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社会派ドラマ

社会問題や世事をテーマにした重厚ドラマに関するレビュー

  • 2019年8月5日

戦争とは歴史の無慈悲なロシアン・ルーレット 映画『ディアハンター』

運が悪ければ頭が吹っ飛び、運がよければ生き延びる。敵国だろうが同盟軍だろうが、貧乏人に待ち受ける運命はみな同じ。気まぐれにロシアン・ルーレットを弾く手は、決して自ら汚れることはない。ロバート・デニーロとクリストファー・ウォーケンの名演が素晴らしい反戦映画の傑作。

  • 2018年10月31日

映画『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』中国の台頭と移民コミュニティ

1980年代、早くも21世紀の中国台頭について予見していたマイケル・チミノ監督のアクション映画。ニューヨークのチャイナタウンを舞台に、昇竜のように勢力を伸ばすチャイニーズ・マフィア(=ジョン・ローン)とNY市警(=ミッキー・ローク)の攻防を描く。80年代を代表するイケメン俳優の瑞々しい演技と存在感が光る傑作を画像と動画で紹介。

  • 2018年12月1日

ネットの自由か、安全保障か 映画『スノーデン』と『シチズンフォー』IT教育は何を教えるべきか

『捜査とは人生に立ち入り壊すものです』テロ防止という大義の下に全く無関係な個人の私生活や思想まで覗き見られていることに疑問をもったスノーデンは香港に逃れ、ジャーナリストにNSA(アメリカ国家安全保障)による監視の実体を暴露する。安全か、自由か、すべてのネットユーザーに疑問を投げかける渾身の社会派ドラマ。

  • 2018年6月25日

悪女 VS キャリアウーマン 事件の印象が証言を左右する 松本清張の『疑惑』

一台の車が埠頭から海に突っ込み、鬼塚球磨子は救助されるが、車内に取り残された夫の白河福太郎は死亡する。前科四犯の毒婦の先入観から、球磨子の犯行という前提の元に裁判が進むが、彼女の弁護を引き受けた佐原律子の鋭い推理により、思いがけない事実が明らかになる。桃井かおりと岩下志麻、二大女優が火花を散らす野村芳太郎監督の傑作。

  • 2018年12月2日

映画『アイヒマンを追え』 なぜ戦犯は裁かれねばならないのか ~歴史と向き合う意義

今、ドイツを中心に、ナチズムや人種迫害の歴史と向き合う作品が増えているように思う。 私が最近観た作品の中では、『ハンナ・アーレント』『帰ってきたヒトラー』『ヒトラー暗殺、13分の誤算』『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち『サラの鍵』(フ […]

  • 2018年10月11日

なぜ小児性犯罪には厳罰が科せられるのか 映画『世紀のスクープ スポットライト』

日本で『小児性犯罪』といえば、何もかもいっしょくたに語られがちだが、『表現の規制』と『ゾーニング』は違うし、『マンガやアニメの表現』と『実在の子供の人権』は似て非なるものだ。なにかといえば、表現の規制だ、独裁だ、と、過剰な反応がかえってくる […]

  • 2018年11月13日

セカンドレイプと裁判 映画『告発の行方』ジョディ・フォスター

世界的な#MeTooに先駆けて、ジョディ・フォスターが体当たりで演じたレイプ裁判の実態を画像付きで解説します。被害者でありながら病院や警察の取り調べでは辱められ、世間には「同意の上」と非難される性犯罪。被害者が圧倒的に不利な中、弁護士は犯人を有罪にすることができるのか。法の盲点を突いた社会派ドラマの傑作。