはないでしょう。 -
エッセイ&コラム医療現場の十人十色 人の生き様と死に際
生き様と死に際も人それぞれ。どれも人間らしくて、最後には許されるのではないかと。そう頑張らず、立派を目指さず、自分らしく死んでゆけばいいのです。何を得たかよりも、何を為したかに重きを置く方が、結果的には魂の充足に繋がります。 -
文学・思想・神話曙光と落日 廻る光の哲学とニーチェ
今にも落ちそうな陽に、哀れを感じたことはありませんか? 西日の強さにうんざりさせられたことはありませんか? 私はどうしても『沈む陽』の気持ちが分からなくて、西の空を燃えるような赤や黄金に染める太陽に、何度も問いかけたものでした。 -
POPS・JAZZ・歌謡曲美輪明宏『愛の讃歌 エディット・ピアフ』『ヨイトマケの唄 』『花~すべての人の心に花を』
美輪明宏の代表作『愛の讃歌』『老女優は去りゆく』『花 ~すべての人の心に花を』『ヨイトマケの歌』と実際の舞台の感想、おすすめの書籍などを紹介しています。 -
映画才能(個性)と共に生きる 『アナと雪の女王』
エルザの魔法は『個性』と置き換えると分かりやすい。個性のままに生きることは、時に周りと齟齬を起こす。エルザは自分自身をコントロールする術を見出し、周りと調和を図ることに成功した。社会との共存の重要性を説く秀作。