近年のWEBプラットフォームはますます多様化し、「自社のホームページがあればいい」という時代は終わりました。
数え切れないほどのWebコンテンツやサービスが乱立し、メインのウェブサイトはもちろん、Twitter、Facebook、Instagram、YouTube、等々、息抜きとしての無料ブログーサービスやnoteなど、多方に手を広げて集客しないことには、メインサイトさえまともに見てもらえない状況になっています。
匿名アカウントで、気ままに運営しているブログやSNSなら、一つで十分事足りるのかもしれませんが、WEBを主戦場にしている者にとっては、非常に面倒な時代になったと思います。
Mdeiumユーザーのhoriさんが下記に書いておられるように、、、
ツイッターだけを見ているわけでも、Facebookのアルゴリズムによって激しく検閲されているタイムラインに気づいてくれるわけでもありません。noteが良さそうだと思う反面、意外にnoteがコンテンツのDiscoveryでは弱いために結局はフォロワー数のレースになってしまう面があるという構造にも意識的にならざるを得ません。
ここでは文字を中心にしたコンテンツについて書いていましたが、同じことはポッドキャストでも、Pixivの二次創作周辺でも、どんなところでもみえています。
コンテンツの投稿と流通と発見がそれぞれのサービスで融合して境目が見えなくなるほど、皮肉にもみなのアテンションは分散化していきます。
私たちはどこになにを誰に向かって書けばいいのか?
どこを探せば素敵なコンテンツとの出会いがあるのか?
死に続けるブログと「どこに書けばいいのか問題」個人でコンテンツを作っている人にとっての未来はどちらにあるのだろう。
ほんと、「どこに書くか問題」って深刻です。
え、そんなの、自サイトに綴ればいいじゃない。アナタ、独自ドメインでWordPress運営してるんでしょ?
と言われたら、確かにその通り。
このサイト(ドメイン)に、写真一枚でも、三行日記でも、何でも気軽に書けばいいのですが、Google傘下においては、それは禁じ手。建前では、SEO評価に文字数は関係ないと言われているけども、「動画だけ」「写真だけ」「三行だけ」みたいな軽い記事もちゃんと評価すると言われているけども、そんな軽いコンテンツが100も200も積み重なれば、だんだんサイトの価値も下がって、アクセス数もずるずる落ちてくるんですね。
本人にとっては思い入れのある写真や短歌でも、Googleはそんなことはお構いなし。
アクセスがなければ、貴重な人生の記録も、ただのゴミでしかない。
たとえ松尾芭蕉レベルの短歌であっても、Googleアルゴリズムには、短歌を詠む力もなければ、味わう感性もありません。
Googleが欲しているのは、歌い手の気持ちではなく、「短歌の作者」とか「ウケる短歌の作り方」とか「日本の短歌 ベストテン」みたいな周辺の情報。
カエルがどこに飛び込もうが、どんな音がしようが、ユーザーの問いかけ(キーワード)にマッチしない文章や動画や写真は全てゴミ。
低品質のコンテンツとみなされるんですよ、皆さん。
それが、かつて名も無き表現者のパラダイスと言われたインターネットのなれの果てです。
表現の場から、ただただ「ユーザーのニーズに答える質問箱」になってしまった。
そうなると、そこを主戦場にしている者にとっては、「気ままに何かを綴る」という事も、そうそう叶いません。
場所を間違えれば、無視されて終わるし、Aでは評価の高いコンテンツも、Bでは受けが悪いこともある。
『白鳥の湖』を踊りたければ、東京バレエ団に行くべきで、ヒップホップの会場に乗り込んでも、誰も見向きもしないのです。
そうなると、つぶやきはTwitter、身内向けのコンテンツはFacebook、本気の記事はWordPress、等々、使い分けをしなければなりません。
しかし、そんな面倒な事を、一個人が限られた時間と体力で出来るものでしょうか?
とにもかくにも、よいしょっとメインサイトの管理画面を立ち上げて、つらつら綴って、ハイ送信! の時代は終わりました。
WordPressのような、がっつりしたホームページを主戦場にするならば、タイトル、キーワード、文章量、適切な見出し、等々、考えて書かなければなりません。
フォロワーがいれば、そのサービスも欠かせないでしょう。
その過程で、自分を見失う人も少なくないはず。
本当は何を書きたかったのか。
そもそも、何の為に書いているのか。
私もそろそろ、本来の自分に戻りたくなってきました^^;
もうGoogle先生は意識したくないです。
本物の作家は、Googleの概念とは、真逆のものだから(多分)。
昨今、一番難しいのは、「何を書くか」ではなく、「どこに書くか」である。 と言うと、「書く場所なら、いっぱいあるじゃない。Twitter、Facebook、はてなブログ、Tumbler、最近は、note.muもあるじゃない!」という声が[…]