三点リーダーや句読点が正しく表示されない、Win8の悪夢再び。(秀丸さんにも確認済み)
Windowsが修正されるまで、他のフォントを使うしかないようです。もしくはダウングレード。
詳しくは下記の情報をご覧下さい。
Microsoftのフォーラムの関連情報:
https://answers.microsoft.com/ja-jp/windows/forum/apps_windows_10-winapps/windows10-%E3%81%AE-anniversary-update/883ccda7-c279-4d17-a450-80ea2d78546b
前述の『NanaTerry』でおおよその流れを掴んだら、本文を書き始めます。
本文の執筆には『秀丸エディタ』を推奨。
縦書き可能で、WZ Writing Editor 2という味わい深いエディタもあるのですが、私の場合、フォントとのディスプレイが合わず、使用を断念しました。DirectWritenが綺麗に調整できる、高機能なモニターをお使いの方には便利かもしれません。
秀丸エディタは、「何を今さら」な、超老舗シェアウェアです。作者の秀まるお(山田和夫)さんも、シェアウェア作者の鏡のような方で、私も何度か助けて頂きました。現在も頻回にアップデートを重ね、Windows8で縦書きの三点リーダーが正しく表示されない時も、いち早く対応して下さった、神のようなお方です。(あの時、まともに向き合ってくれたのは秀丸さんとWZさんぐらい。ジャストシステムより早かった)
秀丸エディタのメリット
1. 爆速
『一太郎』ならバテてフリーズするようなメガバイト級のファイルもサクサク動かせます。
一瞬で立ち上げて、一瞬でスクロール。大量テキストのコピー&ペーストにも耐えるツワモノ。
2. アウトラインと折りたたみ機能
長文を構成するにあたって重要なアウトライン機能にプラスして、「折りたたみ」「部分編集」が使えます。
アウトラインの見出しを動かせば、該当の文章もそのまま動かせるのがポイント。
秀丸でできないこと
1. ルビは完璧ではない
マクロを使えば、ルビを振ることもできますが、一太郎のように書式や間隔まで細かに調整することはできません。
あくまで下書き段階のルビです。
2. 文字の装飾はできない
強調文字、もしくはマーカーとして文字に色付けすることはできますが、基本的に『テキストエディタ』なので、ワードプロセッサのWORDや、Scrivenerのように、文字に取り消し線を入れたり、アンダーラインを引いたり、太字にしたり……という装飾はできません。
縦書きの設定
秀丸には2種類の設定画面があります。『ファイル別の設定』と『動作環境』です。
「ファイル別の設定」では、主に、インターフェイスを調整します。
フォント、縦書き/横書き、色分け表示、タブ、アウトライン枠の見映えなどです。
縦書きと横書きと両方使いこなしたい場合は、縦書き専用のファイルタイプを設定すると分かりやすいです。
縦書き設定で一番重要なのが、『体裁』。
「縦書き」にチェックを入れて、詳細で記号の見え方などを調整します。
アウトライン機能
長文の構成に欠かせないアウトライン機能。常時、「アウトライン解析の枠」を表示したい場合は、チェックボックスにチェックを入れます。この機能はキー割付すると、表示/非表示をキーだけで切替できて便利です。
次に『アウトライン』→『解析』を開き、「追加」をクリックして、見出しの定義をします。
一般的に 「行頭の文字列」 .=大見出し ..=中見出し …=小見出し が分かりやすい。
見本として、こんな感じ。
見映えを変えたい場合は、最初に『デザイン』→『強調表示』(ユーザー定義にチェック)で、「.」をどのスタイルで表示するか設定します。
.記号だけでなく、文字(行全体)に装飾を反映させたい場合は「行の強調表示」を選びます。
次に『デザイン』で文字と背景の色を設定します。
行全体に反映されました。これで見出しが分かりやすいですね。
折りたたみ(マクロを活用しよう)
本文の執筆や編集にあたって欠かせないのが『折りたたみ機能』。
あれこれ書いていると、どうしても不要な部分は生じますし、全体を俯瞰する際、削除予定のパートまで目に入ると、ますますややこしくなりますね。
そんな場合、折りたたみ機能を使って隠してしまうと、俯瞰に便利です。
折りたたみ用余白の色は『デザイン』でカスタマイズが可能。
実例。折りたたむ前。
ただ、この「折りたたみ」はファイルを閉じると消えてしまうので、マクロを使って状態を保持します。
『動作環境』→『環境』から、マクロ専用フォルダの場所を設定します。特に制限はありません。
解凍したファイルを直接置きます。
『マクロ』→『マクロ登録』で、それぞれのファイルを登録します。この場合、「ReserveFlod.mac」が折りたたみの自動保存、 「RestoreFold.mac」が自動復元になります。
これを自動的に実行したい場合は、『自動起動』で実行したい項目にチェックを入れます。
この場合、「自動起動マクロを有効にする」にチェックを入れ、「ファイルを開いた直後」にRestoreFold.mac、保存直前と直後に「ReserveFold.mac」、ついでに「ファイルを閉じる直前」にも登録しておくと確実です。
これでファイルを閉じて、開き直しても、折りたたみの状態が維持されます。
キー割り当て
よく使う機能はキー割り当てすると便利です。『その他』→『』
地味に便利なもの。
「スクロールアップ」=縦書きの場合、画面が左に移動(頁末)
「スクロールダウン」=縦書きの場合、画面が右に移動(頁頭)
「その他の編集」→「再変換」 一度、確定した漢字を再変換。
「その他の編集」→「部分編集」「部分編集解除」「折りたたみ」「展開」
「カーソル移動系」→「次の見出し」「前の見出し」
「ウィンドウ系」→「アウトライン解析の枠」
「その他」→「フォント大」「フォント小」 一時的に表示文字を拡大/縮小する。
…続く。
購入
秀丸エディタの公式サイトからも購入可能ですが、こちらは「銀行振り込み」限定なので、クレジットカードやPayPalなどで決済したい方はVectorのシェアレジを使うと便利です。詳細は秀丸エディタの詳細ページでご確認下さい。