東欧ベルばら漫談– tag –
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漫画・アニメマリア・テレジアの選択 (ベルサイユのばらに寄せて)
仕事を持つ母親にとって、一番心に突き刺さるのが、「子供と仕事と、どっちが大事なの?」という問いかけだろう。「どっちが大事」と訊かれても、どちらとも言えないし、こればかりは比べようがない。もちろん、「子供が大事」なことは言うまでもないが、... -
漫画・アニメプチ・マリーの行方(ベルサイユのばらに寄せて)
最近、コッポラ監督の「マリー・アントワネット」が封切られたり、帝国劇場で涼風真夜さんのミュージカルが上演されたりして、ちょっとしたマリー・アントワネット・ブームになっている。他にも名の知れた女王はたくさん存在するのに、どうしてマリー・ア... -
漫画・アニメ宝塚 バラの魔法が宿る街(ベルサイユのばらに寄せて)
宝塚は、今もたくさんの乙女の来訪を心待ちにしている。乙女が宝塚を愛するのではなく、宝塚が乙女たちを幸せにしたいのだ。次にバラの魔法に出会うのは、きっとあなたかもしれない。 -
漫画・アニメお手製ショコラの思い出(ベルサイユのばらに寄せて)
私が小学生の頃、周囲で、ベルばらを熱心に読んでいる子は非常に稀であった。彼女たちの愛読書と言えば、「チッチとサリー」みたいな、ほのぼの恋愛マンガか、「キャンディ・キャンディ」のような、少女が主人公の物語が大半で、歴史ものや大人の恋愛もの... -
漫画・アニメヒロインの変遷 オスカルとマリーアントワネット
私が「ベルばら」にすっ転んだのは小学校四年生の時です。NHKで見た宝塚劇場中継がきっかけでした。その頃は、愛だの恋だのという話はもちろん、生き甲斐だの、人生だのというテーマにも何の関心もなかったので、『オスカル』というヒロインとの出会いは、... -
漫画・アニメさようなら、オスカル ~『少女』から『女』へ 変容の時
少女時代の理想だった「天翔るように自由なオスカル」への憧れは消え、囚われの女だったマリー・アントワネットの生き方に強く共感するようになった。少女から女、そして母性へと変容を遂げる女性向けコラム。 -
漫画・アニメマリー・アントワネットとミツコ ~国際結婚が生んだもの~
日本で初めてオーストリア伯爵クーデンホーフ=カレルギー家に嫁いだ青山光子はEU生みの母でもある。彼女の次男リヒャルトの唱えた汎ヨーロッパ思想が後のEUの土台となった。国際結婚が歴史を動かした点でマリー・アントワネットも通じるものがある。大和和紀の少女漫画『レディミツコ』やミツコの生涯を伝える動画も紹介。 -
エッセイ&コラム恋人たちの夏時間(ベルサイユのばらに寄せて)
ヨーロッパの夏の日照時間は長い。夏至の頃には、夜の九時を過ぎても、まだ顔の見分けがつくほど明るく、広場も、食後のビールを楽しむ人々でごった返している。夏のこの季節、「夜」と言えば、十時以降を差し、「十時になったから帰ろう」ではなく、「さ... -
漫画・アニメマリー・アントワネットの『デッドマン・ウォーキング』 ~マリア・テレジアの娘として死す
「デッドマン・ウォーキング」とは、死刑囚が独房から処刑室に連行される際、看守が周囲に宣する言葉で、「死刑囚が行くぞ!」という意味。ハプスブルグ家の皇女に生まれ、栄耀栄華を極めたフランス王妃から一転、罪人として両手を縛められ、髪をばっさり切り落とされて、ボロボロの馬車で処刑広場に連れて行かれたマリーの心中はいかなるものだったろうか。 -
エッセイ&コラム国境まで50キロ 国王一家の命運を分けたヴァレンヌ逃亡の無念
フランスから逃亡を試みるも、国境に近いヴァレンヌで捕まったル16世とマリー・アントワネット。この事件はフランス革命における王室の立場を貶め、処刑という最悪の結末を迎えます。ポーランドとスロヴァキアの国境の様子を写真で紹介。多くの悲劇の舞台となった国境に関するコラムです。 -
漫画・アニメ愛する人の面影を留めて ~ルブラン夫人の肖像画~
フランスの宮廷画家ルブラン夫人はマリー・アントワネットや家族の肖像画を何枚も描きました。「実物よりちょっと美しく描く」のが人気の秘密だったようです。ルブラン夫人の肖像画を画像で紹介。 -
エッセイ&コラム母の愛は馬車より強し ロザリーのお母さんの勇気
「文句があったら、いつでもベルサイユにいらっしゃい」のポリニャック伯爵夫人の捨て台詞で有名なロザリーのお母さん轢死事故。実際、町中を走る馬車の速度は徐行する車より勢いがあります。ロザリーの生みの母であるポリニャック伯爵夫人を呼び止めようと身体を投げ出したお母さんの心情は想像して余り在るというコラム。